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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

チセン
1980年 群馬県
上州伊香保にある温泉に1人の樵がいたが、周りの住人は彼の年齢を知らなかった。その地の古老が言うには、彼は源義経の旗指で、奥州合戦の時に義経とともに蝦夷の地に逃げた。義経は彼の忠勤を称えて、常陸坊海尊の伝えていた灸の技術を彼に伝え、彼はそれによって地仙となり長寿を得たという。

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(キジン)
1980年 京都府
天正の頃、京都に吉田橘井という腕のいい医者がいたが、彼は強欲で貧乏人は診療しなかったので、鬼神が婦人となって現れて諫めた。しかし彼は聴かなかったので、鬼神が術を用いて彼を苦しめて命が絶える間際に、平等に診療しないことを責めた。すると彼は今後はしないと誓ったという。
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レイ
1976年 山形県
羽州米沢の町田弥五四郎という人は、とても信心深く、毎日寺に通い、帰りに住職と話をするのが習慣だった。病床にあっても、その習慣は変わらなかった。しばらくして、彼が昨日死んだという知らせが寺に届いた。住職は彼が昨日も寺に来ていたので不思議に思ったが、常に寝込んでいたと聞いて、彼が霊になって来ていたことを知った。
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ヤモリ
1974年 長野県
信濃国松代の山里に、有名な力自慢の者がいた。水無月の頃に彼は友人と山に入ったところ、きわめて大きな蛇が出てきた。そこで彼は上あごと下あごを持って口を裂こうとして失敗し、鎌で大蛇の口から喉にかけて切り裂いた。その体の太い所だけを家に持ち帰ると、親は大蛇は山の神に違いなく、必ず祟りが起こるといって家を追い出した。里長が何とか宥めた。彼の身体に蛇の匂いがついて抜けず、医者が薬を与えると消えた。その医者が言うには大蛇ではなく野守だという。彼はその後、山に入って官木を盗んだ罪で死刑になったが、野守の復讐だと思われた。
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フクブツボウ
1973年 福島県
陸奥国会津の山中に、福仏坊という異人がいる。村落にも近づかず、人との交流もなかったのだが、正保の初め頃に樵が彼を見たところ、7、80歳ほどの顔をしていた。しかし彼は25歳の頃にこの地に来る際に、通り過ぎた尾張の熱田で鐘を鋳るのを見たという。その鐘はすでに数百年ほど昔のものだという。
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(ネズミギライ)
1980年
土屋能登守の家来である樋口小学という医者は鼠が大嫌いであった。ある日人々が茶飯事に彼を誘い、鼠の死骸を彼が座る畳の下に入れておいた。そして彼が着座すると次第に具合が悪くなり、帰宅を乞うた。後で様子をうかがうと宿に帰った樋口は、何事も無かったように回復していたという。
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アクリョウ
1928年 奈良県
義経淵は、義経がここで野宿して敵に殺されたため、今でもその悪霊が現われるという。岩の上に義経の寝た跡、馬の寝た跡が残っているという。
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マモリ
1979年
ある時馬丁が川で馬の世話をしていたところ、突然彼が暴れだして手のつけようが無かった。ようやく捕らえると、藪孤山が彼に尊きお守りを貸そうといって、包みものを首にかけてやった。すると正気に戻った。後で中を見ると角細工の根付だった。
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ヒタチボウカイソン
1931年 宮城県
源義経の家臣であった常陸坊海尊は仙人になり、元亀天正のころ、関東や信越地方で源平合戦や奥州落ちの様子を詳細に語ったという。不思議な道士風で、年齢は500歳にも及んだといわれている。
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ユウコン,ヨウカイ,ボウレイ
1974年
慶長年中のこと、ある人の妻が看病の甲斐なく死んでしまった。以来夫恋しさに現われるようになった。彼の友人たちが、彼の寝床へ女が入っていくのを見たが、寝床に入ると女はいなかった。翌日問いただすと、ある人は妻が現れることを語り、10日後に死んだ。
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(イシノナカノサカナ)
1980年 茨城県
延享の頃、筑波山の麓に住む人の家に見知らぬ人がやって来て、1つの庭石を買いたいといった。その人は後で取りに来るといって近くの山中に入っていった。主人はせっかくだからその石を熱い湯で洗って渡そうとしたが、帰ってきた彼はその行為に嘆く。彼はこの石の中には赤い魚が住んでおり、湯で洗うと死ぬという。割ると死んだ魚が出てきた。
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カッパ
1984年 長野県
麦代つくりの頃にやってきた男はよく働いた。しかし蓼の入った味噌汁を飲んだ時から来なくなった。翌年はやってきたが、彼の働きをねたむ者が蓼を汁に入れたので、男は血を吐きながら淵に身を投げた。彼は河童の化身だったのだろう。
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テング
1929年 群馬県
胃腸病の平癒を祈願していた少し気の変な男は、参詣の途中で眠くなり、幾日が後、天狗に声を掛けられるまで夢の中にいた。天狗は彼に白い水の調合法を教えた。現実に戻った彼はその通り調合した薬を飲んで快癒した。
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ダイジャ,マショウ
1991年 香川県
高清左衛門が20間余りもある大蛇を鉄砲で撃った。大蛇の逃げた先にいた老婆を大蛇の化身と考えた彼は、老婆を撃ち殺した。彼が老婆の家の家人や近所のものに殺されてしまうと、老婆に化けた魔性は正体を現した。
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(ランオウケン)
1980年 京都府
京都の柳馬場松原に、鸞鳳軒という浄瑠璃語りがいたが、彼は5月2日に寺院を訪れ、自分は来る9日で死ぬので11日頃に葬式をあげてくれと頼む。実際妻が9日に寝所を見てみると、彼は眠るように息絶えたという。
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ノギツネ
1973年 群馬県
上野国に幸菴と号する白頭の翁がいた。彼は128歳といい、常に仏説で人々を教諭し、また人の吉凶禍福や将来の事を的確に答えたという。しかしある時、入浴しようとした湯が熱かったため、彼が飛び上がったのを見ると、全身に毛が生え、尾がある老いた野狐だった。
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トトリベノヨロズ,シロイヌ,ライメイタイウ
1940年 大阪府
鳥捕部萬はあらぬ疑いから朝賊とみなされ、朝廷の軍に追い詰められた末、自害して果てた。彼の首をさらそうとしたが、恐ろしい雷鳴大雨となって、天地晦瞑の有様であった。彼の飼っていた白犬はしきりに鳴いていたが、主人の屍から動こうとせず、結局餓死してしまった。
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チョウヨ,カエル
1974年 大阪府
大坂の谷町筋八丁目にある願生寺の超誉は、名だたる念仏の導師であった。その彼が塩町に閑居の菴を建てたところ、庭の池にいる蛙の鳴き声があまりにうるさかったため、十念を捧げて鳴く事を止めさせた。彼の生涯のうちは蛙が鳴く事はなかったという。
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ウオミ
1980年
漁師の中には魚見という者がおり、彼は高い山の頂上から海上を見て、海中に魚の来るのを知ることができる。さらにどの種類の魚がいるかが分かるという。
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(ボクゼイノモノ)
1980年 茨城県
水戸で卜筮の能力が優れた者がいた。ある日彼が野辺を歩いていると、包みを持った女が中身と数を当てよと言う。彼は即座に24個の桃と答えると的中していた。それは質問してきた時に女を見ると、風が吹いて露わになった股が桃に見え、股が白(4・6)かったので24個と分かったと言う。
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ノリワラ
1954年 福島県
大谷吉重氏は、10歳の時からお籠もりに出て、17歳の時の初めて神が憑くのを経験した。彼の部落にはのりわらがいなかったため、以来、彼は部落のりわらを勤めることになった。神が憑くと自然とぼーっとなり、自分の意志は働かなくなるという。体調の悪いときでも、祭の時には自然に神懸かりの状態となり、ひとりでに身体が動くという。
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イシ
1929年 長崎県
北村、庄屋の美しい娘が越してきた若者に恋をした。内気な娘の恋は激しくなり、薪取りの途中若者が水を飲む鎮守の森では彼の牛に或いは松の木に金袋をかけた。庄屋は怒って若者一家を追放し、娘は知らないまま彼を探してさ迷い死んだ。その後大晦日の夜になると金掛松の近くにある二つの石が接近するという。
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