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検索対象事例

ヤマイヌ,オイヌサマ,ツキモノ,キツネ
1995年 静岡県
狐などの憑き物が憑くと、加持祈祷とともに山住山か春埜山へお犬様のお影を借りに行く。四足が跡をつけてくる音がするが、それはお犬様がついて来ているからなので、後ろを振り返ってはならない。お影が近づくと、憑かれている病人は脅え出し、屋内を逃げ回ったりするという。そのお影を祀ると、1週間くらいで病人は治る。

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キツネ,クダショー,オイヌサマ
1991年 静岡県
キツネやクダショーが憑いたときには、山住山か春埜山に行って祈祷し、お犬様のお影を迎える。お犬様が後ろについてきているので、絶対に振り返ってはならない。
類似事例

モウヒトリノカゲ
1999年 栃木県
12月の寒い日、日が暮れて真暗な時に友達と2人で帰っていた。月が出ており2人の影がはっきり見えるのだが、その後ろにもう1人の影が見える。けれども振り向いても誰もいない。振り向きながら歩くと影は前に回り、立ち止まると影は消えてしまう。怖くなって家に走って帰った。
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クダギツネ
1991年 静岡県
病人が高熱を出して「○○から来た」と言う、高く飛び上がり、すごい力を出すなどしたときは、クダが憑いている。クダが憑くと春埜山からお狐様のお姿を借りてきて落す。借りに行った人が後ろを振り向くとお狐様が帰ってしまうので、ふり向いてはいけない。
類似事例

オイヌサマ
1987年 長野県
三峯様のお犬様を借りてきて縁側に箱を下ろすと,どさっと重い音がして病人が治った。
類似事例

クダギツネ,(ツキモノ)
1988年 長野県
クダギツネが人に憑いたことがある。憑かれた人は、油揚げを食べたいと言った。三峯様の犬を借りてくると、憑き物が落ちるという。
類似事例

カゲワニ
1933年 島根県
影ワニ海に映った船夫の影を呑むと、その船夫は死ぬという。昔、ある船夫が航海中、影ワニに影を呑まれそうになったので、反対に撃ち殺した。航海を終えた浜を歩いていたら、足の裏に魚の骨が刺さり、それが元で死んでしまった。その骨は影ワニの骨だったという。
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カゲ
1990年 山形県
1回だけ影を踏まれた女が、月を恐れ家に閉じこもるようになった。無理やり外に出したところ、女の影が骸骨になっていた。
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オトラギツネ,ヤマズミサン
1916年 愛知県
おとら狐が憑いたときは、まず陰陽師や修験者を招いて祈祷をするが、それでも離れないときは、秋葉山の奥の山住様を迎えてくると離れる。山住様は山犬のことで御犬様ともいう。
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オイヌサマ
1991年 静岡県
お犬様がいるから、山住神社の周りには猪がいない。
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イヌガミ
1986年 愛媛県
犬神は病気している人によく憑いた。憑いたら太夫さんやお山さんにおまじないをして取り落とした。病人に犬がとり憑くと病人が「ワンコワンコ」と吠えた。拝んでもらうときに病人が「イヌルイヌル」と叫ぶと犬が落ちて元に戻る。本人は性根が二つあったんだと思う。
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イヌガミ
2002年 山口県
犬神持ちは人にも憑くという。いわゆる狐つきのようである。憑かれた人は犬神の持ち主のような言葉を使い、種々な事を口走るという。祈祷してもらいその霊が落ちる時には四足で飛ぶ真似をし、倒れて初めて正気がつくという。
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オイヌサマ
1991年 静岡県
春埜山の兎はお犬様のものなので、春埜山で兎を取ってはいけない。
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(ツキモノ),クダショ
1988年 長野県
憑き物に憑かれた人は、うなされて大声で家名を呼んだ。昼夜の区別無くしゃべり続け、あるいは床から起きあがって手を振ってわめいた。軽い場合は禰宜を頼んで祈祷をすると落ちる。重い場合は山住様へ参拝して祈祷してもらい、神札とお犬を借りてきて祀った。お使いのお犬がやってくると、クダショは逃げ出すという。
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(ツキモノ)
1988年 長野県
憑き物に憑かれると、行者を頼んでお犬様を迎え、これで追い払ってもらったという。
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キツネ,(ツキモノ)
1988年 長野県
キツネが人に憑いたことがある。憑かれた人は、病人なのによく食べたという。
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キツネツキ
1922年 静岡県
飲食店の20歳の息子に狐が憑いた。語るのを聞くと朝鮮から来た狐という。狐が憑くとこの地方では春埜山のお犬を迎える習わしで、お札を受けてくる。今回もお犬を迎えて来たら狐は離れたが、その人は死んだ。
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オイヌサマ
1991年 静岡県
春埜山のお犬様には小豆飯をホクシと称する気の切り株の上に上げておいた。しばらくするとなくなっていた。お犬様は人間の息のかかったものは食べないという。
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ムエンボトケ,ツキモノ,ヘビガミ,イヌガミ,イナリ,ヤマノカミ
1967年 愛媛県
昔、ある人に無縁仏がついたことがある。憑き物はほかに蛇神、犬神、稲荷、山の神。話者はそのような憑き物落としをする。蛇神が憑くと物を言わなくなり、犬神が憑くとワンワン吠えるようになり、稲荷が憑くと油揚げと強飯を欲しがるのでわかる。話者によると、ある人が外の村に嫁いだところ、その家が憑き物筋だったので、以来この村にも憑き物が入って来たという。
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キツネツキ,イナリサマ
1922年 茨城県
以前は祈祷者が病人と問答をし、祈祷者と病人の狐の間に契約が交わされ、1週間の祈祷の後に赤飯、油揚げなどをもたせて村境まで送り出すということが流行した。今でも稲荷様や法華宗の祈祷者が神や仏となり、よく病人の身上を言い当てるので流行することがある。
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カゲ
1990年 山形県
自分で踏んだ自分の影が起き上がって前を歩いていき、振り向くと白い歯を剥き出しにして大声を出して笑う。そのまま影だけが歩いていってしまうとその人は死に、自分に戻ると助かる。
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イヌガミ,トウシン
1939年 島根県
犬を生きながら土に埋めて、呪いを唱えておく。すると犬は子孫まで憎いと思い、犬神となってその念が人に憑く。詫び言をして犬を祀ればたちまち癒える。蛇も同じようにするとトウシンになって人に憑く。
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