ヘンゲ 1983年 愛知県 3月上旬のこと、尾張国愛知郡米津村の百姓五左衛門の娘・そねが27歳の時、陰部が非常に痛み、寒熱のことがあったが、持病の癪によるものかと思い痛みを隠していた。しかし4月下旬に陰部から男根が生じ、音声も男に変わったあたりから陰部の痛みはなくなったという。
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(ダンジョヘンジョウ) 1974年 愛知県 尾州米野木村の百姓喜右衛門の子は、生まれた時に男女の区別がつかなかった。成長すると容体気質が男子であった。また、ある出家者が、夢で女になるのを見て、目覚めると男性器が女性器になっており、声や姿も女となっていた。
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(ヘンジョウナンシ) 1982年 福岡県 文化14年4月4日に、筑後国上妻郡稲留村百姓忠吉の娘が男性に変化したという。
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ハイ 1976年 京都府・大阪府 明和元年5月初旬、灰が降った。
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ミズガミサマ 1981年 福岡県 水神様の近く、あるいはみみずに小便をすると、男性器が腫れて痛む。これを水神様のさわりという。水に汚れたものを捨てたり、池を埋めたりしてもなるという。
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(ゾクシン),ヘビ 1933年 千葉県 東葛飾郡塚田村では、蛇は女性の陰部に入り込むという。
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ナカニワノヤマノカミ 1964年 群馬県 山の神は男性神だという。
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ドウチサマ 1990年 山形県 見附には道智様が来てのどが渇き、杖をついたあたりに水が出てきたという道智様の水がある。病気したり年取ったりして「道智様の水飲みたい」って言うと長くないという。
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ドチュウノカジカ,ドチュウノドジョウ 1974年 群馬県 利根郡硯田村の農夫喜右衛門が開墾したところ、土のなかから泥魚や鰌が出てきた。
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カッパ 1972年 岐阜県 渦が巻いている淵を御器洗いと呼ぶ。大きな淵が川にあって、天気の良い日には河童が出て御器を洗うという。
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カイ,(アヤカシ) 1976年 尾州知多郡の海上にもこの怪(鬼哭灘)があり、ひしゃくを多く投げ込めば止むと言う。12月晦日に船を出せば必ず会うという。
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ベンザイテン,ヘビ 1935年 昔、ある弁才天の神官の家にひとりの娘がいた。近所の百姓が多忙の時期には娘の手を借りることもあった。ある時百姓が養蚕のために手が不足したのでその娘を頼みにいくと、神官の家に出産があり手がいるので娘を借りることができなかった。しかし百姓が家に帰るとその娘が来ており、都合がついたという。それから娘は毎日その百姓の手伝いをした。仕事に区切りがついたので、娘を返すため神官の家まで送ると、娘はお参りをさせてくださいと言って神社に入ったきり帰ってこない。神官の家を訪れると娘はちゃんといて、手伝いには行っていないという。そこで百姓と神官が弁才天の前まで行くとその娘そっくりの頭を持った蛇がいた。神官が礼を述べると蛇は姿を消した。
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カッパ 1928年 愛知県 田辺家には昔河童が棲んでいたと言われる。当時、食事を与えた器を蔵している。この器は河童が竜宮から持ってきたものといわれている。
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テング 1972年 石川県 5月の初旬に天狗祭をする。天狗の造り物に袖のある大きな夜着を着せるのだが、ある村で産婦の夜着を用いたら、大風となって騒動になった。その後その村では天狗祭をしなくなった。
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(エエジャナイカ) 1977年 ある乙酉の年に、難波や奈良など畿内各地で、妖霊の言葉を言いふらして諸人が狂ったようになり、老若男女数万人がそろって伊勢へ参宮した。それと同じ頃に伊勢で降った大豆が大麻に変わったり、中島郡吉藤村に麻筥が降ったり、知多郡有松村の童子の背中に大麻が降りかかったりしたという。それは三州や濃州や遠州や駿州でも起きた。
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キツネ,ムジナ 1922年 狐が女に化ける時には2匹で化ける。陰部は1匹の狐の口で、この女と交わると男根に歯の跡がつく。山小屋で女が陰部を出して寝ている所に、虫が飛んできて、陰部と思っていた所が突然口を開いて虫を食ったので狐と分かったという話もある。狐は小便を酒、蚯蚓を饅頭、馬糞を牡丹餅、肥溜を風呂にして人を騙す。狐に化かされたら小便をすればよい。狐がコンコンと鳴くのは喜び鳴きで、ギャギャは火の用心すべしという。貉は人のようにオーイと呼ぶことがあり、返事をすると早く根の尽きた方が死ぬ。
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(コドモガコヲウム) 1976年 茨城県 下総国相馬郡藤代村で、4歳の頃より経水が通じていた娘が、8歳の正月より止まったので、不審に思っていたところ、妊娠しており、9月に出産した。
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ヒカリモノ,チズ 1964年 福島県 4月過ぎの夜に、光りものがゴーッと尾を引いて飛んでくいのがよく見かけられる。チズの雄の尾が光る、ともいう。
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ヘンナモノ 1960年 神奈川県 ある娘が部落境から変なものに引っ張られるような気持ちになり、とうとうコンタ(智音寺の奥の谷)まで行ってしまったことがある。
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ロクソクイヌ 1974年 京都府 文政10年3月11日に、山城州宇治郡山科郷花山村に住んでいた庄右衛門が飼っていた犬が6本足の犬を産んだ。前足2本・後ろ足4本、尾は1つで肛門は2つあった。
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キツネ 1979年 鳥取県 罠にかかった狐を百姓が助ける。狐は恩返しにときれいな女の人に化けて百姓の嫁になり、豊作をもたらす。百姓は村一番の長者になった。すると嫁はこれで恩返しができた、と狐の姿に戻って山に帰ってしまった。
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