ゴセンゾサマ 1970年 福島県 盆に、御先祖様はミチダンゴになって、お参りした人と一緒に家へ帰ってくる。
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ホトケ 1989年 静岡県 盆の16日は仏が帰る日だから、海で泳いではいけない。一緒に連れて行かれる。
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センゾ 1970年 福島県 8月16日の送り盆には先祖が帰る。
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キツネ 1957年 和歌山県 狐に化かされ連れて行かれたまま帰ってこない人がいる。
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ムエンボトケサマ 1956年 静岡県 盆月に泳いでいると、無縁仏様にひっぱり込まれる。
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テングサマ,カミカクシ 1989年 長野県 子供が神隠しにあって帰ってきて、てんぐ様に連れられて大阪に行ったなどと言う。だいたい3日から5日すると帰ってくる。村中で探したところ、家の庭にいたということもあった。神隠しにあって、帰ってこない人もいたという。
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キツネ 1980年 秋田県 話者が12歳のとき、4人一緒に歩いていたら、突然一人いなくなって、帰ってこなかった。狐の仕業。
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ムエンボトケ 1976年 大分県 森の地蔵様の墓地の片隅に、無縁仏がある。ある人が自分の家の墓参りに行ってお水が残っていたので、無縁仏にあげた。帰ってくると片頭が痛んで困ったので、木立にいる占い師に見てもらうと、「水が欲しくて誰かが憑いている」と言われた。そこでお水を無縁仏にあげに行くと治った。それ以来、毎朝お水をあげているという。
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キツネ 1991年 奈良県 3年生か4年生くらいの近所の子が狐に騙されて山に連れて行かれた。夜になっても帰ってこない。夜になっても帰ってこないので村中で大騒ぎをした。そうしたらずぶ濡れになって帰ってきた。
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タヌキ 1990年 香川県 夜、山道を木沢に向かって帰っていると、娘が一緒に帰ってくれと言った。後についてきて、小便をするから前に行けと言っても行けない。狸が化けていることがわかったので、違う道を教えたて帰って来た。
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マメダヌキ 1960年 愛媛県 山に木を切りに行っていると、頭が変になり、夕方になっても帰ってこない。家族などが探しに行って連れて帰ろうとすると、「にぎやかなところへ行く」などと言って帰ろうとしない。背中をたたいたりしながらみんなで無理やり連れて帰るうちに正気にかえるが、当人はまったく覚えていない。これを島の人は「豆だぬきがひっぱった」という。
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カタナ 1939年 岩手県 先祖から人の手に渡してはならぬといわれていた刀を、事情があって売ってしまったが、翌朝になると帰ってきていた。
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ムエンボトケ 1988年 長野県 無縁仏が人につくことがあり、つかれた人は仏のいる方へと夢遊病者のようになって行ってしまったということだ。占い師はそうして憑いているものが無縁仏であることと方角とを占い、供養した。
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キツネ 1933年 長野県 クダ狐に憑かれて死んだ人の法事から帰ってきた者が、家に帰ってきたら急に病気になった。クダ狐が憑いたのだろうと考え、御嶽行者に祈祷してもらった。
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ガキボトケ 1998年 徳島県 盆の時にはガキボトケ(無縁仏)を祀る儀礼が行われる。ガキボトケは気のやさしい人を慕ってくると言われ、人に憑くことはないという。
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オボノカミサン 1982年 神奈川県 オボノカミサン(産神)は、出産時にはすでにきていると考えられている。
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タヌキ 1985年 高知県 御飯の前に出て行った人が全く帰ってこないので心配していると、午後になってぼろぼろになって帰ってきた。おそらく狸に化かされていたのだろう。
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タタリ,シチニンミサキ 1965年 高知県 病気上がりの婆さんが便所で倒れ、病は重くなった。見て貰うと、七人みさきがたっているという。団子を7つ握り、線香を焚いてみさき供養をした。そのとき、先祖が難産で亡くなっており、また先祖が他所から来た先祖と一緒に祀っているのも祟っていると言われた。先祖をねんごろに祀り、難産で死んだ先祖を供養すると、たたらなくなった。
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キツネ 1980年 秋田県 ある男が山に行って帰ったこなかったので探したら、「いい姉様に連れられて歩いているうちに迷ってしまった」と言った。狐の仕業。
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ヒダルガミ 1992年 ひだる神に憑かれると厄介である。飢えて死に、無縁となった人の霊が憑いているという。この霊のために盆には無縁仏供養をする。ひだる神も、弱い神なので力尽きた魂が集まってこの神になったのかもしれない。
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キツネ 1989年 山梨県 Aさんが7つか8つの頃、製材をやりに来ている男の人が洗濯をしている所へ1人の女の人が来て、いいところへ連れて行ってやるといったので、喜んで登っていき、遠くの滝の上まで上がって、騙された。夜になっても帰らないので帰らないのでみんなで歩いていったら、そこに寝ていた。連れてきたときはもうくたくたになっていて、お寺に預けて拝んでもらったりしたが、あまりよくなくて、その人は結局国に帰ってしまった。
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