国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

ウバイチョウ
1977年 神奈川県
常倫寺の境内にある大銀杏には、つらら状に乳房がついている。昔、子を産んでも母乳の出なかった旗本の妻がいたが、この夫婦がこの寺に詣でた後に銀杏の下に立ったところ、この乳房から乳が滴り落ちたのだという。この子供はその乳のおかげで逞しく育った。

類似事例(機械学習検索)

チチッコカツギ
1956年 東京都
山からきれいな女が自分の乳房を両肩にかけて出てくる。きれいだなと思ったらその男はもう化かされている。乳っこかつぎという。
類似事例

チチガミ
1956年 宮城県
老杉の根方に小さな泉があり、堂の中に姥神の石像を安置してある。用明天皇の妃玉依姫が下紐石の上でお産をした時乳の出がわるかったが、神託でこの泉を発見し飲んだところ乳が出たという。乳母神像の乳房を削り取って粉にして御飯に炊き込むと産婦の乳が出て、嬰児も丈夫になるという。お礼参りに奉納する縫いぐるみの乳房が沢山堂にかかる。
類似事例

オオイチョウノキノセイ
1976年 山形県
昔珍蔵寺に大酒飲みの和尚がいて、金に困ったので寺内の大銀杏を切って売ろうと考えた。ところがその晩和尚の夢に美女が現われ、大銀杏を切ることを思い留まるように言って泣き崩れた。そのため和尚は銀杏を切ることをあきらめた。夢の女はなまえを「いちょう」といっていたので、大銀杏の木の精であることを知ったという。
類似事例

(ゾクシン)
1977年 和歌山県
ノヤマ谷に、乳の形をしたものがついている、乳岩さんという岩がある。その岩の上に小さな祠があり、女性がお参りに行くと、乳がよく出るという。
類似事例

チチ
1965年 岩手県
乳を川に荒く投げ捨てると、乳が止まる。
類似事例

オバケイチョウ
1936年 京都府
枝に釣瓶がかかって、人の首が上がったり下がったりすると噂される銀杏の木がある。また、女の形に見える銀杏の木もある。
類似事例

チチガミサン
1970年 山梨県
乳神サンは堀ノ内川久保の山の神さんのそばにある。昔、お寺のお坊さんが乳の出ない人のために拝んだら、乳が出たため塔を立てて祭ったものである。
類似事例

ハガミサン
1990年 大阪府
母親が愛児を抱いて乳を飲ませていると、含んでいた乳房を噛み切ってしまった。その後、怪異な出来事が次々と起きたという。その場所をはがみさんといって誰も近づかなかったという。
類似事例

チチモライジゾウ(ゾクシン)
1972年 岐阜県
下長瀬には乳もらい地蔵があり、そこにお水を供えると母乳が出るようになるという。
類似事例

カンノンサマ
1929年 長崎県
原城の近所に浅間神社があるが、以前は観音が祀ってあった。ある時、殿様に可愛い子ができたが、奥方の乳が出なかった。そこでこの観音に願を懸けたところ、満願の日に乳が出るようになった。それ以来乳が出ない人はここにお参りすればすぐに出るようになったという。
類似事例

ギンナン
1999年 栃木県
自分の部屋にいたとき、いきなり銀杏を投げつけられた。
類似事例

ギンナン
1929年
銀杏は乳授けの霊樹として信仰を集めている。これは、銀杏の汁が乳汁のような分泌物を出すためであり、これに祈れば人間にも同じように乳汁を授けてくれると、信じられていたためである。
類似事例

ユシキョ
2000年 沖縄県
ユシキョは珍しい鳥である。元は女性で、夫に耐えられなくなり、片方の乳房を子供のために切り落とし、鳥となって去っていった。この鳥は赤く、片方の乳房がない。姿を見ると死ぬ運命となる。
類似事例

イチョウノキ,ワカイオンナ
1969年
昔、ある大工の元に銀杏が女になってやって来た。2人は夫婦になり子供もできたが、子が7才の時、銀杏の木が伐られ女は死んだ。その木を庄屋の家に運ぶ途中大工の家の前で動かなくなった。子供が引くと動いたので庄屋に褒美を貰った。
類似事例

(ゾクシン)
1977年 和歌山県
倉淵工家の上にアオキがある。この木にお参りすると、乳のでない人に乳が出るようになるといわれている。
類似事例

シカ,カンノン
1929年 愛知県
昔、乳の出ない母親は鹿の腹ごもりを食わせたら出るようになるといわれ、妻の乳が出ない狩人が山の中でみつけた8匹の鹿に向かって銃をはなった。すると7匹が石になってしまい、その間には血が点々と流れていた。狩人がその後を追って行くと西麓の龍音寺で消えていた。鹿は観音様の化身で、狩人の妻は乳が出るようになった。
類似事例

イチョウ,バツボク
1939年 大阪府
大火の際に水を吐いて、周辺民家への延焼を防いだ銀杏があった。ところが、実を結ばないために、木の持ち主が銀杏を切ろうとした。すると、夢の中に現れた武士が、実を結ぶ代わりに、銀杏を切るなと頼む。人夫も高熱で倒れたため、主は切る事を断念した。
類似事例

チチノオヤ
1998年 沖縄県
乳の親という妖怪はやさしい顔の女で長い黒髪を垂らし、お乳が特別に大きいという。小さい子供が亡くなったときにあの世で乳を飲ませてくれる妖怪であるらしい。しかし、童墓や水下に近付くとすすんで子供の命を取ることもある。
類似事例

シカノコ,イズミシキブ
1931年 佐賀県
昔、子供のいない老夫婦が村の観音堂に祈ると、福泉寺の和尚に子をもらえというお告げがあった。お寺に泊ると、夜更けに赤子の声がしたかと思うと、雌鹿が赤子に乳を飲ませていた。老夫婦がこの子を連れて返って育てたところ美人に育ったが、足の指が2つに別れていて、人間のものとは違っていた。その子が和泉式部で、足の指を隠すために和泉式部はいつも足袋を履いていたといわれている。
類似事例

(ゾクシン)
1999年 長野県
子供の歯が早く生えると後が近い。乳を長く飲ませると後が遅いなどの、子供にかかわる俗信。
類似事例

ヤマウバ
1983年 長崎県
セキノサエという三角山の山上に祠がある。この山には山姥が住んでいて、いつも何か欲しそうにしている。乳房の大きく垂れ下がった女で、頂上の穴から子供を持って出たり入ったりしている。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内