コックリサン 1984年 島根県 戦時中や終戦直後、肉親の安否や復員などをコックリさんで占った。いろは四十八文字・1から9、0までの数字などの紙の上に2人が1体ずつ箸を持ち、もう1本の箸を指針として占った。また、イロミといってトランプの勝敗や恋愛問題、博打の目などもコックリさんで占った。終わったら箸はバラバラにして捨てた。コックリサンにも占の得意不得意があるらしく、占の目的に合うコックリサンがあらわれるまで何度も呼び出したり帰っていただいたりする。
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コックリサン 1971年 福島県 こっくりさんは、箸3本を結わえて2人で持ち、いろはをかいた紙の上に置く。「こっくりさん、こっくりさん」と言いながら尋ねると箸がひとりでに動き出して各々1字をさすのでわかる。
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オイナリサン 1968年 群馬県 お菊稲荷さんといって、自分の体にお稲荷さんをおろして尋ね人などを教えてくれる女の人がいた。夜でないと乗り移らないものだといった。
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キツネ,コックリサン 1999年 佐賀県 カトリック信者の居る所にはキツネが降りてこないので、コックリさんができない。
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オオニタノカミガミ 1964年 群馬県 天王さん、妙見さん、山の神さん、薬師さん、軍人神さん、秋葉さん、金毘羅様、石尊様の祭祀について。
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コックリサン,ミヤマドコックリサン,キツネ 1973年 三重県 コックリサンはミヤマドコックリサンともいう。イロハを白紙に書いて、呼ぶ人が何かを聞かれると、目をつぶり紙の上で箸を動かした。狐が憑いたようだと言ったという。箸が油揚げをつつくという。
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ショウガツノカミサン,トシトコサン,ワカトシサン 1970年 岡山県 正月の神さんはトシトコ(歳徳)さん、あるいはワカトシさんといい、男の神らしい。タユウさんがくることによって、年の神さんが来るというが、セッキギヨメをせずとも年の神さんはくる。
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トキワサン 1973年 奈良県 常盤さんは以前は子安の地蔵さんと呼ばれていた。
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ホトケオロシ,ムジナオトシ,ハッケ 1984年 新潟県 アリマさん、ありがたやさん、ドンドコヤさん、ミタケさん、オンタケさん、お滝さん、「○○町のお不動さん」などといわれている霊媒がいる。このほかに、「ホトケ降ろし」まではしないまでも、「ムジナ落とし」や八卦の能力を持っていると信じられている人がおり、使者に何かを聞きたい時や、病気、よくないことが続くとき、夢見が悪いとき、ムジナなどに憑かれたり、動物の祟りを感じたとき行方不明者や失せ物を探すとき、縁談の相談などにも行く。
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キツネ 1977年 和歌山県 拝み屋さんのお大師さんがいて、狐に憑かれるとその人の所に行った。お大師さんは、狐が憑いたからそこそこに魚を置いてくるようになどと言った。よく庭やその近くに魚を置いたという。
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キツネツキ 1977年 山梨県 狐憑きは、熱にうなされて、自分でも「狐が憑いた」という。その時は行者さんに拝んでもらう。
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ハシ 1943年 山梨県 野山で箸を作って食べたら、その箸は折り捨てないと祟る。
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キツネツキ 1987年 岡山県 ある家の猫にご飯をやっておくと、猫はどうでも少し残すのに、きれいにすんでしまう。それで、猫イラズをこしらえておくと、その家の親父さんが腹がいたいという。お医者さんに診てもらっても分からないので、法印さんがきて拝んだら、親父さんが寝たまま、家には35匹も子どもがいるが迷惑をかけないようにしている、それなのに猫イラズだかなんだか入れられて腹がいたい、子どもを養うことができない、と言って苦しみ、法印さんが拝んだら直って、知らん顔をして起きる。ついた人はちっとも覚えていないという。きつねがついた話である。
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ショウガツノカミサン,トシトコサン,ワカトシサン,タノカミ,サンバイサン 1970年 岡山県 正月の神さんはトシトコ(歳徳)さん、あるいはワカトシさんといい、男の神らしい。このトシトコさんが、田植えのときに田の神(サンバイさん)になる。
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オハンニャサンノオシメ,(ゾクシン) 1961年 愛媛県 「お般若さんのおしめ」は、わらなわで輪を作り山草をつけたものであるという。これはお観音さんの般若にまつっておき、般若が村を回るときにもらう。家の中で最も出入りの多い所にかけておいて悪病よけにするといわれている。
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オノウ,ミタケサン 1985年 山梨県 氏神さんである御嶽さんの拝殿の前へ神様がいっぱいでてきて笛を吹いたり踊ったりするのを見た人がいる。
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コックリサン 1998年 沖縄県 コックリさんはキツネであるが、沖縄には本来この妖怪はいない。「本土流入」の遊びとして子供たちが呼び出して遊ぶ程度である。
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テング 1981年 香川県 金刀比羅宮の祭りが終わった11日は膳具を全て観音堂から庭に捨てる。参詣人も寺の僧俗の人々もみなこの夜は登山しない。この日に用いた箸を拾えば幸福になるというが、翌朝参詣しても箸は1本もない。箸は夜に阿波の箸倉谷へ守護神が運ぶのだという。一般には天狗が箸を運ぶのだろうと言われている。
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スイジンサンノタタリ 1984年 島根県 水神さんを一度祀ってそのままに放っておくとたたられるというが、井原谷ではそういうときには波多の稲荷さんの横屋さんに酒の1升くらいお神酒として持っていってみてもらうことがあった。
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ツキモノ,オイナリサン 1961年 和歌山県 つきものは、お稲荷さんが憑くという。気が違ったり、ふらっとしたりする。海南市のお稲荷さんという女の人に拝んでもらうと治る。
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ヨウカイ 1929年 大分県 山で弁当を食べたとき箸をそのままにしておくと、妖怪が来て尻を拭う。そうされた者は病気になるので、箸をふたつに折って捨てなければならない。
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