テング 1976年 愛媛県 松山城主、蒲生家に松本忠四郎という武士がいた。殿様のタカ狩りに忠四郎が従った時、山の中で迷い、天狗に出会った。忠四郎が笛を吹くと、「この久万山にいる間、舞夜笛を吹いてくれ」と言った。最後に忠四郎は笛の礼に天狗から小さな文箱をもらったが、「決して開けてはならぬ」と言われた。殿はその箱を開けてしまい、中に「蒲生家断絶」とありやがて蒲生家は断絶した。
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サカナ 1974年 福島県 出羽国の柳津にある虚空蔵の池に多くの魚がいた。それを蒲生下野守が見て毒を入れて殺させた。ここは古くから殺生禁断の地だったので周囲は諫めたが聞かなかった。するとその日から14日間にわたって大地震がとまらず、山は崩れて洞になり、河は埋もれて陸となり、あらゆる建物は倒壊して多くの人々が死んだ。ほどなく蒲生下野殿家は滅びたという。
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ニンギョ,イケノヌシ 1985年 新潟県 蒲生の池の主はお庚申様の仲間だといい、人魚の肉をふるまったという。それを食べて長生きした女の人がいる。
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キツネ 1985年 新潟県 室野集落の山伏が蒲生集落に行くとき、飯塚というところを通ったら狐が道の真ん中で寝ていたので法螺貝で脅した。するとすぐに日が暮れて、仕方なく蒲生で宿を借り寝ていたら「ほぉいぃんさまぁどこ行ったぁ」という声が近づいてきて、恐ろしいので二階に逃げ、屋根の煙出しから飛び出したら、下に落っこちた。気がつくとまだ日は高く、狐に化かされていた。
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イケノヌシ 1985年 新潟県 蒲生の池の主が野々見の池の主に嫁を貰いに行って断られたのを恨みに思い、3年奉公して刀を借り、野々見の主を斬り殺した。そのとき血が千曲川になり、野々見の主の骨は川を流れて浦田のホカサに着いた。蒲生の主は怖くなってツナミの七つ釜に逃げ、蒲生の池は水を抜かれて田になったが、「女がアカガネ(銅)の鍬で三日うなえば元の池に戻る」という。
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クダギツネ 1977年 神奈川県 ある家の先祖は御殿奉公をしていたが、宿下がりのときに文箱を貰い、これを絶対に開けてはいけないと言われた。祖先はこれを大切にしていたのだが、ある時、家人がこれを開けてしまって中にいたクダギツネが飛び出し、各地の病人に憑くようになってしまったのだという。
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クダキツネ 1982年 神奈川県 御殿奉公していたある家の先祖は、宿下がりの時絶対開けてはならないという文箱を貰って大切にしていたが、家人がある時開けてしまいクダ狐が飛び出して各地の病人に憑いたという。
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ヘビ 1985年 新潟県 蒲生池の姫を嫁に欲しいと言ったが、仲人が追い返されてきたので怒って相手を皆殺してしまった。蛇切丸の名刀を借りて相手と戦った。
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トウガン,ネズミ,ナタ 1974年 熊本県 加藤肥後守の家が断絶する前の寛永8年に不思議な事が起きた。まずは隈本領内の桐の木に冬瓜のようなものが実り、それが熟すと鼠が中から食い破って出て来たという。また他の実を切ってみると、多くの鼠の他に一本の鉈が出て来た。その後に加藤家が断絶したという。
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テング(ゾクシン) 1932年 愛知県 山で笛を吹くと天狗が連れに来るという俗信。
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キツネ 1985年 新潟県 蒲生集落と室野集落の間にはサンクロウギツネという仇名の狐がいて、道行く人の天ぷらや油揚をとった。
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フシギナジュツ,バテレン 1937年 奈良県 大和郡山の城主は白狐を捕らえて殺した。夢に白狐が出て成仏できるよう祀ってほしいと哀願したが聞き入れなかった。そのためその狐が祟って、城主は参勤交代の折に発狂して狐の真似をしたので、家名断絶となった。
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ゴジュウダイノオジサン,ユウレイ 1999年 栃木県 塙田トンネルは蒲生神社の真下を通っている。そのトンネルには、50代のおじさんが出る。立っているだけで害はなさない。工事中に亡くなった人がいたなどと言われている。
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クダギツネ 1964年 神奈川県 吉田のある家の先祖が御殿奉公から宿下がりする際、絶対開けて見てはいけないと言われて文箱をもらった。家人がある時、箱を開けたところ、中にいたクダ狐が飛び出して各地の病人に憑くようになったという。クダ狐は風が吹くと飛んで来て、ニワトリなどがあばれ出すと、ぶらぶら病の病人の肛門から入って憑くという。横浜市港北区箕輪町向方の事例。
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(キモニケガハエル) 1974年 蒲生下野守の家来に切腹する者がいて、非常に強勢な者は肝に毛が生えていると聞くので確かめてほしいと言う。切腹した後で確かめると、本当に毛が生えていたという。
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アケズノハコ 1977年 静岡県 下田の「おやかた」という家の倉の中には「明けずの箱」というものがあり、開けると目がつぶれるとされ、誰も開ける者はいなかった。
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タマシイ 1964年 滋賀県 死にそうな病人が「窓を開けてくれ」と頼んだときに窓を開けると、魂が飛んでいってしまう。
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ヘビ 1976年 愛媛県 横吹渓谷で昔、里の若者が毎日笛を吹いていた。ある日笛を吹いていると一人の美女が現れた。そうするうちに二人は恋を語るようになった。ある日若者が笛を吹いても女が現れないので歩き回り、鏡石へ目をやると蛇体が女に変わって写っていた。女は最後に笛を吹いてくれと頼み、男が笛を吹くと、女はその曲につられて蛇体となって男を抱え蛇淵に入った。
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イズナ 1980年 青森県 いずなをつかえるのは霊感のある人。
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サンバ,ダタイ,タタリ 2000年 愛知県 愛知県で堕胎をしていた産婆は、多くの堕胎を行った。その報いとして家が断絶して、屋敷に移り住むものもいなくなった。
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フエノカミサン 1961年 島根県 中畑の笛の神様は、笛を習う人がお参りして笛を吹くと、自分の方からも笛を鳴らす。
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