カワウソ,カワグソ,カウソ 1929年 石川県 河童の性質をもったものを、かわうそ・かわぐそ・かうそなどと言う。20歳前後の娘や碁盤縞の着物を着た小童に化ける。糺す時には、「だれや」と聞いて「あらや」と答えれば、かわうそとわかる。
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カシャンポ 1929年 和歌山県 カシャンポ(河童)は夏は川に住み、冬は森にいる。青い碁盤縞を着た7~8歳の可愛い男で、その衣服の縞が遠方でも鮮やかに見えた。
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サギ 1939年 新潟県 鷺の中では化けて出るものもいて、裸の女性に化けたものや、縞の着物を着ている者もいた。女は髪一本までよく見え、着物は縞模様まではっきりと確認できた。背が高く、目立っていたが、有害ではなかった。
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タヌキ 1995年 滋賀県 狸が絣の着物を着た娘に化ける。すれ違ったあと、人間が振り向くと娘はいない。50年ほど前のことである。
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バケモノ 1953年 新潟県 死人のつげとは2人でするようにと言われていた。ある晩提灯を持たずにいくと、途中で女に会った。振り返るとその姿はすでになく、恐ろしくて急ぎ足で帰った。女の着物は縞模様で、雪駄を履いていたという。
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オンナノヒト,キツネ 1938年 長野県 鮭を2本ぶら下げて歩いていると、後から女が来てどこへ行くのが尋ねるので、家へ帰るというと、その女はにやりと笑ってどんどん先へ行く。橋が会って渡ろうとすると落ちて大怪我をした。女は狐で橋はうそだった。
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マクラモトニスワルオジイサン,シ 1966年 群馬県 昭和10年頃、3時に目が覚めると「旦那!」という声がする。見ると黒い衿のついた丹前を着た知人が座っていた。翌朝、その知人の家に行くと、知人は病気で寝ていた。その服装は夜に見たものと同じであった。
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テング 1974年 滋賀県 天狗は隠れ蓑を着て、人の話を後ろで聞いている。
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ウブメ 1979年 山形県 話者が17才の時、蚕の桑が不足したので親族の家に桑をもらいに行く途中に、棒木を積んだ川原から橋を渡ろうとすると、女が棒木に腰をおろして子供を抱いており、手を振ってきた。不思議に思いながら通りすぎると「今晩は」と挨拶してきた。その女は縞の着物を着ていたのがはっきり見えた。帰りにもその女はいて、恐ろしくなり逃げ帰ったという。
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ニゴリイケ,ナナフシギ 1980年 広島県 犬伏の七不思議のひとつに、濁池がある。天気が悪い日には澄んでいて、良い日には濁っているので、濁池という。
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テング 1974年 愛知県 設楽町の碁盤石山のテングは碁が好きで、村人を連れてきては碁盤石で碁を打っていたが、碁の天才に負けて悔しくて碁盤石をひっくり返して去ってしまったと言う。それで今は碁盤石は裏を向いている。碁盤石の周囲はテングのお屋敷と言われており、草木が育たない場所がある。
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オクリヤマイヌ 1976年 長野県 送り山犬がついてきた。後を振り向くといけないので振り向かないで家まで来て、山犬に食べ物とお礼いって帰した。
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ユウレイ 1984年 山梨県 方丈さんのお母さんが犬飼俊澄さんの夫の幽霊を見たという。本堂の後ろに白い着物を着て登っていくのが見え、寒気がして動けなくなった。
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カワウソ 1990年 富山県 かわうそは猫科だから上手に化ける。一つ目小僧や六尺坊主にも化ける事ができる。
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キツネ 1936年 鳥取県 昔、お城山にお夏という狐がいた。その頃興徳寺に利口な小僧さんがいて、お夏の宝物をだまして取り上げた。お夏は小僧のいない時に小僧の母親に化けて宝物を取り返したが、小僧は諏訪明神になりすまして、また宝物を取り上げた。ある日殿様が寺に詣でると通知があったが、小僧はお夏のしわざと気づき、とうとうつかまえて叩き殺した。
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カワウソ 1999年 佐賀県 昔はよくかわうそに魚やおはぎをとられたりした。
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タマシイ,ギオンマイリ 1933年 京都府 話者の知人の女性が夢に出てきて、自分はどの寺社に参ればよいか尋ねた。祇園社を推すと知人は納得した。それから2・3日後に知人が亡くなった。通夜で知人の縁者に話をすると、その人も同日前に同様の夢を見ており、祇園社へ参る途中であったという。
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テングノゴバンイシ 1951年 埼玉県 碁盤石山には碁盤石があり、囲碁の強い天狗が棲んでいたという。他にも同様に天狗の碁盤石と呼ばれる場所が各地にある。
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キツネ 1973年 岩手県 魚を担いでいた人が、女に化けた狐に魚をとられた。
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ヤマビコサン 1956年 静岡県 かもり峠というところを通って信州に行く途中に山びこさんがいて、それは体に小さい小僧さんで、かすりの着物を着ていた。
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キツネ 1990年 福島県 魚を持って家に帰るとき、狐が人の姿に化けて話し掛けてくる。途中で別れて帰ってみると、魚がなくなっている。
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