タヌキ 1958年 徳島県 夜に物を持ち歩く際に、息を吹きかけたり、消炭を入れておくと、狸に化かされない。
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ケンムン 1979年 鹿児島県 東城のケンムンは、相撲をとった。その場所を歩くときは、こわかった。ケンムンはよく相撲をとった。はくびり曲り(地名)はこわかった。寒気がして、まゆの毛が立ってね、とてもこわいよ。
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キツネノヨメイリ 1971年 茨城県 提灯がいくつも見えることがある。きつねの嫁入りという。きつねが骨に息を吹きかけて、りんが光って見えるのだという。
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コワイカオヲシタヒト 1988年 茨城県 昔、若い者が度胸試しをしていたら、こわい顔をした人に出遭って、あわてて逃げてきた。仲間がどんなこわい顔かと聞くので、とてもコトバにできない、と答えると、「こんな顔かい」と声がして、そのこわい顔をした人が近くにいた。
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ユメ,ロウソウ 1985年 高知県 夢の中に現れた小僧が示した場所に行くと、老僧が待っていて体全体に円を書いた。そして息を三度吹きかけると、病気が治った。
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ヘビ 1975年 東京都 一つ木で、蛇が3,4才の子を呑んだ。子供の父が後を追って蛇に近づくと、蛇に悪風を吹きかけられて目を塞がれてしまい、それきりになったという。
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カミサマ,ダイジャ 1980年 青森県 ある人が神様を馬鹿にしていた。あるときワラビトリに行ったら、樽のような大蛇に息を吹きかけられて具合が悪くなり、家に帰って死んだ。触らぬ神に祟りなしで、余計な事は言わないほうがいい。
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キツネ,イキ,ヒ 1938年 長野県 夕方少し遅くなると狐に化かされる。狐が息を吐くとその息が火になってちらちらと見える。
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カラダノトケルクサ 1932年 兵庫県 蛇が蛙を飲んだ後、決まった草を食べて腹を元に戻すのを見ていた男が、餅を食べ過ぎた時、その草を食べて休んだ。家族が男を捜しに行くと、餅の塊が着物を着て座っていた。この草は、体を溶かす草だったのである。
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キツネノヒ 1983年 東京都 人家の近くで狐があとをつけてきた。振り向くと狐が息をプーとして明るくなった。人を化かすやつはみんな口の息で、息を吹き出して火に見せるのだという。
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ノヅチ 1968年 奈良県 桧の枝を切りに行ったら、がさがさ草を分ける音がしたので、見たら大きな蛇がいて、びっくりして逃げ帰った。それから4、5日して、このいとこが草を刈っていたら、それらしい蛇を見た。太さの割には大変短かったから、たぶんノヅチだったのだろうという。
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テング 1966年 鳥取県 天狗が山の草を刈るような音を出した。
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コエ 1975年 東京都 小石川諏訪町である商家の家に放火が続いたが犯人が分からず、山伏に祈祷してもらった。すると出入の者の妻子が「こわいこわい」という女の声と共に行方不明になった。翌日二人の死体が堀の中で見つかった。この二人が放火の犯人だった。
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ヘビ 1937年 愛知県 ある男がどく岩へ仕事に出かけた。すると道に大きな丸太が横倒しになっていた。跨ごうとしたら動き出した。実はそれは大きな蛇で鎌首をもたげて赤い舌を出していた。命からがら家に逃げ帰ると、そのまま寝込んでしまった。蛇に毒を吹きかけられたのだという。
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コリ 1977年 東京都 霊岸島で、伊豆新島から来た子供が寝ている猫に息をかけたところ猫が狂ったようになった。何をしたのか聞くと、猫だけでなく生き物なら何でも寝ている時にその息に合わせ息を吸い吐き5回連続でするとこのようになると答えた。狐狸等もこのような方法を使っているのだろう。
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ヒダリジンゴロウ,ワラニンギョウ 1983年 静岡県 左甚五郎が観音堂を再建することになったが、祭りの日が迫っていたので甚五郎は村人に藁人形を沢山作らせそれに息を吹きかけ働かせ三日三晩で造営した。完成が明け方だったので赤野(あきの)観音と呼ぶようなった。
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ウジャ,ジャドク,メ 1974年 広島県 備後福山家中の者が蛇を打ち殺したところ、蛇が煙葉の煙のようなものを目に吹きかけてきた。以来目が腫れ痛むので蛇の嫌う煙管のやにを目に入れたところ治った。2・3年間は同じ時期に目が痛むようになった。
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ヤマテング 1956年 山梨県 男てんぐで、鼻が高くこわいのは、山てんぐ。
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ヘビ 1976年 新潟県 蛇は煙草のヤニを嫌うので、キセルの中に藁を通してそれを蛇に巻けば、蛇は動けなくなる。蛇は人間に見られると大きくなるのが止まるという。
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(ヘビ) 1981年 東京都 ある托鉢僧の庭に蛇がいたので、日々飯をやっていた。ある日暗くなって帰宅したところ、間違って蛇を踏んでしまい、蛇は僧の足に食いついた。そのせいで僧は足が腫れて難渋し、蛇に向かって恩知らずという。すると蛇は草を持ってきて、それを付けると痛みは治まったが、蛇には毒だったので死んでしまった。
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ヘビ,タタリ 1986年 長野県 病人やけが人が続くので拝んでもらったところ、蛇の祟りだと言われた。あるとき、草刈りにいって草と一緒に蛇の頭を刈ってしまったことが原因だという。そこで、その蛇の祠を祀ることにした。
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