ダルマ 1935年 養蚕や海運厄除のために達磨を用いる。これは倒しても起こるという達磨の特性に結びついたもので、一種の駄洒落である。関東地方では祈願成就を示すため達磨の白眼に点睛する。
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ダルマコアメ 1956年 宮城県 薄紅で色をつけ糸でつるした達磨の形の飴。旧正月7日の七日堂、旧3月3日のお薬師さんの祭りで売られる。これを食べると丈夫に育つという。これは、薬師堂に奉納された達磨を社の階段で転がしてから家の神棚に祀り、子供の成育を祈願した風習に由来するという。
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ヤマノカミノタイジュ 1980年 静岡県 田沢にある山の神の大樹は切ったり落ち葉を燃やしたりすると祟る。
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グヒンマツ 1957年 山口県 枝ぶりの変わった大樹には山の神が降りたり、天狗が休む神木なので伐らない。ぐひん松という。伐ると祟りがあるという人もいる。変事があった場所を山の神の祭場にすることがよくある。
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ダルマ,ツク,タイグルマ,セキハン,ホウソウ 1935年 東京都 嬰児が疱瘡にかかると、張子の達磨や木兎、鯛車などを枕元に飾る。方法はさん俵を敷き、その上に達磨や木兎を祀る。そして幣帛を立てたり赤飯を供えたりして、疱瘡の治ることを祈る。半月経つと疱瘡も峠を過ぎたものとして供えた赤飯から3粒をとって紙に包み、三つ辻の角へ持っていって捨てる。この赤飯をまだ疱瘡の終わっていない子供を持つ母親が見ると持って帰って子に食べさせる。そうすると疱瘡が軽く済んだ小児にあやかることができるという。
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(カミカクシ) 1956年 東京都 ある家の子供が行方不明になった。三四郎ヶ洞の前の大樹の枝にその子の骨と皮がひっかかっていた。
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ヒカリモノ,レイボク,レイム,ダルマ 1935年 群馬県 碓氷川が氾濫した時、夜中に光り物があった。翌朝見ると古木で、えもいわれぬ芳香のある霊木なので、観音様がひきよせられたのだろうと少林山の観音堂に納めた。数十年後に一了居士なるものが霊夢を見て登山し、一刀三礼の敬虔振りで霊木から達磨の座禅像を彫り上げた。その当時また碓氷川に流れよった古木があり、この古木にあった大きな穴は丁度達磨像の龕に丁度よかったという。それらの話を聞き伝えた人々の参詣が盛況を呈し、ついに寺を開いたのが少林山達磨寺である。
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ショウヨウ 1976年 芭蕉は草であるが大木のようになる。その魂も化けて怪しいことをなすのだろう。千年の年を経た大樹も怪しいことをなすことがある。この類だろう。
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ソロバンコゾウ 1937年 京都府 素盞鳴神社境内の大樹の下に毎夜1時ごろ少年が現われて算盤の稽古をする。
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テング 1922年 神奈川県 御料林に縦松等の大樹が繁茂していた頃には、薪採りに行くと大きな木を切る音がして、驚いて逃げ帰るが、実際には木を切ったのでも何でも無く、天狗の悪戯だということがあった。
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レイム 1930年 石川県 貧しい老人の夫婦が住んでいた。ある夜、荷を積んだ馬が通りかかったが、夫婦はつかまえることができなかった。その夜夢に神様が現れ、馬には夫婦にやるために黄金を積んでいたのだと告げた。次の夜も馬は通りかかったが、またつかまえることができなかった。その夜も夢に神様が現れ、お前たちは言うことを聞かないから金はやらんと言った。
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シニン 1973年 富山県 沖で死人を見つけて船に積んできたら三日後に大漁になった。
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オオスギ,スギノカワ 1936年 高知県 大杉村の樹齢2千数百年の杉の木は大小に分かれていて、大樹の皮を剥いで持ち帰ると男子、小樹だと女子が授かる。
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テングノコシカケギ 1929年 東京都 ある家の隅に1本の杉の大樹があり、木こりに伐らせたところ、家のものが病気になった、修験者に聞くと、伐った樹は天狗の腰掛樹であった。その樹を伐った為であったと言う。
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ユメ 1956年 宮城県 子供が出来た夢を見ると死ぬなどという。
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ノロイ 1919年 徳島県 足代村八幡神社前の大樹の下の権現は人を呪詛するという。夜中に呪おうとする人の方向に伸びた竹柏樹の枝を折れば功があらわれるという。
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スギ,ダルマスギ,ミダノスギ 1956年 宮城県 かつて丈六仏を安置した阿弥陀堂があった廃寺跡の丘のふもと丈六囲にある、県内第一の巨樹の大杉。子授け、安産の信仰がある。弥陀の杉といい、俗称に達磨杉とも。
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ユメ,コンジキノヒカリ,ハクエヲチヤクセルオキナ 1983年 賢心という僧が夢の告げに従って淀川の辺に行くと、一つの流れに金色の光があった。その源を探して遡ると一流の滝に着き、不思議に思って側を見ると庵の中に白衣を着た翁がいた。200年そこに住んだというその翁が大悲の応現だと悟った賢心は、翁の願い通り大悲の像を安置することを決心した。
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アラガミサマ 1984年 長野県 神社合祀令の際に字にあった荒神様や三神を伊勢宮神社に合祀した。その際に、社の大樹が全て伐採された。それから大切な家の人や息子が夭逝するようになった。
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リュウトウボク 1933年 神奈川県 信誠寺に龍灯木跡という碑がある。昔、碑のあたりに一大樹があって、毎夜木の上に火が灯った。人々は、海から龍が上って献ずるのだと言いはやした。そのため龍灯樹と言うようになった。
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コワシミズ 1967年 福島県 まきを取りに行った翁が毎日酔って帰ってくる。ある人が不審に思い、ついて行くと、翁はそこにある水を飲み酔っていた。その人が飲んでみると水である。それから親は諸白、子は清水というようになった。ここを強清水といっている、という伝説がある。
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