ヤクジン 1956年 福島県 12月8日は悪い日で、疫病神が来て災いをするから、カドに竿を立てて目籠を吊るして物忌みする。厄神は目籠の目の大きさを怖れて逃げる。厄神は眼一つに口一つ。
類似事例 |
|
ヤクジン,ヤクビョウガミ 1956年 福島県 2月8日には疫病神が来て宿を取ろうとするから、軒に目籠を吊るして仕事を休む。目籠は目が千あって口が一つだから、疫病神が逃げる。
類似事例 |
|
メヒトツコゾウ 1993年 神奈川県 12月8日に厄神が来て流行病をどこに流行らすか調べていく。この日竹に籠を被せて軒下に下げた。厄神は多い目の数を恐れて門口に入れないという。
類似事例 |
|
ミカリバアサン,ミカワリバアサン,メカリバアサン,ヨウカゾウ 1950年 神奈川県 2月8日には、ミカリバアサンとか八日ゾウという怪物が来る。だからミカリダンゴを作って戸口にさし、目籠も立てておく。
類似事例 |
|
コトハジメ,ダイマナク,ショウマナク 1949年 栃木県 2月28日の事始めの前の晩、長竿に籠を差し屋根に立てる。これは悪病が入らないようにこの籠の目で悪神をにらみつけ追い払うものである。29日の年はダイマナク、28日の年はショウマナクといい、ダイマナクは草刈籠で、ショウマナクのときには目籠を用いる。また、この日山仕事をすると怪我をすると言って行わない。
類似事例 |
|
オニ(ゾクシン) 1975年 鬼が目籠を恐れるのは、目籠の底が晴明九字というもののようになっているためである。
類似事例 |
|
ヒトツメノオニ 1991年 埼玉県 2月8日と12月8日には1ツ目の鬼が来るのを防ぐため目籠を門口に下げる。
類似事例 |
|
ヒトツメコゾウ,チョウツケバントウ 2002年 神奈川県 一つ目小僧は厄神の使い。
類似事例 |
|
ヒトツメコゾウ 1928年 東京都 師走8日に一つ目小僧がくると言って、門口に笊籠の類を掛けておく。笊籠の目の数の多さで驚かし、内に入れないためである。
類似事例 |
|
メヒトツコゾウ 1950年 静岡県 2月8日に廻ってくる疫病神を目一つ小僧と呼ぶ。この日伊豆では家の出入口に、柊を添えた目籠を竿の先に掛けて立てておく。さらにその下に米のとぎ汁を桶に張って置いておく。これは桶の水を飲もうとした目一つ小僧が、そこに映った目籠に驚いて逃げるからだという。
類似事例 |
|
ヤクガミ 1959年 福島県 12月8日は厄神が天に上がる日という。
類似事例 |
|
ジイシ,バイシ 1987年 長野県 昔,松代の金持の年寄り夫婦が,上田に住む娘の所へ孫が生まれたお祝いに行こうと籠で地蔵峠を越えた。しかし,そのときの籠かきが性悪な二人で,金剛寺峠に差し掛かると夫婦から金を奪い,籠ごと山の中へ放り投げて行ってしまった。その時,転がり落ちたおじいさんは山の途中に引っかかって爺石に化け,お婆さんは林の中で止まって婆石に化けた。また,籠は山の神の傍に落ちて籠岩に化けた。
類似事例 |
|
ヒトツメコゾウ 2002年 神奈川県 12月8日に下駄を吊るしておくと、一つ目小僧が近づかない。
類似事例 |
|
テング 1975年 福島県 弁当を持って山に行き、木に吊るしておいたら空になっていた。天狗に食べられた。
類似事例 |
|
ヒトツメコゾウ,ヒトツマナグ,メヒトツコゾウ 1956年 関東で旧2月と12月の8日の夜、この妖怪が訪れるという俗信は近年まであった。竿の先に目籠を高く掲げるのは、籠の多くの目で一ツ目を惑わすため。山の神が一つ眼であるという信仰は広く行なわれているが、この怪物と関係があると思われる。
類似事例 |
|
オニ 1964年 青森県 1月14日の夜には鬼が来る。目籠を棒の先につけて高く掲げておけば逃げていく。
類似事例 |
|
ヒトツメコゾウ 2002年 神奈川県 一つ目小僧がひっくり返した下駄のある家に厄神が入る。
類似事例 |
|
ヤクジン 2002年 神奈川県 一つ目小僧がひっくり返した下駄のある家に厄神が入る。
類似事例 |
|
ヨウカドウ 1959年 神奈川県 8日にはヨウカドウが千の目で屋根の上を通りながら睨むので、籠やざるを屋根へ出すといっている。
類似事例 |
|
ヤクシン 2003年 宮城県 2月8日には厄神が山から降りてくるので,山に入ってはいけない。
類似事例 |
|
ヒトツマナグノアクマ 2003年 福島県 磐城地方では、12月8日はシワスヨウカという。この日、悪魔が家の中に入るので防止のために目籠をたてた。悪魔は、一つまなぐの悪魔なので目の多い籠を見ると逃げるという。
類似事例 |
|