(ヒカルヤマ),(カンノンゾウ) 1989年 長野県 円仁という僧侶が上野に行く途中で山が光るのを見た。帰りに寄って霊木を探すと、光る幹があり、大きな木があったので三体仏像を刻んだ。ところが三体目は途中で熱を持ち血が流れ出したので、途中で止めた。かんなくずには法華経を書いて埋めた。彫った観音様は、岩屋堂を作って祀って、帰ってしまったという。
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バケモノ 1989年 鳥取県 念仏岩に彫ってある南無阿弥陀仏の文字が消えてしまったら、化け物が出るといわれていた。
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レイボク 2001年 奈良県 近江の国の霊木が流れ出して海で光り、魚が捕れなくなる。徳道上人が初瀬山に引き上げ、賢問親子が彫ったのが長谷寺の観音になった。
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オシャカサマ 1982年 神奈川県 鉄橋の下に自然石に彫られたお釈迦様が奉られていた。朝、お参りした時にお釈迦様の彫ってある石の壁から土や小石の落ちる日は仕事場で事故がおきることが多かった。
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タイボク 2001年 愛知県 海辺の村で伝染病が流行り、夜に海上が光る。無気味な形の大木が光っていたので、焼こうとするが焼けない。行基が観音像を彫って祀ると、伝染病もおさまる。
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スイジンセキゾウ,ガラッパ 1982年 鹿児島県 水の神様として祀られている石仏はガラッパを意識しながら彫ったのではないかという推論。
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(ヒカルヤマ) 1989年 長野県 円仁という僧侶が伝教大師とともに上野に行く途中で、山が光るのを見た。そこで帰りに山に霊木を探すために立ち寄った。
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ケイドウホウイン,ニオウ 1940年 香川県 桂同法印は彫造完成後の仁王像を運搬するために、仁王像に向かって大声で一喝したところ、自らの足で仁王像が歩き出した。
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テングノスガタヲシタヤマノカミ 1967年 大分県 阿蘇野峠南面の高原に天狗の姿が彫られた平石がある。山の神として祀られている。
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カンノンサマ,ダイジャ 1929年 福島県 昔、毎年日和田の村人は安積沼の主の大蛇に、人身御供をしなければならなかった。長者の娘が当たった年、サヨという娘が「両親の残した彫りかけの観音様を完成させてくれたなら、身代わりになりましょう」と申し出た。観音様が完成し、観音経を誦して大蛇を待つと、経を聞いた大蛇は娘を捕らず天に昇った。
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ナナヒロオンナ 1989年 鳥取県 上長田には念仏岩と言う物があったが、今はダムの底になっている。そこには見れば見るほど上に伸びる女のお化けがいた。岩の上で糸引き車を廻していて、七尋伸びる。修験僧がそれを聞いて南無妙法蓮華経を彫り付けたら、出なくなった。その後、怪しい声がその彫った字をケタケタと嘗めた。
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サンジュウゴタイノカンノンサマ 1979年 長野県 小嵐から川の上流に向かって歩いていくと三五体の観音様が祀ってあるが、その観音様はいつも三五体ではなく、多少その数が減る。数が減っても数日後に元にもどるという。
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カタメフナ,リュウジン 1984年 愛媛県 久妙寺にある池の鮒は、左甚五郎が彫ったという本堂の竜神が抜け出して眼を抜かれた。
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ヤマノカミノヤスミギ 1952年 神奈川県 木の上が三股になっているのは山の神の休み木で、切ると体が悪くなる。
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エンクウ,ジュウイチメンカンノン 1980年 岐阜県 円空が長く滞在したことがあり、ひどい雨が降った。それで円空が十一面観音を彫って祈願した。するとすぐに雨が止んで、川の水も引いたという。
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ツガネジノニオウサマ 1987年 長野県 津金寺に戸隠の九頭竜権現様が来て仁王さまを彫ったとき,誰も見てはいけないと言われていたのにある人が覗いてしまった。権現様は怒って帰ってしまい,仁王さまは完成しないまま今に至っている。
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キツネ,タヌキ 1989年 鳥取県 旧道に狐と狸の化け物が出たので、和尚が岩に南無阿弥陀仏の文字を彫り付けて、化け物を閉じ込めた。
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テング 1979年 大分県 豊後国日田の月出山の西南にある藪村には洞窟があり、その中に未完成の大きな仏像が刻まれている。そもそも元禄の頃に、閏月の1日ごとに見知らぬ人が来て刻んでいくという。30年前に見たときには腰まで完成し、今年藪村の人が見ると完成していたという。村人は天狗の所為だと考えている。
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ヤスヅキカンノン 2002年 新潟県 粟島浦村内浦の観音寺に祀られている十一面観音はヤス突き観音と呼ばれている。その由来は、漁師が沖合の海底に光るものを見つけ、それをヤスで突くと脇腹から血を流した仏像が上がって来たという。それが観音像であり、この地は仏崎という地名がついた。仏像が沈んでいた海底は、今も海草が生えないところがあり白い岩が見えるという。
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ゴシャジンジャ,ウシ 1983年 東京都 五社神社の牛を彫ってお宮にかつぎ上げるときに、重くて弱っていると、その晩のうちに「もうー」と牛の鳴き声を出して上にあがってしまったという話がある。
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ムジナ,チョウチン 1974年 茨城県 芋穴にサツマイモを埋めていると、杉山のほうにぼうっと光るものがあって動かない。それはむじなの提灯と思われる。作業を途中で止めて帰っても、まだついていた。
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