ビクニタ 1995年 埼玉県 比丘尼から騙し取った田を作ると持ち主が急に死んだり、その家に悪いことがあるので「びくに田」は作る人がなかった。
類似事例 |
|
ヤマノカミノタ 1969年 福島県 肥料や馬を入れてはならないといわれている田がある。その田は山ノ神の田といっている。
類似事例 |
|
ワザワイヲナストチ 1956年 宮城県 病田(ヤマエーダ)と呼ばれる場所。田を作る人が病気になる。
類似事例 |
|
アクホウ,ヨメガタ 1975年 静岡県 遠州掛川在に嫁が田という所がある。昔、姑が頑愚で、報いを受けるような悪い行いを嫁にしていた。その嫁は、夏の日のことだったので、辛苦に耐えかね田で死んでしまった。すると、たちまち雷が落ちて姑もまた死んでしまった。それ以降、この田を嫁が田というそうだ。
類似事例 |
|
イケ,コエ 1936年 岐阜県 姑が嫁に、今日中に田の苗を植えろと命じたがそれを果たせず嫁は田で自殺した。それから何時からか田に水が湧き池になった。天候の変わり目には嫁の泣く声が聞こえるという。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1978年 新潟県 田植えを普段着のままで行うと、田の草が多くなるという。
類似事例 |
|
アクタ,キツネ 1998年 奈良県 悪田にいるキツネは人を化かすし、悪田には拝んでから入らないと事故があるといわれていた。
類似事例 |
|
イミダ,イミバタ,ボンデンダ,サカサダ,ジャンボンタ,ソコナシダ,イハイダ,トリイダ,ハラキリバタ,タタリバタ,カカトリバタ 1982年 群馬県 耕作すると不幸があると言われる田や畑がある。忌み田,忌み畑,ぼんでん田,さかさ田,ジャンボン田,底なし田,位牌田,鳥居田,腹切り畑,たたり畑,かかとり畑などと呼ばれる。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1984年 新潟県 田の草取り前後に鉦・太鼓で田を回る虫送りの行事を行う日は、田の神が田へ入る日なので田仕事をしてはいけないという禁忌がある。また、田に入ると稲で目をつくともいう。
類似事例 |
|
ヨメコロシダ 1930年 鹿児島県 およそ100年前、夏の日に姑から2反もの田植えを命じられた嫁が、夕方に死んでしまった。その後、この田を嫁殺田と呼ぶようになった。
類似事例 |
|
ヤミダ 1949年 静岡県 昔、万法師という人がいて、自分の田の見回りを楽しみにしていた。死んでも田の見えるところにいたいという遺言で、田の西に面した丘に埋められた。それよりこの田を万法師というようになった。この田を作る人に病人が出るといい、迷信を信じない人の手に渡り続けている。現在はそこに小さい祠が立ち信心する人もいる。
類似事例 |
|
マンホウシトイウタ 1970年 静岡県 萬法師という人が自分の田を見回り眺めるのを楽しみにしていたが、死んでも田のよく見えるところにいたいと遺言して、田に接した丘の上に埋められたというが、この田を作る家には病人が出るといい、持ち主が次々変わっている。現在は小さな祠がたっている。
類似事例 |
|
イハイダ 1985年 茨城県 下町に昔から位はい田と言われて、位牌の形をした田があった。これも作ると死人が出たり怪我人が絶えず、普通農家では作る者はなかったが、お寺で作るようになった。
類似事例 |
|
グンダリサン 1979年 山梨県 軍刀利神社の祭神、グンダリサンが作っていた田をコウノタ(神の田、甲の田)と呼ぶ。
類似事例 |
|
ツクレバカナラズアメガフルタ,オニ 1970年 長野県 ある田は作れば必ず雨が降るといわれ、昔ここで鬼が首を切られたところだといっている。
類似事例 |
|
シタマチノカネダ 1985年 茨城県 醜い顔の娘が、田に映った自分の顔を見て、田に落ちて死亡したと言われている。以後、この田を作ると、凶事が起こるとされていた。ある人がこの地に工場を建てたが、やはり倒産してしまった。
類似事例 |
|
タノカミサマ 1984年 新潟県 7月7日は田天王・田の神のゴウオロシ・田の神アガリ・田の神の作シラベ・田の神様の祭りといい、この日は田の神様が田から上がって田におられない日であるといって、田圃の仕事をしない。
類似事例 |
|
ヨメノタタリ 1970年 静岡県 姑が嫁に2反余の田を一日で植えよと命じた。植え終わった嫁はその場で死んでしまった。その後田を植えるものに祟りがあり、その家に死者を出す。
類似事例 |
|
ビワタ 1989年 長野県 村の最西端の天竜川のそばに、びわ田と呼ばれる田がある。この田を所有した家では、必ず死者が出る。
類似事例 |
|
ジャンドダ 1967年 茨城県 肥沃な田に夫婦で稲盗みに入った。稲を刈り取っていると、間違って妻の手を切ってしまった。以後、この田を耕すとかみさんが死ぬのでじゃんぼ田(ともらい田)という。
類似事例 |
|
ハンニャインノビョウニンダ 1985年 茨城県 田の真中に松の木が生いた田があった。一年中じめじめと湿って草は繁り荒れ放題だった。根元には白い蛇が居ると言って気味悪がって誰れも近寄らなかった。作った家では気狂が出たり病人が絶えなかったという。
類似事例 |
|