タヌキ 1986年 愛媛県 40年位前の話であるが、河本氏と某氏が正月に帯江の親戚の家に行き、酒を飲んでいて帰る途中に竹ノ瀬から2つめのカーブの向こう側にあるお堂くらいの小屋のまわりに人が3、4人見えて、焚火をして小屋を燃やしていたが、翌日行ってみると小屋は何でもなかった。たぬきにばかされたのではないだろうかという話である。
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キョウドウゲンカク 1957年 愛知県 杣方の小屋が焼けるのを大勢の人が目撃したが、小屋は焼けてはいなかった。
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(カミナリノドク) 1980年 京都府 安永の頃、雷がなっていたので耕作人が、畑の側にある小屋に避難していたところ、雷が小屋に落ちてほとんど死んでしまった。ただ中に2人ほど生きていた者がいたが、2ヶ月ほど後、急に病を得て死んでしまったという。これは雷の毒が発したと考えられた。
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セノタカイモノ 1973年 香川県 木沢塩田の端に魚を売る小屋があり、夜に寝泊まりしている人がいた。ある夜、大きな浴衣を着て、背が高く頭も見えないような者が来て、小屋をゆすった。あくる日、恐ろしくなって小屋を壊して帰ってきた。
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タヌキ 1986年 愛媛県 河本正(大正11年生まれ)が子どものころ、提灯行列というのをやったが、向こうの山の方で50から100ほどの提灯の明かりが見え、ついたり消えたりして提灯の明かりだけがチョロチョロ動いていた。これはたぬきのしわざではないかということだ。
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ユスリゴヤ,テング 1951年 神奈川県 丹沢山中にユスリ小屋があって、小屋ぐるみゆさゆさする。
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テング 1936年 兵庫県 天狗が炭焼小屋の上に来て小屋の者に問答をしかける。もしも一度答えると、どちらかが言い負かされるまで続けないと喰い殺される。天狗が負けた場合は、翌朝小屋の上に血を吐いているそうである。
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フナトノモリミシマシン 1964年 愛媛県 もともと上流の小屋さんの所にあった神体が、洪水で惣川に流れつき、石の上に止まった。ところが、小屋の者がそれを持って帰ろうとしたら、重くてどうにも動かなくなっていたという。
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バケモノ 1990年 秋田県 木切り小屋で犬を殺して食べたら、夜化物がきて29人の人の舌を抜いた。犬を食べなかった1人は逃げて、熊に助けられた。そこは三十人小屋といわれ、熊を祀った。
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トリコヤ 1964年 福島県 浜では、正月14日の夜更けに鳥小屋という祭壇を設けた小屋に火をつけて焼く。この小屋の火で餅をやいたり、たばこの火をつけて悪病・悪神をさけたり、燃え残りの木を持ち帰って門口にさげ、魔よけにしたりする。
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テング 1940年 神奈川県 文化4年7月5日、3人の人が天狗に投げられ、1人が死亡、2人が怪我をした。
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テングサマ 1951年 新潟県 炭焼の小屋に一人きりでいると小屋の上の大木が地響きを立てて倒れ、もう少しで死ぬところだった。木は朽ちてもおらず、風も全く無い夜だった。天狗様の悪戯だという。
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オオカミ 1984年 福井県 昔は、お産があるごとに産小屋を建て、そこで分娩していたが、あるときオオカミがきて小屋を襲って母子ともに犠牲になったために、以降形ばかりの産小屋を建てて入るまねをするのだという。このような風習は昭和20年代まで続けられていた。
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セノタカイモノ 1996年 香川県 梅吉は水門の所に小屋を建てて魚市場をこしらえていた。4~5日たった頃、魚市場の小屋をゆするものがいた。梅吉が見たら、何か背の高いものが小屋をゆすっていた。梅吉は明くる日、小屋をつぶした。
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マックロイオオキナモノ 1977年 和歌山県 ある朝、ある人が父親と小屋にいると、何かが大声で笑ったので出て行ってみると、山から真っ黒い大きなものが笑いながら下りてきた。小屋の戸を閉めていると、戸を叩く音がしてキャッと声がした。夜明けに見てみると、鹿の生首が切って放ってあったという。
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(カイオン) 1986年 愛媛県 ある人が山の中に人夫小屋を建てて1人で夜を過ごした時に、向こうの山から、喰いかかるような音やつぶれるような音がしたという。
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ヤマノカミ 1936年 山の神が山小屋を揺すりに来る。あるいは小屋の近くに大石が落ちる音がしたりする。この霊験は「山天狗」と呼ばれることもある。小屋の向きが悪いためとされ、直ちに向きを変えた。中には「鉄砲を3発撃つと良い」という者もいたが、そのような者は多くなかった。
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ウシウシボウ 1943年 徳島県 旧暦7月7日に子供等が作った盆小屋は、14日に焼き払う。これは牛々坊という悪獣が家畜に被害を及ぼすので、この小屋に祀って焼き殺すのだという。
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イヌ,ダイジャ 1940年 大阪府 昔、夫婦2人で草刈をしていたところ、犬がしきりに吠えてなきやまない。とうとう2人は犬を斬り殺してしまうが、2人に迫っていた大蛇から2人を守るためにしたことだということがわかった。
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タヌキ 1989年 長野県 山の高いところに小屋があり、話者は若い頃泊まったことがある。夜中、人が山の下から登ってくるような声がしたので誰か来たと思って外に出ると誰もいない。また小屋に入ると、すぐそこで声がする。たぬきに化かされていると気づいたので、もう外に出ないようにしたという。
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テングノキタオシ,タイボクニオノヲアテルオト,タイボクノタオレルオト,カイオン 1982年 新潟県 長野県境の布目という山地に小屋を建てて木を伐りにいった。若い衆5人、御飯をする女衆2人でいった。小雨が降る晩の夜中に遠くからカーン、カチーンと大木に斧をあてる音がしてきて、音はだんだん近づき大きくなり、メリメリメリ、ザーッと大木の倒れる音がした。小屋にのしかかってくるような音で、おそろしかった。その音は小屋にいる全員が聞いたという。朝に外へ出てみると大木などは倒れていなかった。これは、天狗の木倒しという怪音だといわれている。
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