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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

カニノアダウチ
1981年 鳥取県
親蟹は猿に柿をぶつけられて殺されたが、蜂・どんぐり・臼の協力を得た子蟹がその仇を討つ。

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サルカニガッセン
2000年 東京都
昔々、蟹が猿に殺された。子蟹が泣いていると、栗と蜂と臼がやってきて「仇を討ってやろう」と言った。猿が囲炉裏に火を入れると、栗がはじけて向うずねに当たった。「あちいあちい」と言って猿が味噌部屋に飛び込み、火傷に味噌を塗ろうしたところに、蜂が飛んできて刺した。「痛え痛え」といって外に飛び出したところ、屋根から臼が落ちてきて猿を押しつぶした。そこへ子蟹が出てきて、鋏でちょきんと首を切って仇を討った。
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オオガニ
1962年 石川県
山道に沿う小河の淵に久しく住む大蟹がおり、夜中に子供に化けて出てきて通行人を苦しめた。弘法大師と神明明神が協力して、烏帽子を蟹に与えて淵に埋めると、蟹は烏帽子と共に石となった。旱魃のときにこの蟹の甲石を掘り出せば、雨が降るという。
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サル,カニ
1971年 鳥取県
猿と蟹が餅をめぐって争う。石の下に逃げた蟹に猿は糞をかけようとするが尻をはさまれてしまう。猿の尻が赤いのはそのためである。
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カニ
1961年 全国
蟹の甲羅を入り口に吊り、悪魔災難よけ招福とする風習がある。蟹の中でも平家蟹、武文蟹、島村蟹、長田蟹の甲羅は人の顔に似ているので、家の入り口で悪魔をにらみ払いのけるという。
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レイ,キメンガニ
1974年
讃岐の国八島の海に平家蟹と呼ばれる鬼面蟹がいる。この蟹は地方により呼び名が違い、摂津の国尼崎近在の川では島村蟹、同じく兵庫の津では武文蟹と呼ばれている。
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オニガニ,キメンガニ,ヘイケガニ
1993年
赤間の関の合戦で敗れ入水した平家の兵たちが蟹となった。摂州では武文蟹、島村蟹ともいわれている。
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ガサメ
1976年 京都府・奈良県
山城と大和の両国の渓間に擁劔蟹(がさめ)という蟹がいる。毎年10月の丑の日に群れて出る。また関中には蟹がいないので、乾かした蟹を門口に掛けて瘧除けにする。
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カニ
1961年 京都府
7歳の少女が蟹を救う。後にその父は蛇に飲まれた蛙を救うため、娘を嫁にやる約束をする。蛇が祝言のため人間に化けて来る。だが娘に拒絶され、蛇体になって這い出す。報恩のため蟹たちが来て、蛇と相打ちになる。その蟹の冥福を祈って蟹満寺が建立された。
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オオカニ
1961年 鳥取県
伯耆の船上山麓には大松7本と7池があり、池の主は大蟹だった。ある時洪水で蟹が流され、下の池の滝壷にはさまれて死んだ。池田家ではその蟹の爪が小便壷にされていたという。
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ヘイケガニ
1976年 香川県
讃岐国八島の浦の蟹を平家蟹と言い、平家一族の怨霊が蟹になったという。
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カニ
1941年 秋田県
ある日、爺様が子供たちから蟹を助けた。それから沢へ行くと美しい女がいて、仲良く話をするようになったが、婆様の嫉妬で、その女は蟹に戻った後、殺されて、鋏は屋根に、甲羅は畑に捨てられた。
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カニ
1989年 静岡県
奈良本の太田の池に畳20畳もある巨大な蟹がいて、田を荒らすので、庄屋の太郎左衛門が伝家の弓矢で退治した。その蟹を祀った祠のある森が蟹ヶ森。
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ヤマンバ
1936年 大分県
馬子が干鯖(もしくは大根、柿)と馬を山男(山姥)に食べられた。馬子は妻と相談して仇討ちをするのだが、間に桃太郎の鬼が島征伐の話に似た話が入り、後半は猿蟹合戦と結合した話になっている。話者の記録違いかこの地方のみの伝承かは不明。
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テング
1985年 高知県
天狗が化けた蟹を食べてしまったので、山の天狗が6匹になった。以来、蟹を食べた家には7世代の間世継が生まれなかった。
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カニノハカ,(オンガエシ)
1956年 宮城県
昔,智福院近くに下僕がいた。情け深く,日頃残飯を小池の蟹達に与えて可愛がっていた。ある時,この下僕が毒蛇に追いかけられ,池の側の小さな御堂に逃げ込んだ。毒蛇がお堂の中に入り込もうとしたが,蟹どもが蛇を襲って寸断してしまった。この蟹を後に祀ったのが笠島蟹王山智福院であるという。
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タケブンガニ
1976年 兵庫県
元弘の乱の時、摂津国兵庫の海で死んだ秦武文という男の怨霊が蟹になった。ゆえに兵庫と明石の蟹を武文蟹という。大きさは1尺程もあり、はさみは赤く白い斑がある。
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カニ
1962年 石川県
和気村では炎天が続くと鍋谷川の水源・蟹淵の主の蟹に雨乞いをする。ある夏、雨乞いの為に水戸口を切り開くと大蟹が出てきたので、驚いて鍬で蟹の足を傷つけてしまった。その後、ある百姓が湯治へ行くと、足を怪我した武士がいた。その夕、鍋谷の炭焼が山を登っていく武士に会い、何処の人かとたずねると、自分は千年前からこの上の淵に住む者だと言った。それ以来、この淵をがんぶちという。
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ダイジャ
1960年 三重県
柿の大木に、柿が実っていた。大暴風雨になっても柿は下に落ちてこない。けれども、いつしか柿の実は見えなくなっていった里人が見ていると天から大蛇が下りて来て、1つずつ柿をむしっていた。そのため庭の中に柿を植えるのを嫌うようになったという。
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ウナギ,カニ
1982年 宮城県
熊ん堂淵には大鰻と大蟹とが棲んでいたという。
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サイギョウホウシ,カニ
1916年 島根県
西行が道傍で糞をたれると、ちょうど下に蟹がおり、甲羅の上に落ちた。その蟹と西行が歌の詠みあいをした。
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カニ,タキノヌシ
1989年 静岡県
大城の兵太ヶ滝の滝壷には、滝の主である1000年を経た大きさ1丈(3m)四方ある蟹がいて、時々稲取の海へ遊びに行く。そのときは山が鳴り、風が吹くので、土地の人は「兵太ヶ滝の蟹が出た」と怖れる。この蟹を目撃した古老もいる。
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