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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

シバイゴヤノカイ
1956年 宮城県
宿直の高橋庄七郎がうとうとしていると,突然奥の舞台の方で皿が落ちて割れるような音が聞こえた。戸の隙間から覗くと舞台の片隅がぼうっと明るくなっており,廻り舞台の辺りから白い霧のようなものが湧き立った。それが次第に「藤娘」のような舞姿の娘の形になって,すべるように自分の方に近付いてきたので,高橋は気を失ってしまった。気がついたときには舞台は真暗闇で,藤娘に似た霧のような姿も消えていた。

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シバイゴヤノカイ
1956年 宮城県
宿直の遠藤某が場内を一巡した後布団に入って寝ていたが,一時を過ぎた頃何となく息苦しくなって目を醒ました。すると部屋の外でズスリ,ズスリと草履を引きずって歩くような音がする。思わず身を起こすと,突然舞台の方で大石を投げ落としたような大きな音と,舞台の板がめりこむような大きな音がした。場内の電灯を全てつけて明るくし,「誰だ」と怒鳴りながら舞台にいってみたが,何の異常もなかった。
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キツネ
1997年 岐阜県
昔、小和知の女の子が3人でいつもの様にあそんでいると、辺りには田んぼ以外無いはずが、そこには立派な舞台ができていた。舞台の上では美しい女性達が踊りをしていた。女の子達は、夕飯の後にもう1回来ようと約束したが、親にそんな訳は無いと叱られ行くことができなかった。その後、舞台は二度と見ることができなかったという。これはきつねの仕業であるとされた。
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シバイゴヤノカイ
1956年 宮城県
看板書きの村上と言う若者が,夜12時ごろ花道の板の間で看板を書いていると,それまで真っ暗だった舞台の辺りが急にほの明るくなり,廻り舞台の下の奈落の辺りから人の呻き声のような音が聞こえてきた。そしてその辺から青白い燐火のようなものがチラチラ浮かび上がって動いてくる。村上は恐ろしさの余り他の部屋まで逃げてきた。
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タヌキ
1972年 兵庫県
桜井座という舞台の奈落に三吉という狸がいた。たんつばでも吐けば、声を取られてしまう。そのときは神酒や赤飯、あぶらあげを持って、お詫びする。夜、狸が昼間の舞台のまねをすることがある。
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シバイゴヤノカイ
1956年 宮城県
昭和3(1928)年秋,森徳座という芝居小屋で起こった怪異。複数の宿直が舞台で人の呻き声や物が落ちる音などを聞き,青白い燐火や人の形をした霧などを見た。座主の森政雄の話では,明治33(1900)年頃身寄りのない旅役者の女形が結核を苦に奈落で縊死したので密かに共同墓地に葬ったことがあるという。そこで墓石を建てて懇ろに弔いお祓いを行うと,以後は舞台の怪も起こらなくなった。
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タヌキ,オニイチボウ
1919年 山形県
高安山の舞台岩の由来。乙女を人柱とする風習に義侠心を起した若者が乙女の身代わりになって耳を澄ましていると、集まってきた狸が丹後の国の鬼一坊の雄犬雌犬にきかせるな、と歌っているのを聞き、その犬たちを連れてきて狸を退治させた。狸が踊ったのが舞台岩。
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ツツジノムスメ,マショウノケシン,アタタカイモチ
1987年 長野県
若者は,毎晩毎晩細い身で険しい山を越えてくる娘に疑いを抱き,魔性の化身に違いないと思うようになった。娘と関係を続けると,いずれ食い殺されてしまうのではないかと考えた若者は,娘の殺害を決意する。山中の断崖で待ち伏せしていると,娘が疾風のような速さで通り過ぎようとした。若者が踊り出て娘の体をつくと,娘は叫び声を上げながら谷底に落ちていった。その後,娘の落ちた辺り一面に真っ赤なつつじの花が咲き乱れるようになった。娘の血が花と化したものだという。
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ヘビノムコ
1977年 神奈川県
ある蛇が人間の娘に惚れてしまい、青年の姿となって娘のところに通うようになった。娘の母が心配し、青年の着物に紐を結びつけるよう娘に言いつけた。その紐を辿って山中の岩屋の中を窺ったところ、中で、娘との間に子供を作ってはきたが、5月の節句に菖蒲酒を飲まれれば子供はみんなおろされてしまうと言っていたので、娘と母親は急いで帰ってその通りにした。
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オシラサマ
2002年 岩手県
馬を殺された娘が家を出るとき、父親に春の3月16日の夜明けに臼の中を見るようにと告げる。娘は馬と共に天へ飛び去り、娘の言うとおり臼を覗くと、中には馬の頭をした白い虫が湧いていた。
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ダイジャ
1967年 福島県
川が二股に分かれているうちの、低いほうの川原に家が一軒あり、どんな洪水にも水は家に上がらないが、昔は水が出るたび流されていた。母親は嘆息し、家が流されずに済むなら、3人娘の1人を淵の主にやってもよいとつぶやいた。その後、毎日のように若侍が尋ねてくるようになり、水難はまぬがれるようにするから娘を欲しいといった。それから、娘が時々いなくなるので不審に思い、ある時娘をつけてみると、淵の傍に大蛇が巻いている中に座っていた。母親は驚き帰ったが、若侍の訪問は止まないので娘をくれてやった。幾日か後娘たちが泊まりに来た夜、私の姿を見ないでくれという。恐る恐る見てみると2匹の蛇がいたので肝を潰した。娘は姿を見られたことを悲しみ、再びお目にかかれないと、形見に片方の下駄と鱗を一片残して去った。
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ダイジャ
1934年 福井県
日照り続きで困っていたので、救ってくれたら娘をやると赤蛇に約束すると大蛇が出て雨が降った。その後娘をもらいに来た武士と娘が結婚し、池の方に消えていった。生まれた子供は大蛇の姿をしていた。子供は人間にも変化できたが撫でると鱗が痛いようであった。
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フジ
1977年 富山県
老藤が女に化けることがある。
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ヘビ
1972年 岐阜県
安八郡に安八太夫という豪農がいた。ある日照りの年、蛇に向かって雨を降らせてくれたら娘をやると言ってしまい、雨が降ったので蛇に末の娘をやることになってしまった。娘は夜叉が池の主である蛇に嫁いだ。後に里帰りして昼寝をしていた娘が「戸を開けて入ってくるな」と言っていたにもかかわらず母親が入ってしまい、娘を見ると大蛇になっていた。以来、娘は大木の枝を風なしで揺することで来訪したことだけを告げるようになったという。
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オンナムジナ,タカハシオロク,フタツイワダンサブロウノカカ,コキョウアンノザイキボウ
1984年 新潟県
大野川にかかる高橋の近くの大きな榎の根元に祠があってそこに女ムジナ「高橋おろく」が住んでいた。おろくは二ツ岩団三郎のカカで、その子は新穂村潟上の湖鏡庵の財喜坊だという。
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グヒンサマ
1929年 岩手県
陸中の一戸にある家に現れる天狗を、家族は丁寧にもてなした。天狗が来るようになってから、風もないのに唐箕のように大きなものが立ち上がったり、棟が二つに割れるような音がした。また、鶏が何か入ってきた気配を感じて飛び退くようなこともあった。主人は狗賓さまが来たといって奥へ立った。
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ヒトダマ
1957年 神奈川県
石油の火が移って人が死んでから間もなく人玉が出た。スーッという音がしてお月様位の明るさになった。形は鶏のようで大きさもそれくらい。月のような色で、風祭の方へと消えていった。
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カミノタイワ
2001年 青森県
家を出た娘は、高砂の爺婆に似た老夫婦と同居することとなった。すると、不思議なことに娘の乗ってきた牛が蕪を引き抜いた跡から酒が湧き出した。娘らは店を出すことにしたが、それは酒が美味いのと娘の器量が良いのとで繁盛し、忽ち大酒屋となった。一方、娘と離縁した男は、すっかり零落してしまった。
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ツエ
1925年 岐阜県
揖斐郡の谷波山に、杖の成長した藤があり、御杖の藤と呼ばれている。大夫藤とも言う。
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ダイジャ
1964年 高知県
お藤がとどろには雄雌の大蛇がいる。雌のほうはお藤という娘が大蛇に魅入られて通われ、淵に入って大蛇になったもの。
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ダイジャ
1964年 高知県
お藤がとどろには雄雌の大蛇がいる。雌のほうはお藤という娘が大蛇に魅入られて通われ、淵に入って大蛇になったもの。
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サムライノボウコン,キリ
1976年 和歌山県
清水には霧が多い。昔、河原で首を打たれた侍60人の亡魂が霧になったのだという。
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