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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

カニ
1941年 秋田県
ある日、爺様が子供たちから蟹を助けた。それから沢へ行くと美しい女がいて、仲良く話をするようになったが、婆様の嫉妬で、その女は蟹に戻った後、殺されて、鋏は屋根に、甲羅は畑に捨てられた。

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カニ
1961年 全国
蟹の甲羅を入り口に吊り、悪魔災難よけ招福とする風習がある。蟹の中でも平家蟹、武文蟹、島村蟹、長田蟹の甲羅は人の顔に似ているので、家の入り口で悪魔をにらみ払いのけるという。
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オニガニ,キメンガニ,ヘイケガニ
1993年
赤間の関の合戦で敗れ入水した平家の兵たちが蟹となった。摂州では武文蟹、島村蟹ともいわれている。
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カニ
1961年 京都府
7歳の少女が蟹を救う。後にその父は蛇に飲まれた蛙を救うため、娘を嫁にやる約束をする。蛇が祝言のため人間に化けて来る。だが娘に拒絶され、蛇体になって這い出す。報恩のため蟹たちが来て、蛇と相打ちになる。その蟹の冥福を祈って蟹満寺が建立された。
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レイ,キメンガニ
1974年
讃岐の国八島の海に平家蟹と呼ばれる鬼面蟹がいる。この蟹は地方により呼び名が違い、摂津の国尼崎近在の川では島村蟹、同じく兵庫の津では武文蟹と呼ばれている。
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オオガニ
1962年 石川県
山道に沿う小河の淵に久しく住む大蟹がおり、夜中に子供に化けて出てきて通行人を苦しめた。弘法大師と神明明神が協力して、烏帽子を蟹に与えて淵に埋めると、蟹は烏帽子と共に石となった。旱魃のときにこの蟹の甲石を掘り出せば、雨が降るという。
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ガサメ
1976年 京都府・奈良県
山城と大和の両国の渓間に擁劔蟹(がさめ)という蟹がいる。毎年10月の丑の日に群れて出る。また関中には蟹がいないので、乾かした蟹を門口に掛けて瘧除けにする。
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ババノカオ
1941年 秋田県
婆様の死体に触れた手で爺様が自分の顔に触れると、婆様の顔がくっついた。村を追われ、旅に出るが、その後、ふとしたことから婆様の顔が離れ、爺様は逃げ出した。
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サイギョウホウシ,カニ
1916年 島根県
西行が道傍で糞をたれると、ちょうど下に蟹がおり、甲羅の上に落ちた。その蟹と西行が歌の詠みあいをした。
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ヘビ,カニ
1976年 京都府
昔、綺田に美しい女がいた。ある時、村人が蟹を食べようと沢山取っていたのを、女は魚と交換して助けてやった。次の日、女の父が蛇が蟇を呑んでいるところを見つけ、蟇を逃がしたら娘をやると言った。蛇はすぐに蟇を放して去った。その夜、どこからか男が現れ、昼の約束の通り来たという。まだ娘に話していないというと去った。娘はそのことを聞いて仏前で読経をはじめた。蛇が現れ閨に入った。村人が戸を開いて中を見ると、女は無事で、蛇が数万の蟹に挟まれて死んでいた。村人はその所に寺を建立し蟹満寺と号した。
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カニノアダウチ
1981年 鳥取県
親蟹は猿に柿をぶつけられて殺されたが、蜂・どんぐり・臼の協力を得た子蟹がその仇を討つ。
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ヘビムコイリ
2001年 長崎県
日照り続きで困っていたとき、田に水を入れてくれる者がいたら娘を嫁にやると独り言を言ったのを、以前百姓にたすけられた蟹が聞いていた。娘を箱の中に入れて池に持っていったところ、蛇がこれを締め上げていたので、蟹は蛇を鋏でブツブツ切って殺し、百姓に恩を返した。
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ジゾウ,オニ
1941年 秋田県
爺様が転がった握り飯の綺麗な部分を地蔵に供えると、地蔵は爺様に知恵を授けた。爺様はそれで鬼から大金を手に入れたが、隣の心の悪い爺様と婆様がこれを真似して失敗し、鬼に痛い目に合わされた。
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ヘイケガニ
1976年 香川県
讃岐国八島の浦の蟹を平家蟹と言い、平家一族の怨霊が蟹になったという。
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オオカニ
1961年 鳥取県
伯耆の船上山麓には大松7本と7池があり、池の主は大蟹だった。ある時洪水で蟹が流され、下の池の滝壷にはさまれて死んだ。池田家ではその蟹の爪が小便壷にされていたという。
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オオガニ
1975年 愛知県
享保7年8月14日、三河国幡頭郡吉良庄富吉新田の堤が大嵐で切れた。里人が修復に向かうと、7尺ほどの大きさの甲羅を持つ蟹が出た。水門に穴をあけて住んでいたようで、その穴から堤は切れていた。この蟹を捕えようとしたが右のはさみを残して逃げた。今でも時としてこの蟹は現れる。
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シロイオオオトコ
1963年 宮城県
昔昔、あるところに爺様と婆様が住んでいた。炭焼きに行った爺が遅いので婆が迎えに行くと、天井につかえるほどの白い大男が大きな風呂敷包みを持ってきた。中の白い小箱には爺様の首が入っていた。その首には歯がなかったからハナシ。
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カニ
1989年 静岡県
奈良本の太田の池に畳20畳もある巨大な蟹がいて、田を荒らすので、庄屋の太郎左衛門が伝家の弓矢で退治した。その蟹を祀った祠のある森が蟹ヶ森。
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カニ
1931年 熊本県
虚無僧が山間の谷を通っていると青白い火がやってきた。虚無僧は問答の末、蟹だと正体を言い当てて、尺八で打ちすえた。そのため蟹の甲羅にはそのあとが残っている。
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カニノハカ,(オンガエシ)
1956年 宮城県
昔,智福院近くに下僕がいた。情け深く,日頃残飯を小池の蟹達に与えて可愛がっていた。ある時,この下僕が毒蛇に追いかけられ,池の側の小さな御堂に逃げ込んだ。毒蛇がお堂の中に入り込もうとしたが,蟹どもが蛇を襲って寸断してしまった。この蟹を後に祀ったのが笠島蟹王山智福院であるという。
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キツネ,メラシ
1939年 青森県
狐が女に化けて老夫婦をだまそうとするが、正体を見破られる。あまりに畑を荒らすので、この狐は殺されて、爺様の衿巻にされた。
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(ゾクシン)
2002年 福島県
いわき市四沢の粟島神社には鋏が貼ってある絵馬が奉納されている。これは子供の疳の虫を鋏で切る、つまり虫切りの祈願にである。
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