ガキアナ 1926年 和歌山県 餓鬼穴という深い穴があり、旅僧がこの穴を覗いたところ、にわかにひだるくなって飢えを起こした。
類似事例 |
|
キツネ 1996年 神奈川県 山の中で、たくさんの提灯が見える、提灯だと思ったら狐であった。
類似事例 |
|
ムジナ 1982年 群馬県 ムジナは人の前から来て、パッと消える。
類似事例 |
|
キジムナー 1969年 沖縄県 キジムナーは火を奪うことがある。夜道で提灯から火を取ったり、人家の火を取ったりした。
類似事例 |
|
マットムジナ 1961年 新潟県 狢の穴に入ると蝋燭の火が消えて迷ってしまい出られなくなった坊さんがいた。村の人が探していると、狢の穴の入り口に下駄の足跡があった。
類似事例 |
|
キカツケツ 1925年 和歌山県 山中に深い穴がいくつかあって、それらを飢渇穴と呼ぶ。穴を覗くと、飢えや渇きを感じるようになる。
類似事例 |
|
キツネ 1952年 猟の帰りに風も吹かないのに提灯の火が消えてしまい、火をつけようとマッチを擦ってみると蝋燭が狐に取られてしまっていた。昔から右手に提灯を持つと取られるという。
類似事例 |
|
ムジナ 1963年 宮城県 ムジナの提灯に追いかけられた、あるいはムジナに化かされて火柱を見せられたという話がある。
類似事例 |
|
リュウジン 1958年 岐阜県 双六の龍神ヶ渕の穴の奥には竜宮があるという。昔、子供が穴で遊んでいて、龍神に引き込まれて死んだことがある。この穴は岩井戸のチカツエ岩に通じているという。
類似事例 |
|
デヤンカマ 1974年 和歌山県 デカンカマという名の穴がある。岩と岩の間に穴があり、その上に水が滝のように落ちかかっている。この穴の中に入って行って出て来た者は誰もいない。デカンヤマとは、そこからつけられた名である。
類似事例 |
|
シロキジ 1961年 岩手県 昔、狐には絶対化かされないという男がいた。ある日、シロキジ(白狐)の後をつけるとお堂の賽銭の穴に入っていったので一生懸命覗いていたが何も見えなかった。気づくと、賽銭の穴と思っていたのは、馬の尻の穴であった。
類似事例 |
|
ヘビアナ,ムスメ,ダイジャ 1940年 福島県 ある夏の終わり、猟師が蛇穴を見つけて入っていくと、そこに美しい娘がいた。娘は猟師に「私がここにいたことは誰にも言ってはならぬ」と言われて帰ったが、後日秘密を口にしてしまい、そのときからもう一度蛇穴に行きたくなった。初冬の暖かい日に猟師は蛇穴に向かい、それきり帰ってこない。蛇穴には大蛇が棲んでいたともいう。
類似事例 |
|
ムジナ,(ヤマニデルヨウカイ) 1989年 長野県 山にはムジナが出るという。
類似事例 |
|
ムジナ,(ヤマニデルヨウカイ) 1989年 長野県 山にはムジナが出るという。
類似事例 |
|
ヘビ 1995年 山形県 観音堂の神木の杉には、昔、穴が2つあり、生臭いものを食べて観音堂へ行くと、その穴から蛇が出てきて「通るなー」と言う、といわれていた。
類似事例 |
|
ムジナ 1972年 千葉県 狸とムジナは同じもの。ムジナに砂をかけられるというのは、穴を掘って体中砂だらけのムジナが体を振って砂を落としたのがかかる。
類似事例 |
|
ムジナ,チョウチン 1974年 茨城県 大きな杉の木があり、暗くなった頃にその上に赤い提灯のような火がついた。それは見ているとすぐに消えてしまったが、これを人はむじなの提灯と呼んでいた。
類似事例 |
|
モウレン 1960年 三重県 船の舵を取りに来るモウレンがいる。舵を挿す穴の脇にあるサセという小さな穴は、モウレンが舵を取りに来たときに欺くための穴である。
類似事例 |
|
テング 1951年 埼玉県 名栗村の楢ノ木山のコウモリ穴付近で寝鳥打ちをしていた狩人が、穴の中からホホホという笑い声がして逃げ帰ったが、腰にした獲物の鳥は皮と羽根ばかりになっていた。穴には天狗がいたのだ。
類似事例 |
|
ムジナ 1988年 長野県 山にはムジナが出る。
類似事例 |
|
アナ 1971年 茨城県 金山集落には得体の知れない深い穴が幾つも開いていて、誰も入らない。入口に着物と下駄が置いてあったりして、誰かが穴に入って死んだとわかったりするが、確かめに行く者もない。笠間の人が行方不明になった際、穴の近くに自転車と弁当箱があったので、大勢の人が笠間から探しに来て穴に入ったが、村の者は誰も入らなかった。
類似事例 |
|