ミツアシノカエル 1988年 奈良県 三室山には昔から三本足の蛙が住んでいて、全国の蛙の先駆けをしている。この蛙が鳴き出すと、その年の蛙が鳴き出す。
類似事例 |
|
カエル 1983年 岩手県 蛙が縞の丹前をきた男に化けて女に通い、数人の女が蛙の卵を産んだ。困った村人が加茂神社を祀ると、蛙は現れなくなった。
類似事例 |
|
カエル 1952年 島根県 蛙が鳴くと雨。
類似事例 |
|
(ナナフシギ),カエル 1956年 宮城県 蛙が境内で鳴かない。
類似事例 |
|
カエル 1928年 広島県 五月雨の頃、後鳥羽上皇が隠岐の島に流された際、水田の蛙が騒がしくて眠れなかった。上皇は蛙に、真心があるなら鳴き声を止めてくれと頼んだ。すると、騒々しかった蛙の鳴き声がやんだ。それから数百年経った現在でもここでは蛙が鳴かないという。
類似事例 |
|
カエルニョウボウ 1955年 新潟県 昔、山で蛇が蛙を呑んでいた。兄ちゃんが蛇を殺して蛙を助けると、蛙は姉さんになって兄ちゃんの嫁になった。
類似事例 |
|
ミカヅキショウニン,ムセイカエル 1974年 東京都 江戸の伝通院にいる三ヶ月上人は、学問の妨げになるので蛙の口を止めた。すると山内は蛙が多いが鳴く事はなかったという。これを無声蛙という。
類似事例 |
|
ヒキガエル,ドウサイ 1941年 岐阜県 蟇蛙の表皮が蛙の成長を防ぐためのものであるといい、人がその皮をとったら、蛙が大きくなり、七回同じ蛙の皮を取れば、蟇蛙の妖術を教えてもらえるという。ただ、年に1枚しか剥げず、3,4年したら物凄くでかくなるという。この動物は梅雨によく出るが、子供がそれをいじったらその家の御飯が腐るという。この蟇をドウサイという。
類似事例 |
|
カエルイシ 1932年 長野県 箱山峠へいく途中にある蛙石の由来。おしのけても翌日はもとの場所へ戻っている。石を買った資産家は病気になり、その家の土蔵に大きな蛙が来て一晩「あの山に帰してくれ」というように鳴くので、元の山へ寄付すると病気も治り、蛙もいなくなったという。
類似事例 |
|
カエル,ヘビ 1940年 新潟県 蛇に追われた蛙が飛び上がると、蛇の両目から血が出て負けてしまった。珍しいと思っていると、蛙は右手に釘持っていた。
類似事例 |
|
カエルノコ,カミサマ 1928年 鹿児島県 子供のいない老夫婦が神へ祈ると、老婆のひざから蛙の子が生まれた。蛙の子は村一番の金持ちの娘を連れて帰り、祝言をあげることになった。花嫁の次に風呂へ入ったとたん、蛙の子は立派な若者になった。老夫婦は神様が授けてくれた子だと言って喜んだ。
類似事例 |
|
ゲンオウオショウ,カエル 1974年 山形県 羽州最上の栄泉寺にいた玄翁和尚は、蛙の口を封じたので今も蛙は鳴かないという。
類似事例 |
|
シンヨドンリュウ,カエル 1974年 群馬県 上州新田の大光院にいた深誉呑竜は、蛙の口を封じたので蛙は鳴かなくなった。
類似事例 |
|
カエル 1974年 静岡県 駿府城の門内には一切蛙が棲んでいないが、たまたま居ても鳴かない。門の外では多くの蛙が鳴くという。
類似事例 |
|
ヒキガエル,クチナワ 1976年 愛知県 尾張の江戸の多門で、ある侍の庭に蛇(クチナワ)がいた。その周りをヒキガエルが輪になって回ると蛇が水になった。その上に蛙が小便をかけて帰った。しばらくするとそこに平茸のような物が生えてきた。すると蛙が現れてそれを食べた。
類似事例 |
|
ヘビ,カエル,(ゾクシン) 1915年 東京都 人のまわりを廻ると、まわった者が蛇になり、まわられたものが蛙になるといわれている。
類似事例 |
|
ヒトツメガエル 1988年 奈良県 役行者の母の刀良売が奥田の蓮池の堤で療養していたとき、五色の霧が立ちこめて池の中から蓮の茎が伸びて2つの白蓮が咲き、金色の蛙が鳴いた。刀良売が萱を1本投げると、霧も蓮も消え、蛙も褐色に変わって一つ目になってしまった。刀良売は病が重くなり、ついには他界した。以来奥田蓮池の蛙は一つ目蛙だという。
類似事例 |
|
カエル 1983年 長野県 信州諏訪大社では、御手洗川の蛙を供える。この川は11月頃に氷が張るので、社人が斧で氷を割ると蛙が跳びだしてくる。これを3匹捕らえて社前において矢で射る。ただし宝永3年の12月晦日に大雨が降り、氷が全て溶けてしまった為に蛙を入手できなかった。しかし翌日の元旦になってみると、社前の階段に蛙が蹲っていたので、無事に神祭をすすめる事ができた。これは七不思議の1つという。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 2003年 福島県 10月10日は刈り上げ祭りである。この日餅などを臼に供える。これは蛙が餅を背負って天に昇るからで、餅を供えないと蛙に苗を噛み切られるという。またこの日晴れると豊作となり、降雨だと不作になるという。
類似事例 |
|
メドチ 1980年 青森県 夜中になると、女の所に不思議な人が忍んで来た。入口のむしろに灰を撒き、足型を取ってみるとメドチだった。メドチの足は蛙に似ている。女は蛙の卵のような物を産んだ。
類似事例 |
|
ヘビ,カエル 1937年 兵庫県 蛇が蛙を飲み込もうとしているのを見て、お爺さんが3人娘のひとりを嫁にやるので逃がすように言う。末の娘が嫁に行くことになるが、蛇聟のせいで、だんだん病身になる。そこへ六部が来て拝んで助ける。六部は助けられた蛙の化身であった。
類似事例 |
|