カンノンゾウ 1989年 長野県 長石寺に泥棒が入り、本尊を盗んだ。しかし、なんだか背中が重くなり始め、恐ろしくなった泥棒は本尊である観音様を天竜川へ捨てた。
類似事例 |
|
オコウシンサマ 1980年 鹿児島県 本尊はオコウシンサマと呼ばれ、位牌のようなものだった。講の当日に本尊を子供が迎えに行き、ヤドに安置して供物を備え、講中の人たちはヤドに行って本尊を拝む。
類似事例 |
|
ショウカンゼオンボサツ 1984年 愛知県 岩屋寺奥之院のご本尊は聖観世音菩薩で、ある日泥棒がこれを盗み出して急に足が動かなくなった。それで置き去りにしたので本堂に無事帰って来られた。
類似事例 |
|
ネコ 1988年 奈良県 大宇陀町西山の光明寺で、天和年間のこと。ある百姓の妻の葬式でにわかに雷鳴風雨が起こった。憲海上人が棺に七条の袈裟を巻いて本尊の阿弥陀様の箱を投げつけると、たちまち空は晴れて、1匹の老猫が死んでいた。本尊の箱が当ったから、猫は片目がつぶれていた。以来その本尊を猫たたき如来という。
類似事例 |
|
ブツゾウ,コゾウ 1979年 岩手県 柳玄寺にある仏像はもと松崎村中井家の本尊だった。ある年中井家の隣家より出火した時、何処からともなく1人の小僧が現れこれを消し止めた。無事を感謝し御本尊に合掌すると本尊の手が黒焦げになっていたという。また田植えで人手が無く困っている時にも1人の小僧が現れ手伝ってくれたが、その足跡を追って行くとこの仏像の仕業だったという。
類似事例 |
|
テン 1941年 新潟県 寺に入った泥棒が、米俵を一俵背負って逃げようとすると、住職の声で喝が入った。泥棒がびっくりして詫びていると、奥から本当の住職がやってきて、取り押さえられた。住職の声を真似ていたのは貂であった。
類似事例 |
|
ホンゾンノタタリ 1975年 新潟県 現在新水には寺院がない。中条の円通寺から分かれた寺があったが、天保年間以降に焼失して本尊と阿弥陀堂のみが残されている。本尊は黒く焼けこげて、その姿を見せてはならないといわれる。これを見るとムラに災難があるといわれている。
類似事例 |
|
リュウホウジノシャカ 1956年 宮城県 炭焼藤太が栗原郡金成に建てた福王寺の本尊であったのを、四代藩主綱村がここに移した。当時福王寺は小さい寺になり、本尊は縁の下に放り込まれ、毎年2月15日の祭に子供たちが引っ張り出して縄でしばり、堂の周りを引きずり回して遊び、また床下に押し込んでいた。その後、住職が新しく入寺して本尊を洗って本堂に安置したところ、せっかく子供たちと遊んでいるのに余計な邪魔をするといって釈迦に叱られ、大熱を出しうわごとを言って暴れる。そこでまた元のように床下に放り込んだら、和尚の熱は忽ちさめたという。今も出世の釈迦として信仰を集める。
類似事例 |
|
タヌキ,ヨイチダヌキ 1957年 徳島県 与一狸はとてもいたずらっ子だった。ある日、子供らに捕らえられていじめられているところを、村の住職が通りかかって助けた。その後、住職の寺が火災になったとき、どこからか走ってきた丁稚風の男が猛火の中に飛び込んで、本尊を抱え出してきて、住職の前で倒れた。よく見ると、それは与一狸であったという。
類似事例 |
|
(シノゼンチョウ) 1982年 群馬県 ある人が正装できて住職に挨拶して本堂に入った。まもなくその人が死んだと知らせに来た。
類似事例 |
|
ヌスビトカミサマ 1984年 長野県 ある人の家に泥棒が入ったので、追いかけていくと、山の神様の辺りで見失った。この神様が泥棒を隠したのではないかということになり、盗人神様と呼ばれるようになった。
類似事例 |
|
ネコ 1939年 岩手県 住職が寝ていると、飼い猫が住職の背丈を測る。猫は住職の身体が隠れる穴を掘っていて、そこに住職を殺して埋め、自分が化けて住職になろうとしていた。
類似事例 |
|
ドロカケジゾウ 1922年 宮城県 5、60年前、田植えのときに人手不足で困っていると、一人の童子が来て手伝った。見ると、地蔵堂の御本尊が泥まみれになっていた。
類似事例 |
|
カンノンサン 1973年 鳥取県 中原集落の観音さんは、泥棒が盗んでいこうしたときに、重くなって動けなくした。後戻りしたら軽くなり、動けるようになった。
類似事例 |
|
オミヤノカミサマ 1978年 石川県 侍の奥方が旅の途中で宿を求めようとしたところ、それが泥棒の家だったのでお宮に隠れた。お宮の神様が「前世の因縁である。泥棒に借りた三文が利息が貯まって、今持っているものでも足りない」と言われた。奥方は泥棒の家に引き返して、因縁を語り手持ちの財産をすべて出したところ、泥棒は改心した。
類似事例 |
|
カエル 1982年 東京都 田んぼにいるカエルをとって食べてしまったら、毎年、稲ができていたのに何もできなくなってしまった。
類似事例 |
|
ユウレイ 1983年 新潟県 住職が夜寝ていると、寺によく来るお婆さんが十二単を着て出てきた。電気をつけると消えた。お婆さんが亡くなったと悟った住職は読経をして、行ないすました午前1時ごろ、告げ人がお婆さんの死を知らせに来た。
類似事例 |
|
〔サクラガワフネイシ,サクラガワフナイシ〕 1956年 宮城県 牧山長禅寺の本尊が湊に流れ着いたとき、魚網にかかった。その舟が石となった。
類似事例 |
|
ナエジルシ 1965年 岩手県 豊受大神が狐に唐の国から稲の種を盗ませた。しかし、その狐が盗みを見つかり追われると、狐は盗んだ稲の種を萓の中に隠して難を逃れた。このことからしるしを立てるようになったという。
類似事例 |
|
ミカエリアミダニョライ 2001年 京都府 京都永観堂のの本尊は「見返り阿弥陀如来」といわれる。伝説によれば永観律師が念仏を唱えて堂を廻っていると、台座から降りた本尊が首を左後方へ下向き加減に振り向いて「永観遅いぞ」と言ったという。
類似事例 |
|
カワウソ 1994年 富山県 田んぼの中で和尚さんと相撲を取るといいながら、稲と相撲を取っている人がいた。おそらくかわうそに騙されたのだろうと言われている。
類似事例 |
|