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検索対象事例

〔ショウニンデン〕
1956年 宮城県
土地や豪族の屋敷内を無断で通ったという理由で、山伏が殺される。それを埋葬した土地の所有者がみな祟りをうけたので塚を築いて祀った。前にある田を上人田といって、その地主になると不幸が多く恐れられている。

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ロクブノタタリ
1956年 宮城県
「上人塚」と呼ばれる古碑が立っており,正面右に天和癸亥年善海上人と書かれている。当時(約350年前)この地方で勢力を振るっている豪族がおり,ある日部下が一人の六部(山伏)を捕らえてきた。主人は他国の間諜に間違いないとして十分に糾問せずこれを斬り捨て,死骸は屋敷の一隅に埋めさせた。ところがその後豪族の家には黒い雲が覆い,災害や不幸が相次いで一族は死に絶えてしまった。それから何代か土地の所有者が変ったがいずれも不慮の死を遂げた。現在残っている善海上人の不動尊像は誰の時代の建立か不明であるが,今でもここを「上人塚」,前の田を「上人田」と呼んで,年寄などは近付かないようにしている。
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ジノーサン,(ゾクシン)
1973年 香川県
ジノーさんに関する俗信。ジノーさんは土地についているもので、土地の所有者が変わると新しい所有者が祀らなければならない。粗末に扱うと耳が痛くなったり、家族が病気になったりする。移動させると祟りがあるといわれている。汚物がかかったりすると、祟りがあるといわれている、など。
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シニン,タタリ,サクラ
1989年 長野県
昔、城があった場所には何人かの武士が生き埋めにされたので、供養のために塚を作り桜を植えていた。その後、その木に傷が付くと血が流れ出たという。塚が崩され田が作られると、田を作った家では病人が絶えなくなり、凶事が続いた。行者に拝んでもらうと死人の祟りだという。家は土地を売った。その土地を買った家でも不幸が続いたが、社を造って近親者で祭を行うと、商売が繁盛するようになったという。
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シニン,タタリ,サクラ
1989年 長野県
昔城があった場所には生き埋めにされた武士を供養するための塚があった。その塚が崩されて田が作られると、田を作った家では病人が絶えなくなり、凶事が続いた。行者に拝んでもらうと死人の祟りだという。家は土地を売った。
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ビワタ
1989年 長野県
村の最西端の天竜川のそばに、びわ田と呼ばれる田がある。この田を所有した家では、必ず死者が出る。
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ヤマノカミノタ
1969年 福島県
肥料や馬を入れてはならないといわれている田がある。その田は山ノ神の田といっている。
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イミダ,イミバタ,ボンデンダ,サカサダ,ジャンボンタ,ソコナシダ,イハイダ,トリイダ,ハラキリバタ,タタリバタ,カカトリバタ
1982年 群馬県
耕作すると不幸があると言われる田や畑がある。忌み田,忌み畑,ぼんでん田,さかさ田,ジャンボン田,底なし田,位牌田,鳥居田,腹切り畑,たたり畑,かかとり畑などと呼ばれる。
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トチ
1958年 愛媛県
「お四国廻りをするから、あの土地をください」と祈願し、土地を手に入れながら参らずじまいだった者がおり、そのため土地を長く所有することができなかった。その後、誰が持っても、じきに手放すことになった。四国巡礼を済ませればよいのだ、と言われている。
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ミサキ
1983年 岡山県
丘の上に祀ってあるミサキは、昔、この土地の豪族同士が争った際に、相手の家が見えるところに祀れと遺言されたことから設けられたものだという。
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オツカサマ
1985年 愛媛県
オ塚サマとは、石を積み重ねたり、土盛りをしたり、その上にオムロを置いたりしている者で、土地所有者を祀ったものといわれている。オ塚サマを粗末にすると祟りがあるといわれる。
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ナガモノ,ヘビ
1957年 愛知県
大きな蛇が殺されて祟ったので、塚を作った。長物の塚といい、今も田にせず、萱のままである。
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イミダ,エンギダ,イワレノタ
1968年 群馬県
忌田には、エンギダ・イワレの田などの呼び名がある。石塚には2ヶ所あり、両方とも2反くらいの広さである。かつて持ち主の1人は供養のために地蔵を建て、他の1人は樺山大神を祀った石碑を建てた。この石碑を建てたA氏はこの地の開墾者だったが、この田を所有して不吉な事件が続発して主人が交通事故にあったり、病気をしたりしたため、安い値段で現在の所有者に売り渡した。するとA氏は平穏になったが、現在の土地の所有者には不吉なことが起った。
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ハネハラノビョウニンダ
1985年 茨城県
旧竜ヶ崎県道の近くに四〇アール程の田があり地味も良く収量も多かった。なぜか此の田を作ると病人が出ると恐れていた。元の地主は別にこれと言う理由は無いと云っていた。
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ビョウニンダ
1985年 茨城県
十三角田という土地は、葬儀の時の十三仏との語路合わせがあることから、忌田になったのではないだろうか。この田を耕作すると、生き埋めになったり、癌になったりと、凶事が続くので、遂に土地を手放した。
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キツネッピ,キツネビ
1984年 山梨県
狐塚という土地は、狐火が出て商売が繁盛しない土地だった。
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アクタ,キツネ
1998年 奈良県
悪田にいるキツネは人を化かすし、悪田には拝んでから入らないと事故があるといわれていた。
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(ゾクシン)
1984年 新潟県
田の草取り前後に鉦・太鼓で田を回る虫送りの行事を行う日は、田の神が田へ入る日なので田仕事をしてはいけないという禁忌がある。また、田に入ると稲で目をつくともいう。
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ビョウニンダ
1985年 茨城県
地蔵院が持つ田は誰が耕しても凶事が起きる。薬師寺の持ち田も次々と持ち主が代わり、良くないことが起こるので、安値で他村の人に売った。それでも土地を買った人はたたりが恐ろしくなり、寺にその土地を寄進した。
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ウジガミサマ
1964年 福島県
新しく買った土地に神様があるときは、ひきつづきそれをまつる。買った土地の氏神様を起こしてやらないとたたりがあるといわれている。
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ジヌシノナイトチ
1956年 宮城県
所有者が必ず死ぬと言う奇怪な土地がある。これは,昔旅に行き暮れた六部を泊め,その所持金に目がくらんでこれを殺害して屋敷の一隅に埋めてしまったためで,六部の怨霊がいつまでもその地の所有者に祟って夭折させたり作物を不毛にしたりしたのだと言う。その後六部の墓を建てて弔ったが,今日でもはっきりした所有者はなく荒れるに負かされている。
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サウエモンノボウレイ
1991年 愛知県
女が山でおしっこをしたが、そこはちょうどお墓で佐右衛門の亡霊にとりつかれる。佐右衛門は土地を取り上げた地主に土地を返すよういう。地主は聞かず、そのため村中の子供や馬の子が死んだりして村で供養した。
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