ヘイケノボウレイ 1979年 香川県 讃岐の屋島の東も壇之浦といって、ここの蟹も平家蟹という。歌人である岩田凉菟が、この屋島に宿して、平家蟹と呼ばれる甲羅に人面の模様がある蟹を見て、「なまじひに海鼠にもならで平家蟹」と詠んだところ、その夜に平家の亡霊の祟りだろうか怯えて寝られなかった。そこで「海鼠ともならでさすがに平家なり」と詠み直したという。
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ウズマキ 1928年 千葉県 東浪見海辺には鳴山と呼ばれる山があり、常に海鳴りのような音を出しているといわれる。このあたりの海は乱礁があり、その間に渦巻きがある。この渦巻の中は深い穴になっていて、南海の海の果てまで続いていると考えられているため、南海の潮の干満とお互いに影響しあっていると思われている。
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ヘイケガニ 1961年 全国 源平合戦で藻屑となった平家の人々が蟹となった。これが平家蟹である。
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テング 1982年 群馬県 迦葉山の天狗は寺の小僧に化けて住み込み、いろいろと奇異な行動をした。
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シラヌイ 1935年 熊本県 陰暦8月には、日奈久温泉の付近の海に不知火が現れる。
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シラヌイ 1974年 筑紫の不知火は肥前肥後の海に出る。数里に及ぶ。近くで見ることは出来ない。
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ヘイケガニ 1929年 山口県 昔平家の武者達は、戦い敗れたと見てみんな海に飛び込んで死に、怨念化して平家蟹となった。
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ヘイケガニ 1976年 香川県 讃岐国八島の浦の蟹を平家蟹と言い、平家一族の怨霊が蟹になったという。
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キョウノイワノナナフシギ 1987年 長野県 京の岩に伝わる七不思議。
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ミヤシタノナナフシギ 1987年 長野県 宮下に伝わる七不思議。
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シャコ 1976年 晴れもせず曇りもしていない夜に、車螯(しゃこ)が気を吹く事がある。船人もこれに迷わされる。西海の人はこれを渡貝といい、北海の人は狐の茂利(もり)たつという。
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シラヌイ 1930年 愛媛県 1929年(昭和4年)4月2~3日の二日間、由良湾一帯に不知火が現れ、見物人で大騒ぎになったという。
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シモヤマダイミョウジン,レイコ 1951年 鳥取県 元徳2年、大山参詣の際に闘死した武士の塚があったが、その塚に霊狐が住み種々奇異を示すので、これを神として祭ったものが下山大明神である。
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ウミグモ 1976年 筑紫の海人が伝えることには、南海の小島に船が漂着したとき、海岸から大きな蜘蛛が現れ船に糸を吐き付け引っ張り始めた。腰刀で切り払って逃げた。
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テング 1976年 関東北条の12歳の孫娘が臨終の時に、僧都が祈祷をしようとすると、娘は天狗が憑いて種々のことを言った。
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ミコ 1977年 福島県 昔、西羽賀のある家で、子供が堤に入って死んだ。ミコをあげて神おろしをしてもらったところ、永農にある土地に山の神を祀っているのに、お参りしないからだと言われた。その後、9月19日にはお参りに行くようになった。
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キツネ 1982年 宮城県 農仕事を手伝って米や魚を貰った人が狐に化かされて田圃の中を歩かされ、米や魚を石や砂や泥とすりかえられた。
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オソナエ 1956年 岩手県 ノハダテ(農始め)日の朝に、馬が曳くヒデヅルという綱をなった男が蒼前様のお供えを食べる。もし女子がお供えを食べると、産が重くなるという。
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シャベリイシ 1982年 群馬県 大道囀石にある三角形の巨石をシャベリ石という。この石は喋るといい、中国地方の人が親の仇のありかを教えてもらった。その後も度々喋ったが、この話を聞いた北越の人が太刀で斬りつけたので喋らなくなった。その時切られて飛んだカケラが蟻川の割石。
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シラヌイ,シラヌイ 1973年 長崎県・熊本県・佐賀県・福岡県 筑紫肥の前後の海に毎年7月30日の夜に限って不知火が出現する。その数幾千万とも知れない。おおよそ4~5里の間につらなりその色は赤い。
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イナリ 1988年 岩手県 中雪屋にはお稲荷さんがあり、盆の16日にオミキアゲをした。雨乞いの時にもお神酒を持っていってお稲荷さんで飲んだ。稲荷は農神様で、外国から狐が稲穂を1つくわえてきたという。
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