ヤマバト 2001年 青森県 飢饉のときに、炒粉(麦を炒って臼で引いて、藁を混ぜて粉にしたもの)を食べていた。子供が父親に炒粉の弁当を届に行ったが、魚がそれを食べるのが面白くて全部やってしまった。子供が畑の父のところに行ってみると、父は餓死していた。子供は「テテ、コケ、アッパ言(へ)った」と叫び、喉から血を吐いて死んだ。父が蒔いた蕎麦が、血が流れたところから芽を出した。だから蕎麦の根は赤い。そして山鳩は「テテコケ、アッパヘタ」と鳴く。
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ママコノウッタエ,スズメ 2001年 父が旅をしている間に兄妹が継母に殺される。帰ってきた父が子供たちを捜していると、雀が飛んできて、みやげはもういらぬ、父に会いたい、と鳴く。父が鳥のとまった木の根元を掘ると子供たちの死体が出てきたので、継母を処刑する。
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ヤマバト 1952年 島根県 山鳩が鳴けば雨。
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ヤマチチ 1938年 徳島県 山父は体中に毛が生えていて、子供を取って食べたといわれている。峠を越して土佐分には、ヤマチチクボという地名があり、ここに昔山父が住んでいたという。
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キツネ,(ゾクシン) 1939年 和歌山県 狐が鳴いて出ると人が死に、鳴いて入ると子供が生まれる。
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ハト 2001年 青森県 昔、なまこを「コ」と呼んでいた。あるとき。父親に「コ」を買ってくるようにいわれた子供がいたが、なまこを買った後、沖の船が見えなくなるまで眺めてから家に帰ると、父親は死んでいた。鳩になった今でも「てで(父)、コ食え」と鳴く。
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(マジナイ) 1957年 山梨県 てるてる坊主を吊るすと良い天気になる。
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ママコノウッタエ,フエ,シャクハチ 2001年 父が旅をしている間に兄妹が継母に殺される。虚無僧が兄妹の埋められたところから生えた竹で尺八を作って吹くと、父の耳に、みやげは何になる、父は恋し母は恨めし、と聞こえる。父は子供たちの死体を掘り当て、継母を処刑する。
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オシラサマ 1956年 中国 晋 娘が父を思い、飼っていた馬に父を無事に連れて帰ったならば馬の嫁になると約束した。馬は父を連れ帰ったが、父は怒り馬を殺して皮を晒してしまう。皮は娘を捲いて桑の木の間に飛び去り、やがて蚕となった。
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ヒノタマ 1995年 長野県 父が火の玉になってあらわれた。
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シンレイタイケン,チチ 1995年 福島県 夕食時にやってきた父の姿を見て「アラ、父は明日死んでしまう」と思わず声を出したら、元気だった父は次の日突然死んだ。また、夫に不吉な予感がして「病院へ行こう」と行ったら夫は事故死した。
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オシラサマ 1956年 中国 晋 娘が父を思い、父を無事に連れて帰った者の嫁になると宣言したが、部下は誰一人連れ帰ることができなかった。馬がそのことを聞き、父を連れ帰ったが、父は怒り馬を射殺して皮を庭に晒した。皮は娘を捲いて飛び去り、やがて女は蚕となった。
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ケンムン 1975年 鹿児島県 ガジュマルの木が生い繁る所で、木の上を見ると手を耳に当てて座るケンムンを父が見た。祖父が声を出した父の口を押さえてつねった。帰宅後、父は病気になったが、ユタフゾンに治してもらった。
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アツタジングウノカジ 2002年 愛知県 熱田神宮の楠の下に乞食が寝ていた。夜中楠から火が出て本殿にも燃え移りそうになった。神主が御神体を持ち出そうとするが鍵が開かない。そこへ神主の父が来て鍵を開けた。父が再来を告げて去ると火が治まった。父は再来せず、自宅へ戻った神主が父に謝辞と何故戻ってこなかったのかを尋ねた。すると父は何も知らぬ、それは末社の神が出てきたのではないかと語った。
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(ゾクシン),エナ 1933年 静岡県 父無子のえなを水に浸けておけば水面に父親の顔が浮かぶといわれている。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 ケンムンに父はだまされたことがある。ケンムンが浜辺で貝を拾って食べていて、父が岩陰で見ていたら、父の前まで来て突然消失した。ケンムンは子供のようで、土を踏まずに歩く。ケンムンがシャコ貝に手を挟まれるという。
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ヤマニデルヨウカイ,キツネ 1987年 長野県 山にはキツネがでる。
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ヤマニデルヨウカイ,キツネ 1987年 長野県 山にはキツネがでる。
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ヤマニデルヨウカイ,キツネ 1987年 長野県 山にはキツネがでる。
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ヤマニデルヨウカイ,キツネ 1987年 長野県 山にはキツネがでる。
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