国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

ウタウフルネコ
1956年 宮城県
昔,老猫を飼っている老婆がいた。家人不在のとき,古猫がおもしろい唄を聞かせるから誰にも告げるなと言った。しかし,おばあさんは余りのおもしろさについ家人に告げてしまう。老婆は2,3日後に死んでしまった。

類似事例(機械学習検索)

ネコマタ
1931年 香川県
老婆がかわいがっていた猫が年を経て猫またになった。猫または老婆を食い殺し、自分が老婆に化けていた。猫または老婆の息子に斬り殺されると、元の姿に戻った。
類似事例

ロウバ,ロウビョウ
1976年
本所で30数年間猫を飼っている老婆がいた。猫が死んだら行李に入れて棚に上げて、毎日取り出して見ていた。この老婆は白髪の猫のような顔であった。後に人に殺されたが、半日ほどしたら老猫になった。
類似事例

ネコ
1982年 宮城県
皆が祭文語りを聞きに出て、目の見えないお婆さんと猫だけが残されたとき、猫がおばあさんに祭文を語った。猫は口止めしたがおばあさんが家人に問い詰められて喋ってしまい、猫はお婆さんの咽喉に咬みついて咬み殺した。以来その家では猫を飼わず、猫塚を祀っている。
類似事例

ダイジャ,マショウ
1991年 香川県
高清左衛門が20間余りもある大蛇を鉄砲で撃った。大蛇の逃げた先にいた老婆を大蛇の化身と考えた彼は、老婆を撃ち殺した。彼が老婆の家の家人や近所のものに殺されてしまうと、老婆に化けた魔性は正体を現した。
類似事例

ネコアシイシ
1956年 宮城県
昔,この地に大芝居の巡業がやってきたので,金持ちの呉服屋が老母一人を留守番に残して芝居見物に出かけた。老母が一人で芝居のことを色々想像していると,その家の古猫が「おばあさん,お芝居をして見せようか。その代わり,人に告げたら生きていられなくなるよ」と言う。老母が承知すると,猫は後肢で立って巧みに忠臣蔵を演じて見せた。さて,老婆は家人の話に釣り込まれて猫の見せてくれた芝居の筋を語ってしまう。それは家人が見たものと同じであった。わけを尋ねられた老母が,トラ子(飼い猫の名)が見せてくれたことを告げたので,家人が気味悪がって明日飼い猫を殺すことになった。ところが,翌朝になると老母が床の中で死んでおり,傍らにいた老猫は一足跳びに7,8間も跳ねのいて逃げ去った。その時の足跡が石の上に残り,「猫足石」といわれている。
類似事例

バケネコ
1933年 熊本県
あさごぜという老婆が飼っていた猫が化猫になり、老婆を食い殺してこれに化けていた。漁師を食い殺そうとしたときに、撃てば必ず当たるという切り矢という銃弾え負傷し、正体を見破られた化猫は山へ逃げた。家の床下には老婆の骨が捨てられていた。
類似事例

バケネコ
1955年 山形県
ある家で家人が呼ばれていき、お婆さんが一人留守番をしていた。退屈て猫に話かけたら、猫がまがきの歌を歌った。口止めされたが家人に話すと猫はいなくなり、猫又になった。
類似事例

ネコ
1976年 徳島県
四国の山村地帯では、どこでも猫を飼っているが、猫のダイツギは忌まれている。ダイツギとは猫の跡取のことで、猫の仔は飼ってはいけないことになっている。また年を経た猫は化物になるといわれ、飼うのを忌む。猫が年を経ると小豆飯を炊いて猫に与える家もある。する猫はいつのまにかいなくなると言う。
類似事例

ネコ
1937年 石川県
ある夏、毎晩竿にかけた手拭がぬれているので不思議に思っていると、その家の老婆が猫がかぶって踊りに行くのを発見した。次の朝、老婆が何気なくそれを話題にすると、猫が喉を食いやぶって老婆を殺した。
類似事例

ネコマタ
1913年 島根県
飼い猫が年をとると猫又になるという。昔、ある寺の飼い猫が猫又になり、夜になると袈裟をかぶって町へ出て唄を歌って歩いた。猫を寺から追い出すと、4、5日経って裏の池に猫の死体が発見されたという。
類似事例

ネコ
1973年 三重県
ある猟師が家で飼っていた猫は、ずいぶんと年だった。あるとき、猟師が仕事に行ったところ猫がいた。猟師はそれを撃とうと思い、元から一発入っていたところに玉入れをした。猫はそれを見ていた。猫を撃つと、猫はそれを茶釜の蓋でことごとく除けた。猟師は元から多めに入っていた一発で玉切れだと油断していた猫をしとめた。倒れた猫を拾いに行くと、それは自分の家の猫だったという。猫を長く飼うと、化けて出ると言われている。
類似事例

(ゾクシン),ネコ,オンリョウネコ
2001年 鹿児島県
猫の交尾を見てはならない。猫が淋しげに鳴くと死の前兆を告げている。猫が死人をまたぐと縁起が悪い。ウシクドゥというところには怨霊猫がいたと伝えられる。
類似事例

〔フクネコヅカ〕
1986年 埼玉県
昔、桶屋職人が猫を飼っていた。ある夜、その猫が猫踊りをしていたのを見て追い出した。猫はその後、和泉屋という料理屋に拾われた。そして街道を通る旅人に手招きをするようになった。これが評判になり、店も繁盛した。この猫は福猫と呼ばれ、死んでから塚に祀られた。
類似事例

ナニカオモシロイモノ
1992年 鹿児島県
俊岡自動車工場の先のあたりでは、年中何かおもしろいものが見えたたという。
類似事例

ネコバケ
1937年 奈良県
道に迷った旅人が泊めてもらった山奥の家は、実は古猫の棲み家で、家の主として紹介された老婆は古猫の化けた姿であった。食べられる寸前であったが、旅人が昔飼っていた猫によって窮地を救われ、無事逃げ帰った。
類似事例

ネコ
1940年 大阪府
長年飼った猫は化けると言われる。まず、手拭いを被った猫が調子を取りながら踊るという話がある。また、飼い猫が自分で料理を作って食べたのをその家の嫁が見、口止めされたにも関わらず夫に話してしまい、嫁が猫に食い殺されたという話もある。
類似事例

(ババギツネ)
1979年
むかし、ある老婆が手拭を持たせて、老婆が声をかけると手拭が消えてしまった。大久保彦左衛門という人が、絶対取られないといいながら老婆に挑んだところ、老婆は、手拭を取る時にこの男は手を一緒に切ろうとしているので、取らないといった。
類似事例

バケネコ
1974年 新潟県
佐渡国雑太郡小沢で、老婆が夏の夕方山に登ったところ、老猫がいたので猫がするように砂の上を転がって遊んだ。すると老婆は化通を得て恐ろしい形相に変化して弥彦山にとどまり雨を降らせ里人を困らせた。これを鎮めて祭ったのが猫多羅天女である。
類似事例

マルシメノネコ
1935年 東京都
浅草花川戸の辺に住んでいた老婆が、年老いて他の家に世話になろうとするときに、猫に暇を与えて泣く泣く他家に赴いた。その夜の夢に猫が出てきて、「我かたちを造らしめ祀る時は福徳自在ならしめん」と教えた。そのため老婆はその通りにして祀り、生活の手段を得てもとの家に住み、この猫を作り物を供えて祀るべきことを言いふらし、世に行われるようになった。老婆は今戸焼という猫を作らせて人に貸し、借りた人は心願成就の後には金銀その他の他色々のものを供えて返した。
類似事例

バケネコ
1934年 福井県
妻が2人の人間に化けるようになって困っていた。2人の妻に晩酌をさせていると、そのうちの1人が耳を動かしたので、弓で殺すとその姿は猫であった。近くにあった猫塚は子供の夜泣きや、飼い猫が行方不明になったときに効果があるといわれる。
類似事例

ネコ
1982年 宮城県
皆が祭文語りを聞きに出て、目の見えないお婆さんとトラという猫だけが残されたとき、トラがおばあさんに祭文を語った。猫は口止めしたがおばあさんは喋ってしまい、猫はお婆さんを睨んでいなくなってしまった。お婆さんもその後しばらくして亡くなり、その家の人も死に絶えたという。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内