ケンムン 1977年 鹿児島県 ケンムンは3本足であり、絹のような赤毛に覆われている。ドスコの木は初めにケンムンがついた木なので切ってはならない。その後、アコウの木に変わった。今でもアコウの木に釘を打つのは、昔、アコウの木を抱いて掌に釘を打たれた人がケンムンになったからである。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 夜、猪狩りに出かけたら目が痛くなった。ユタに見てもらうと、ケンムンの仕業であることがわかった。それで、ケンムンのついているアコウの木を厄祓いしたら快癒した。また、ある人は1月20日の節句に行った時、急に目が痛み出した。山でケンムンに悪戯したための祟られたのだった。ユタに息で吹いてもらったら快癒した。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 ギモリフッシュ(儀盛翁)はケンムンを袋に入れてクシバマにあるアコウの木にお供して連れて行った。タコを漁をしていると、ケンムンが山のアコウの木から石を投げて、タコを取るなと言った。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 昔、旧道の峠の近くに生えていたアコウの木と、村の祭りの広場のアコウの木の間を、夕方になるとケンムンがヒューと音を立てて飛んで往復した。
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テング,ヤマノカミ 1963年 大分県 2本の木が交差してできる木や屋根などのすばらしい木、珍しい木等を天狗の木または山の神のおしみ木と言って伐ってはならない。伐ろうとすると怪我などをする。
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イッタンガジュマル,カミ 1968年 鹿児島県 川内にいったんガジュマルという恐ろしい木があった。神様がついている木として恐れられ、誰も手をつけなかった。しかしある時この木がどうしても必要になって、他の集落の木こりに頼んで伐ってもらった。その木こりには何事もなかったが、身内に不幸が続いたので、木のバチがあたったのだろうと言われている。木に神がついているか否かを調べるには、木に斧を立て3間ほど離れた所から見守る。神がついていればその斧は震えるという。
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ヤマンカンサア,カンサアンキ 1956年 鹿児島県 カンサアン木(神様の木)があり、山仕事をする人は恐れている。その木は天狗松と言われ、その山の木を三本切ったときには祟りを恐れて御祓いをしてもらった。
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キツネ 1984年 福島県 狐に憑かれたときは、祈祷師に祓ってもらう。
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テング 1956年 群馬県 山には天狗がいる。樵木が山で木を伐っていると斧で木を伐る音や大木の倒れる音がする。そんな時、樵木は木を伐るのをやめて逃げ帰る。翌朝見に行くと木は倒れていない。天狗がいたという事を他人に話すとわざわいがあると言われる。
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ヤマノカミノトマリギ 1967年 大分県 山を伐り払う時、その山中の木で第1枝が北に向かって逆枝になっている木があればその木が何の木であっても山の神の泊木といって伐らない。
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キ 2000年 大阪府 南の木と呼ばれる木の周りの木を切ったら腰が立たなくなった。オガミヤサンに木を大事にしろと言われた。
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テング 2000年 大阪府 東の木といわれる杉の木は、天狗が降り立つ木。
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キジムナー 1985年 沖縄県 キジムナーはアコウの木に住む。鍋を借りに来て、返す時には虫の煮た物が入れてあった。住居の木を焼かれたことへの報復として、家や家族を全部焼いた。
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ケンムン 1981年 鹿児島県 かけろま島のカリョという水源地の上に石を抱いているウホギ(アコウ)の木があり、雨が降り出しそうな、暗くて寂しいときにその木の前を通ると、ケンムンが石をバラバラと投げるものだったという。
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キッテハナラナイキ 1972年 千葉県 タライの木(葬式の輿を作る木)、宮や稲荷様の近くの木、榊をしばった木(山の神様の宿る木)を切ってはいけない。
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ヤマノカミノキ 1942年 高知県 縁木(エンギ)とは、1本の木に、異種の木の寄生したものを山の神の木という。
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シロヘビノタタリ,ナガモノヘビ 1979年 茨城県 祖父が病気で弱っているので祈祷師に見てもらうと、白蛇のたたりといわれ氏神として祀ると、祖父は全快した。裏の若者の気が狂った時も、見てもらうと、ながもの蛇の祟りと言われ加持祈祷をしてもらうと、正常に戻ったが、直後に戦場に行き戦死した。
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ゴンゲンヤマノキ,(ゾクシン) 1963年 愛媛県 権現山の木を切ると腹痛を起こすといわれている。木に祟られたときは、法人(祈祷師のこと)に頼んで拝んでもらうと、治るといわれている。
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テング 1988年 富山県 杉の木に天狗がいて、夜に剣の音がする。翌日木が倒れているかと思っても倒れていない。
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テングサマノキ 1995年 埼玉県 天狗様の木を切ったら木から血が流れた。
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ヤマノカミノキ 1988年 埼玉県 木の幹が二股で、二股から下に枝のない木を山の神の木と呼び、切ることを禁じていた。この木を切り倒したらどこからともなくやってきた山の神に家を揺らされ、大変恐ろしい目にあった。
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