ヤマワロ 1930年 熊本県 元禄の頃、板河内には人間がおらず、山わろが跳梁していた。ある男がこの地を訪れ、山わろと笑いの競争をし、策略をめぐらせて勝ち、山わろから土地を取って開拓した。
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ヤマワロ 1989年 九州の極西南の深山に山わろというものがある。薩州にも多いという。その形は大きな猿のようで、人のように立って歩く。毛は黒く、寺に来ては食べ物を盗んで食う。しかし塩気のあるものを嫌がる。きこりなどが大木を切って動かせなくて困るとき、山わろに握り飯をあたえればどんな大木でも軽々と引いて助けになる。
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ヤマワロ,カワタロウ 2000年 鹿児島県 深山に山わろがいる。握り飯を与えると、大木を運ぶのを手伝ってくれる。山わろを殺そうと考えると、病気になったり発狂したりするので、恐れ敬っている。冬は山にいて山わろと言い、夏は川に住んで川太郎と言う。
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オニ 1930年 鹿児島県 ある男が、鬼に追われて木の上に登り、知恵を働かせて逃げようとするが、しまいに天に祈ると天から長い綱が下りてきて、それにつかまって天上へ上った。鬼は真似したが、途中で綱が切れて死んでしまった。
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ヤマタロウ,カワタロウ,ヤマワロウ,ヤマワロ 1999年 宮崎県 山太郎は山の神で、2月1日を太郎朔日といい、山太郎と川太郎が交代する日。山太郎は山わろうともいう。
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カッパ 1985年 熊本県 左甚五郎が作った人形が夜のうちに寺を建てた。人形を川に捨てる時に「人間の尻をとれ」といって捨てた。これが河童である。そこで河童は仏様のご飯をいただいた人間の尻はとらない。
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カッパ 1979年 岐阜県 瓜を食べて川に入ると、河童に尻をとられる。
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タヌキ 1939年 長崎県 あるところに狸と仲のよい男がいて、狸と組んで金儲けをした。しかし、狸に礼を渡さなかったので、狸は怒って男の田に石を入れた。男は知恵を働かせて狸に馬肥えと入れ替えさせた。
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ガワッパ 1985年 熊本県 ある神社を建てる時、人夫が足りなかったので殿様が藁人形を作り、魂を入れて働かせた。工事が終わって人形たちが食うものに困り殿様に食料を懇願したところ、お前たちは人間の尻でも食べろといわれ仕方なくそれをとるようになった。河童に始まりである。
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エンコウ 1975年 山口県 エンコウは、50㎝くらいのカワウソ、イタチのようなもので、夏に子どもと相撲をとったり、泳いでいると尻を抜いたりする。
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カッパ 1975年 熊本県 「別当様の子孫でござる」と唱えると河童に尻をとられないという。
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スイコ,カハラウ 1974年 熊本県 肥後国にはかわろうが多くいる。年に1回は必ず人を海中に引き入れて、血を吸って、死骸を返すという。この屍を棺に入れず、葬式をあげず、ただ板の上に載せて、草盧を結んで取り入れ、香花を供えずにおいておくと、その人を捕ったかわろうの身体が壊れ斃れるという。身体が壊れる間、死骸のほとりを悲しみ泣き巡る。人はその姿は見えず、泣いている声だけ聞こえるという。
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カッパ 1929年 大分県 子供が川へ水泳に行くと、河童が来た。相撲をとると河童が尻へ手をまわすので、その日は中止して帰った。翌日親父の言うとおりにして茶釜の蓋を尻にあてて相撲をとった。河童は再び尻に手をまわしたが、固かったので、川に逃げた。
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(コドモノユウレイ) 1971年 福島県 子どものお棺に六文銭を入れてやらなかった。子どもが買い物に来るが、いつもその子どもだけが買えないで見ているという話を聞いて行って見たら、自分の子どもだったという。後になって掘ってみたら金を入れてやっていなかった。だから忘れずに入れなければならない。
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カッパ 1980年 秋田県 5~6歳の子どもがよくカッパに取られてはらわたを食われたので、魚とりのヤスでカッパを捕まえた。もう子どもを取らないと約束するので許してやった。以来、子どもが溺れることはなくなった。
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ガタロ 1934年 兵庫県 川にはいると尻を吸われる。
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ガワタ 1991年 滋賀県 お爺さんが1人で暮らしていた。小さい子供が障子の穴から入ってきて「相撲を取ろう」といった。相撲を取ると子供は尻に手をかけてくるので不思議に思った。しばらくしてまた相撲を取ろうというので今度は尻に鍋を当てておいた。子供はまた尻に手を当ててきたが、「お爺さんの尻は金尻じゃ」といって逃げていった。
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テング 1972年 千葉県 ある子どもが東茂原のある橋で天狗を見た。その子どもは頭が悪くなって死んでしまった。
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オソキ水神 1965年 宮崎県 オソキ水神は子どもが好き。子どもが河原や神社の境内で遊んでいるとよく現れるし、子どもの帰るときには見送ってくれるという。
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トリゴ 1946年 岩手県 生まれたとき体の弱い子どもは取子として神様に名前をもらうと強い子どもになる。
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ケムン 1992年 鹿児島県 少し知恵遅れの女性がガジュマルの木の下にはたくさんのケムンがいるなど話していたという。
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