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検索対象事例

ライジュウ
1980年 埼玉県
永井殿の岩槻の知行所に雷獣が落ちてきて、畑の周りを走り回ったのを人々が捕らえた。しかし雷獣はえさを食べずに死んでしまった。その雷獣の剥製を見たところ、全体的には子犬のようであり、爪は熊のように鋭く、跡足の折り様は一節多い。薄々とした毛の中に、太くこわきがむらむらと生えている。

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ライジュウ
1974年 栃木県
下野国の烏山の辺に雷獣というものがいた。形は鼠に似てイタチより大きい。夏の頃はそのあたりの山に自然と穴が開き、その穴から雷獣が首を出し、夕立の雲の中から雷獣が乗るべき雲が来ると、それに乗って飛び去るという。またこの辺りでは春頃に雷獣狩りが行われるという。
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ライジュウ
1959年 島根県
雷が落ちると雷獣が木を引掻いていくという。木の皮がむけて爪あとがついているとも、雷が落ちた時に雷獣が、木に走り登るのを見たなどという話も聞いた。
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カミナリノトリ,ライジュウ
1983年
加賀国の白山や信濃国の浅間山には雷獣がいるという。これは狐のような獣で、時々捕らえられて京都や大阪で見せ物にするという。この雷獣を食べる鳥がおり、それは雷の鳥という。白山の山頂に多く見られるという。
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ライジュウ
1915年 茨城県
苗代の生育中に激しい雷鳴があると、雷獣が天下り苗代を荒らすと信じられている。雷が鳴ると村民は割竹を叩きながら山中に入り雷獣を追いまくる。苗代田には所々に竹を立てておく風習がある。この竹があれば雷獣が再び天に昇ることができると信じられているからである。
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オカンダチ
1958年 神奈川県
雷をオカンダチという。落雷で裂けた木の裂け目は雷獣が空に駆け上がった時の爪の跡だという。
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カワウソノゴトキケダモノ,ライジュウ,カイジュウ
1922年 徳島県
文化の頃、航海中に落雷があって、その後獺のような獣が船中にいたので、雷獣として見世物にした。
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ライジュウ,ラクダ
1982年
雷獣はラクダを恐れるといい、ラクダが棲むところでは雷は落ちないと言う。
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ライジュウ
1921年
雷獣とされるものはその正体は判然としない。雷神の手伝いをしているとも、雷が好きなのだとも、雷を恐れているともいわれている。
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ライジュウ,テンビ
1937年 秋田県
落雷した時、火柱が立ち、雷獣が木をかけ上る。この落雷を特に天火ともいう。
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ラクダ,ライジュウ
1982年
雷獣は駱駝を嫌い、駱駝の図を貼っていると雷は落ちないと言う。
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ライジュウ
1965年 岐阜県
小学校時代の女の先生は、片頬にやけどの跡があった。小さいときに落雷があって雷獣が暴れて顔をひっかいたのだと言い、子供たちは夕立様と彼女のことを呼んでいた。
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ライジュウ
1976年
最近、ある人も(雷獣を)捕まえたという。真偽は明らかでないが図を挙げる。(図には「享和元年五月十日比芸州九日市里/塩竃に落入死ス雷獣の図大サ曲尺一尺四五寸」とある)
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ライジュウ
1983年
加賀国の白山や信濃国の浅間山には雷獣がいるという。これは狐のような獣で、時々捕らえられて京都や大阪で見せ物にするという。鉄の網の中に入れ、何も食わず水も飲まない。夕立が降りそうな気配があると毛を逆立て、勢いが物凄いため、網の上に筵をかぶせるという。
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ライジュウ
1976年
僧玉屑の東行行脚記『あずま貝』に雷獣を捕ったことが記されており、図もあるが、狸の類であるだろう。
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ライジュウ
1979年 岡山県
昔虚空蔵山に雷が落ちた。虚空蔵菩薩が雷獣をつかまえて「今後この地に落ちたら返さない」と叱りつけた。それ以後雷は落ちなくなった。村人は喜んで毎年旧正月13日にお祭りをして参拝する。大原には虚空蔵菩薩様が祭ってあるので雷は落ちないという。
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ケモノ,ライジュウ
1978年 長野県
信濃の更科山で、ある年の暴雨の時、山から獣の死体が2つ流出した。目の大きさは犬くらい、灰色で頭は長く、くちばしは半黒く、尾は狐のようで、爪は鷲に似ていた。落雷のとき、木の根に爪の跡のようなものがあるのはこの獣の仕業か。明和7年閏7月伊奈郡駅科村で捕えられた雷獣も、近江国かがみ村で落雷の際に捕えられた獣も同じ姿をしていた。
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カッパ
1986年 大分県
河童の指には水掻きと鋭い爪があり,足には踵が無いので人間の足より短い。
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イジュウ
1977年 静岡県
正徳4年夏、豆州豊川村である人の妻が毎夜何者かに襲われるようになり、ついに殺され顔の皮を剥がれた。15日後何かが家に入ってきたので斬りかかったが逃げ去った。血の跡を辿ると栗山村の奥山の穴に続いていた。鉄砲で撃ち、出てきたところを槍で仕留めた。形は熊のようで人面だった。足と爪は鷲のようで、頭毛は赤、身毛は黄だった。
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ライジュウ
1931年 長野県
峯の中腹にある巌窟には雷神がいるといわれている。穴の付近には猫の毛のような短くて白い毛がある。雷神は子犬のような姿で、毛は狢に似ており、目の周りが黒い。鼻は細く、下唇と尾は短い。足の裏の皮は子供のように薄く、足は五本ある。冬は穴を掘って土の中ですごす。普段は弱く、人にもなれるが、雨が降ると猛々しくなるという。
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ムヂナ
1938年 岐阜県
鳥のえさが盗られるので、えさを吊るした下に灰をまいた。すると灰の上に獣の足跡が付いていた。寝ずの番をしていたらえさを抜いた串を何かが投げてくる。よく見ると朝はずした栗の横でよく似た栗が揺れていた。叩き落すと小さな狢だった。
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タヌキ
1958年 徳島県
爪を多く伸ばすと、その中に狸が入る。
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