(ゾクシン) 1984年 新潟県 船上での禁忌。オオイオがついてきてしまうと困るので、船に乗っているときは唄をうたわせない。船に「流れぼとけ」を上げるとき、重いので「岡の上につきたかったら軽う上がれ」というと本当に軽くなる。
類似事例 |
|
(ゾクシン),マヨケ 1933年 長野県 出生児はこれを「こんぼこ」「こんぼ」「こぼ」「ぼこ」等と呼び、生児の枕元には刃物を置いて魔除けとする。
類似事例 |
|
フナユウレイ,シキボトケ 1932年 福岡県 満月の頃にまよい船が出て、話し声が聞えたりする。およそ30年前、4人連れで盆の15日の晩に沖へ鯖を捕りにいくと、人の首が海面に浮かんできて、笑ったり転がったりした。捕れた魚はみな草鞋であったという。4人は発狂して死んだ。船幽霊は盆にしか出ない。しきぼとけはしきゆうれいと同じもので、船がそこへ行くと動かなくなる。
類似事例 |
|
ネコ 1987年 岐阜県 遺体は西向きに寝させ、ハサミ、カミソリなどの刃物を遺体の上にのせる。これは猫を避けるためで、猫が遺体を跳び越すとその猫が死なないうちは遺体も死なない。
類似事例 |
|
カシャ 1992年 宮崎県 通夜には誰かが遺体のそばにいなければ、火車が遺体を盗みにくるという。
類似事例 |
|
フナユウレイ,ウミボウズ,イソオンナ 1932年 長崎県 幽霊船や海坊主は柄杓を貸せという。そこを抜いて貸さないと船に水を注がれて沈められる。船幽霊は決して艫からは船へ上がってこない。船玉様がともの方を向いているからだという。磯女は乳から上が人間で下は幽霊のように流れていて、やはり船を襲う。
類似事例 |
|
フネ 1990年 沖縄県 人が死ぬ前には「船が来る、船が来る」という。
類似事例 |
|
ネコ 1992年 宮崎県 猫は魔物なので遺体に近づけない。猫が遺体を飛び越えると遺体が立ち上がる、化け物になる、生き返る、よくないことがある、といい、籠や箱に押し込めたり蚊帳を吊ったりする。
類似事例 |
|
カッパ,ヒョウスンボ 1930年 宮崎県 150年余り前、佐土原にやんぼしが住んでいた。ある夏やんぼしの息子がヒョウスンボにとられた。怒ったやんぼしはホウゴツを書いて川に流した。するとヒョウスンボはシガツロに上って死に、それを祀ったのが今の水神様である。
類似事例 |
|
(キョジン) 1993年 静岡県 ぼっこ田、ぼっこ山は、昔琵琶湖からボッコ(モッコ)で土を運んで富士山を作ったときにこぼれてできた。
類似事例 |
|
ネコ,(ゾクシン) 1933年 熊本県 猫が遺体を飛び越えると死人が起き上がるので、猫は遺体の傍に置かない。
類似事例 |
|
ボウレイセン,フナモウレン 1937年 和歌山県 流れ仏が出たときには天気の悪い夜に、死んだ人が乗っていた船が亡霊船になって現れる。これを本物の船と見間違えると難船するといわれているが、よく見れば間違う事はない。強風のときに自分の船の反対方向から帆が走ってきて、それが船の前を横切ったらそれが亡霊船であるといわれている。
類似事例 |
|
ユウレイセン 1964年 高知県 普段は行き会うことのない所で行き会った船が、幽霊船である。この船に会った人は多く、船の下半分がなかったという話や、杓を借りて船を沈める話、そして船の下が光るといった話を聞いた。
類似事例 |
|
コエ 1980年 海上で大風が吹き、大波が打ち寄せて、船が転覆しそうになった時は、船に乗っている人が皆船の頭に立って大声で叫べば、大波は船を避けるという。これは人の陽気を風が避けるためである。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1976年 船を借りる時、浜の砂に「賦」の字を3つ書き、そのまま消して船を見る。船の影が水中に映る船は無事であり、影が無い時は必ず風波の難に逢う
類似事例 |
|
オツボサン,タニシ 1957年 愛知県 ツボ池のおつぼさん(田螺)は普通の3倍くらいの大きさで左巻きで長い。このおつぼさんを取ると、どんな日照りでも必ず雨が降る。
類似事例 |
|
フネ 1990年 高知県 おばあさんが死ぬときに「船が来る、船が来る」と言った。「どんな船」と聞くと「きれいな船」と言った。そして、「ああきれい」と言って息をひきとった。
類似事例 |
|
キクボトケ 1984年 長野県 武士が戦に負け、目に傷を受け命を落とした。そこの里人が菊の花を供えて供養するようにった。目が悪い人が供養すると不思議と目がよくなったので、評判となった。きくの花を持って皆がやってくるので、きくぼとけと呼ばれるようになった。
類似事例 |
|
ヘビアナ 1941年 福井県 蛇穴の沖まで来ると急に船が動かなくなった。きれいな女が出てきて、船の上に立っていたので、刀で切りかかると女は船を放した。すると船は走り出した。
類似事例 |
|
フナユウレイ 1983年 愛媛県 大正の終わりごろ、稲ヶ窪の海岸近くに船幽霊が出た。かつて大きな難破船が打ち上げられたことがあったので、その乗組員の亡霊が船幽霊になったのだという。
類似事例 |
|
オボタテイワイ 1964年 福島県 赤ん坊が生まれて10日以内におぼたて祝いをするが、おぼが生まれた赤ん坊をくすぐって泣かせるからそれを防ぐためであるという。
類似事例 |
|