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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

シズカモチ
1956年
夜中にこつこつ、こつこつと遠くで餅粉を搗くような音が聞こえることがあった。その音がだんだん近づくのを、搗き込まれるといって運が向くといわれ、遠ざかるのを搗き出されるといって、運が衰えると忌まれている。この怪音は、耳に聞こえる人と聞こえない人がいるという。

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シヅカモチ
1938年 栃木県
夜中にこつこつと餅の粉をはたくような音が聞こえる。だんだんとこの音が近づいてくるのを「搗き込まれる」といい、離れていくのを「搗き出される」という。静か餅を搗き出されると運が落ちる。搗き込まれた人は箕を後ろ手に出すと財産がはいるとも言われている。この音を聞いた人は長者になるという話もある。
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シズカモチ
1929年 栃木県
下野益子辺では夜の丑時に「コツコツコツコツ」と、遠方で餅を搗く様な異音が人によって聞えるか聞えないことがある。その音が近づくのが聞えた人はシヅカモチを搗き込まれたといい、運が向いてくるという。音が遠ざかるのが聞えた人はシヅカモチを搗き出されたといい、運が行ってしまうという。さらにこの音を迎えて聞えた人は箕を後向いて出すと財産が入ってくるといわれる。
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ジゾウ
1934年 栃木県
昔、お婆さんが座敷の真中で白く光る変なものを見つけた。それは1粒の米で、餅について食べることになったが、団子にしたら転がっていって地蔵さんに食べられた。そのかわりに地蔵から搗いても搗いても搗ききれない米をもらい、餅を搗くとたくさん出来たので村の人にわけてやったという。
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(ゾクシン)
1998年 長野県
12月29日に搗く餅は「苦餅」といって避けるが、二九(ふく)餅ともいって搗く家もあった。
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コジキ
1984年 愛媛県
正月に餅を搗いていると、乞食がやってきて餅を所望したが、欲深の婆さんが「これは餅ではない白石だ」と言って断った。それ以来、餅を搗くとみな白石に化してしまうようになったので、土地の者は餅を搗かなくなった。
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モチ,タタリ
1993年 静岡県
御殿場市の勝間田イットーは元旦の早朝でないと餅を搗かない。オモッセに餅をつくと餅に血が混じる、といって搗かない。
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タヌキバヤシ,マタヤマカグラ,テングバヤシ
1938年 石川県
深夜にどこからともなく太鼓を叩くような音が聞こえてくる。笛の音もするといわれている。
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ヒル
1981年 和歌山県
弘法大師が回ってきて餅を乞うたが、そこの人は「餅をやるから口をあけろ」と言って弘法大師の口の中に火を投げ込んだ。以来そこでは正月に餅を搗くと蛭が出てくるといって、餅を搗かない。
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カラテデバアア,カラサデババア
1972年 島根県
10月末になり出雲に集まっていた神様が帰るとき、村人はカラテデババアが帰るのを祝って餅を搗く。餅を搗かないと祟りがあると言われ、夕方から便所に行くとカラテデババアに尻を撫でられるという。
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コソコソイワ
1931年 岡山県
夜その岩の近くを通ると、コソコソのような音が聞こえる。
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オト,シノヨチ
1966年 鹿児島県
死を予兆する音として、「棺を作る音、釘を打つ音があった」、「オモイ(泣き女の声)があった」、「スルスのイネスリ音が3つも4つもした」、「米を搗く音がした」などがあるという。
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アズキトギ
1995年 山形県 
子供たちは、夜、小川で小豆を研ぐ音が聞こえるといって怖がっていた。小川の水の音がそう聞こえることがある。
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アズキアライ
1933年 長野県
夕方になると、川端などでシャキシャキと小豆を洗うような音が聞こえてくることがある。音のする方にいってみると、何も聞こえない。離れるとまた聞こえてくる。小豆洗いの出るところは村人は恐れて往来しなかった。
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ニジュウサンヤサン
1956年 宮城県
二十三夜に作男たちが月の出るまで働かされ、この夜に食べる餅を食べさせてもらえなかった。作男は怒って、いよいよ餅を搗こうという時に下女を臼で突き殺してしまった。それ以来、その一族ではこの夜の餅を搗かないのだという。
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ムシオクリ
1956年 宮城県
旧六月二十日、虫送りという行事を行う。搗いた餅や虫の名を書いた紙を笹竹に下げて、錠口に立てる。笹につける餅は搗いている時に返したりせずにとらなければならない。そうしないと害虫が戻ってくるという。
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オニ
1989年 長野県
信州では12月8日のコトの日に、餅が搗けなければ糠でも蒸して湯気をあげるものだという所がある。また鬼が人を取りに来た時に代わりに餅を遣るとよく、貧乏で餅が搗けなくて鬼に片腕を抜かれたという婆の話などもある。また美しい娘を人身御供にしたという話もある。
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トヲタタクオト
1977年 秋田県
夜、戸を叩く音が聞こえたが、誰もいなかった。
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ヒノタマ
1932年 愛知県
火の玉が自分の方向へ向けば運が良い。
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オニ
1934年 長野県
餅搗きの時に、鬼が人を捕りに来た。貧乏で餅を搗けないので、婆が片腕を取られた。
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タヌキ,タイコ
1975年 愛知県
炭焼きに行くと、晩になって太鼓を叩く音が聞こえてきた。「たぬきがたたいているのだ」と言ったら、音は消えた。
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オト,タヌキノタイコ
1914年 岩手県
深山で夜に大木を切り倒す音がすることがある。初めは斧の音がして、次に木の倒れる音がし、その木の倒れるときの風が人のいるところにブワリと来るという。その他に太鼓の音が聞こえることもある。いわゆる狸の太鼓なのだろう。
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