イジン 1992年 宮崎県 行縢山の布引の滝の中間に岩屋があり、その中に異人が籠って修行していた。異人は髭は延び放題の老人で、朱杖を持ち、仙術を用いて空を飛んだという。
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イジン,ジュモン 1940年 愛媛県 凶作で民衆の絶食が続いたとき、一人の異人がやってきて、航行中の船に米穀を乞うた。相手は拒んだが、異人が呪文を唱えると、米俵が次々と飛び立っていき、船主の男もついに屈した。
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ゼンセノインネン 1931年 兵庫県 あるところに信心深い人とまったく信心しない人がいた。あるとき二人は観音様へお参りに行ったが、不信心な物にはご利益があったのに、信心深い人にはご利益がなかった。信心深い人が観音様にクヂを言うと、観音様は「お前の前世は雀で供え物の米を食って暮らしていた、不信心は男の前世は牛で、観音堂を立てるときに材木を引いて山に登っていた」といったので信心深い男は納得したという。
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ナガツムリジマ 1956年 宮城県 大昔に、背が低く頭の長い、寿老人のような異人が住んだという。
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ロウオキナ 1956年 秋田県 天平二十年(748年)、清吉は大盛山の麓で獅子のごとき異人に会った。異人に言われた沢に行って輝く石を探し当てた。数日後訪ねてきた老翁に聞くとそれは黄金だった。以後清吉は多くの金塊を得、朝廷に褒められた。
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キツネ 1984年 山梨県 山へ行ったら狐がいて、それをかまったら化かされた。
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アヤシイモノ 2000年 沖縄県 夜に道を背にして立っている人には声をかけてはならない。声をかけられたら数声かけさせてから返事をしなくてはならない。
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カマイタチ 1935年 栃木県 鎌を担ぐと、かまいたちにかかるという。
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カミサマ 1985年 福島県 12月8日には山から神様がやって来るという。だからこの日は山に入ってはいけない。神が人に会うと神は山に登れないのである。山に登った神様は2月8日に下るという。
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テング 1985年 香川県 大川山へ登る途中に天狗松がある。昔は天狗がこの木の上で休んでいるところを、よく見ることがあったという。
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テング,グビン 1955年 静岡県 山には天狗・グビンがいる。ある若者が山で天狗さんに連れて行かれ、村が丸焼けになる、と言われた。帰ってみるとそのとおりになっていた。信心深かったので、天狗さんが助けてくれたのだった。
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(ゾクシン) 1983年 群馬県 女性は16歳で赤城山に登ってはならない。もし登れば沼にさらわれるという。
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テングサマ 1938年 福島県 天狗様の祠にある木の切り株に登って「天狗天狗さらわばさらえ」と大声を張り上げた帰り道、グイグイ後ろに引かれた。振り返ると鎌が1、2間先に落ちていたので拾った。家に帰るとまた鎌が無くなっていた。数日して、木の上数間のところに鎌がかかっていた。天狗の仕業であるという。
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フネユウレイ 1959年 島根県 船幽霊を見たものはいないが、声をかけられたものは多い。それに対して、こちらから声をかけると必ず死ぬといわれている。
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テング,シラネサン 1949年 群馬県 片品村のうち上小川、穴沢、仲井、下小川の人、全戸が白根山に登っていた。以前は旧暦6月16日に登ったが、最近では役員と希望者が8月に登る。登る人は、6月12日からショウジンといい、一ケ所に集まり行をした。この際、男のみで身の回りの始末をする。6月17日に出発する。女が登ると天狗に投げられるといい、いかない。
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タタリ 1973年 富山県 大将軍山は、みだりに人が登るとたたりがある。
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ヤナガセハチベエ,ヤマフカクツレサラレタオトコ 1971年 山形県 鷹にさらわれ、山深く連れ去られた男が、11月7日の晩に、魚の王である鮭の大助の背中に乗せてもらって谷川を下り、里に戻ることができる。大助は「鮭の大助今登る」と声を発しながら登ってくるが、この声を聞いた人は3日と生きられないといい、このため、川沿いの村では、太鼓をたたいてにぎやかなお祭りをするのだと伝えられる。
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カマイタチ 1974年 和歌山県 何もないところで転んだりすると、鎌の形に切れていることがある。あまり痛みはないが、それはカマイタチに切られたのだという。
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オオカミ 1981年 和歌山県 栗拾いにいって狼につけられた人がいた。木に登って助かった。
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ヤマノカミ,ヤマイヌ,テング 1928年 愛知県 山には山の神(山犬)や天狗が住んでおり、深い山や高い山は崇められている。
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キツネ 1967年 石川県 狐の足を鎌で切ってたたられて、狐憑きになった人がいる。
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