メイドウ 1976年 京都府 将軍塚は変があるとき必ず鳴動する。筆者が幼少の時、地震も無いのにこだまのように聞こえたことがあった。ある和尚の話によれば、天明6年4、5月頃から鳴動を続けたという。怪しんでいると、9月6日の夜丑の2刻に鼓のような音が聞こえた。天明8年の大火の前兆だろうか。
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ヒトツメコゾウ 2002年 神奈川県 一つ目小僧は2月8日に天に帰る。
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(ライフン) 1982年 滋賀県 正徳6年6月12日夕方、大津に雷が落ちた。その家の中に麝香の臍のような物があって良い香がした。ある人が言うには、それは雷糞と言って薬種として効能があるといい、よくあることだそうだ。雷が落ちたところには、必ず何かがおちているという。
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イラズノモリ 1949年 神奈川県 丘の上にこんもりした森があり、イラズノモリといい誰も入らなかった。第六天が祀られていた。水道工事で踏み込んだら、数人怪我人がでた。
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カミナリ 1932年 奈良県 ある日、興福寺の金堂で雨宿りをしていると、雷が堂の前に落ちた。すると猫の子のような形をした雷が天から落ちてきた。その雷はあっという間に天に登った。
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(ゾクシン) 1979年 静岡県 日食と月食に関する俗信。日食会や月食会があり、棚だんごを作ったりした。お月様の涙が落ちてあたると病気になるといい、外には出ないで洗面器にうつった月を拝んだという。日食は、おてんとう様が人間の代わりに病んでくださるのだといった。
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コトノカミ 2002年 神奈川県 コトの神は2月8日に来て農事を助けて、12月8日に天に帰る。
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カワツヅミ 1938年 長野県 この地方では、河童は人を取る二日前に祭りをするので鼓の音が聞こえるといわれている。これは河童の川鼓といわれて恐れられている。
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キツネツキ 1938年 鳥取県 狐つきが一般に流布している。
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オニ 1978年 天明3年6月9日から怪しい天気が続き、7月6日から一晩中砂が降り雷が鳴り続けた。宝永の富士の噴火に似ていたので人々が怪しんでいると午の時過ぎに急に暗くなり長い雷がなり山が鳴動して生臭いにおいが漂った。その後も砂が降り続けた。
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ヤクガミ 1959年 福島県 12月8日は厄神が天に上がる日という。
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イウナリジゾウ,(ユメノオツゲ) 1990年 長野県 言成地蔵という地蔵堂の前は、馬で通る人も必ず降りて通る習わしになっていた。ある時、侍が馬で通りかかったので馬子が下馬するように言ったが、侍はそのまま通り過ぎようとし、地蔵の前で落馬した。怒った侍は地蔵を袈裟懸けに切った。
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シシミサキ 1957年 愛媛県 城辺町僧都にはシシミサキという場所がある。比叡山焼き討ちの時、上岡道近の供の人がホバシロ山に隠れた。僧都のある人が追っ手を指揮し、その指示通りに供の人の犬を連れて猪狩りをすると、子が泣いて隠れ場所がわかり、供の人は捕らえられ、殺された。供の人は、山の神の姿となり、敵を指揮した人の家に猪を出した。そこをシシミサキと言っている。
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ニチレン,〔オオボシ〕 1983年 文永8年9月13日に、日蓮が庭に出て月に向かい、自我偈を唱えていた。そして月天に対して様々な事を問責していたところ、天から明星のような大星が落ちてきて、前の梅の木の枝に架かったという。すると天がかき曇り、大風が吹いてきたという。
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カラスナキ 1923年 秋田県 烏鳴きが悪い時には凶事があるといわれる。
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コトノカミ,ヒトツメコゾウ 1977年 神奈川県 2月8日、12月8日の両日には一つ目小僧が来るといって、目籠を竿の先にかけて軒先に立てたり、履物をしまい込んだり、雨戸を閉め切って外出しないようにした。また、2月8日に訪れるコトの神が農業を助け、12月8日にはその一切を終えて天に帰るのだとも言われた。
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(カミナリノドク) 1980年 京都府 安永の頃、雷がなっていたので耕作人が、畑の側にある小屋に避難していたところ、雷が小屋に落ちてほとんど死んでしまった。ただ中に2人ほど生きていた者がいたが、2ヶ月ほど後、急に病を得て死んでしまったという。これは雷の毒が発したと考えられた。
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イウナリジゾウ,(タタリ) 1990年 長野県 下馬しなかったために落馬し、怒って言成地蔵に斬りつけた侍は、病死した。
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ガワッパサマ,カッパ 1949年 鹿児島県 河童は、春の彼岸には南から北へ、秋の彼岸には北から南へ移動すると言われている。ヒュウヒュウという音が聞こえると話しを止めて、今「がわっぱ様」がお通りなされる、と言って謹んで聞く。
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タタリ 1991年 愛媛県 ある人が家を建てたら、3年に一人ずつ死んだ。祟りのある土地というのもあるかもしれない。
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ライジンサマ 1969年 福島県 落雷があると、雷様を祀った小祀に雷神様をまつる。いわき地方では、落雷があると青竹四本をたてて〆をはる。そうしないと雷様が天にもどれず田を荒らす。竹を立ててやるとそれをつたって天に戻るのだという。
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