ナマクビ 1940年 大分県 大分に行く途中に、生首を埋めた斬首場の様な所がある。そこを通ると生首がひょいひょいと出るので、生首の谷という。
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ネコザカ 1956年 宮城県 仙台市大橋の東阿元から川に沿って南に下る坂を大坂、または猫坂といった。昔、この坂の辺に年を経た大きい猫がいて、通行人をばかしたり、害をしたりしたのでこの名が生まれたという(三原良吉氏『仙台伝説集』)。この坂の東側、大町からすぐのおり口に、仙台空襲のときまで二階建ての三軒長屋があり、北端の一軒は化け物か幽霊が出るといわれ、空襲でそのあたり一帯が焼けるまで戸をとざされた空き家のままであったという。
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ナマクビ,オニ 1937年 京都府 1人の武士が歩いていると、棒に女の生首が刺さっていた。一目散に逃げると灯のともった家があったので止めてくれるように頼むと、その家の男に爛々たる目で睨まれたので、また逃げ出した。村人とともに戻ってみると、悪者に殺された女の首だった。そこを生首谷と言うようになった。また、昔、鬼が人間の生首を引き抜いて捨てた所ともいう。
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スマボウズ 1956年 家の怪。
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ナマクビ 1981年 東京都 昔、滝山城が落ちた時、欅の下で打ち落とされた武将の生首が、来た武士の首を食いちぎった。それ以来欅に生首の幽霊や宿り、人に食いつくようになった。ある人の足に生首が食いついた。歯の跡が残り、食いちぎられており、治らなかった。物知りのおじいさんに人面瘡だと言われ、言われる通りに毎日おにぎりを傷に入れていたら、2ヶ月したら治った。
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ヨウカイ 1978年 東京都 世によく知られている事に「御城妖怪の事」がある。
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ムジナ 1989年 長野県 ムジナが毎晩、ヤカンコロガシというやかんが転がっていくような音をさせては坂を転がっていたという。いつでも冬の話である。
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サンネンザカ 1998年 三年坂は愛宕町から西へ下りる坂で、ここで転ぶと3年たって死ぬといわれていて怖かった。
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キツネ,デンデンコロバシ 1980年 青森県 夜、坂などで石がごろごろ転がってくる。デンデンコロバシといい、キツネの仕業。
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サラヤシキ 1956年 宮城県 仙台城二之丸裏門通と中坂通の十字路西南角の屋敷。二代藩主忠宗のとき、家宝の皿10枚のうち1枚を割った女中が手討ちにあい、井戸に投げ込まれる。夜な夜な皿を数えて泣く声がし、侍の家に変事が起こって死に絶え、屋敷は荒れ果てる。大年寺二世の月耕禅師が四代綱村に願って隠居屋敷としてから、怪はやむ。
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カッパ 1915年 東京都 合羽坂という坂がある。坂の下で低い土地にある池に河童が住んでおり、時々坂のあたりに出たために、坂の名になったという。
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ネコノカイ,ヌシ 1968年 奈良県 猫良滝は、昔から猫の怪で知られている。
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タタリ 1957年 熊本県 人吉城が攻め落とされた際、山田城の長続が城を奪い返して堯頼を帰城させようとしたが堯頼が死亡した為、長続が後を嗣いだ。その後、城を攻めた頼観兄弟を滅し、その首をさらしたところ祟りがあった。
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ハッコツノショウネン,アカズノトイレ 1999年 栃木県 学校の開かずのトイレは、夜には戸が開いている。けれども中に入ると閉じて開かなくなってしまう。中には白骨の少年がいるという。
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オオモリジョウ,チ 1967年 福島県 大森城は平ヶ城とも白鳥城とも呼ばれていた。この城を破却した時、この道の堀を切ったところ、土のそこから血が流れ出したという。
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タタリ,カツオ 1977年 鰹の生首の黒焼きは妙薬となるが、鰹は生首を切ると祟りがあると伝えられる。ある人が鰹の生首を切ったところ、同時刻にその人の妻が吐血して病気になった。病気は回復したがその後言葉をうまく喋れなくなった。
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キツネ 1941年 秋田県 悪狐を小僧が捕まえて袋に入れるが、口を開いた時に逃げ出してお稲荷様の本尊に化けた。賢い小僧が抹香で燻すと、狐は正体を現し、皆に殴り殺された。
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オニ 1978年 福島県 白川城の東、田川村のほとり、七まがりという坂で鬼が出るという噂があり、見た事があるという人もいた。後に猟師が仕留めたがかもしかであった。
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サンボウサマ 1983年 岡山県 サンボウ様という名称は徐々に県下で知られるようになってきているが、これは、食物、または穀物の神である。
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マイヅルノシロ 1931年 福岡県 群雄割拠の時代、舞鶴の城と呼ばれる不思議な力を持つ城があった。城から下を眺めると敵軍のことが人数から布陣まで地図を広げたようにわかるばかりか、攻撃するときには城が低くなって敵陣の前におり、退却するときには元の高さに戻った。敵が6合目より上に上ってくると、城も高くなって上まではたどり着けない。しかし、井戸を掘った場所がこの城の羽翼と背筋にあたる場所で、城の神通力はなくなってしまった。
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ヤマノカイ 1991年 香川県 山で木を切るため山小屋に泊まっていると、夜に向かいの山で木を切っている音がして眠れないので翌朝文句を言ったが同じ言葉を返された。恐らく山の怪のしわざであろうと言われている。
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