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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

マジナイ
1934年 千葉県
大島に流された強者が州の崎に辿り着いて、とても腹が空いていたので、一軒の家で飯を乞うたが、その家は貧乏で釜も無いからと断られた。穴の開いた鍋ならあり、その男は紙に「一心不亂」と書いて、捧げ持って祈ると、その鍋でも何も漏れずに飯が炊けた。

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ナベヌマ
1956年 宮城県
長者の女中が宝物の鍋を洗いにいくと、鍋が急に重くなって、鍋とともに沼に引き込まれる。
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エンノギョウジャ
1928年 奈良県
役行者が大峰山にこもっていたとき、弟子たちが土で鍋や釜を作った。これに行者が加持力を念じると、鉄の鍋釜になった。
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ツツミ,ヌシ
1932年 佐賀県
池を作る時、底に鍋を沈める。この鍋に最初に入ったものが池の主になるという俗信がある。
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ウシオニ
1991年 島根県
ある相撲取りが夜、浜を歩いていると怪物に相撲を挑まれた。腹が減ったので家に帰って飯を食ってくると告げ帰ると飯が無く御仏飯を食べてくると、怪物はおまえの体に光明がさしているので食われぬといった。それは牛鬼だったのだろう。
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ヤマイヌ
1989年 長野県
昔、この部落にある山の奥で山犬が子を産んだ。親犬が餓えて鳴いていると、情の深いきこりが家から鍋に食物を入れて持っていってやった。その晩、家の表に空の鍋がおいてあった。何日もそうしてやると、きこりは幸せになったという。
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タヌキ,(ゾクシン)
1915年 愛媛県
一杯飯を食べると狸に化かされるという。
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カイジ
1974年 新潟県
越後国弥彦から一里北にある和野村で、10月20日頃、ある人が家で食事の支度をしていると天井が鳴動し手が現れ鍋を奪って消えた。近所の人が見に行くと空の鍋があった。この事が続くので空家になった。
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コウボウ
1986年 滋賀県
弘法さんが柿を欲しいと望まれたが、鍋を磨いていたので手が黒かったので、柿は今でも黒い。鍋黒柿と言う。
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クモ
1982年 広島県
ある欲張りな男が飯を食わない女を妻にした。まったく飯を食わないので気味悪くなりある日、畑に行くふりをして隠れていたら女は大量の飯を食っていた。見られたのを知った女は蜘蛛になり男を殺そうとした。それを知った男は夜、蜘蛛が現れた所を殺した。
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キツネ
1940年 兵庫県
山へ行くときに小豆飯の弁当を持っていくと、狐にだまされるという。
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マモノ
1937年 鹿児島県
昔、山中に魔物がおり強者たちの頭を叩き割っていた。ある知恵者が鍋を6枚被って魔物と頭を叩き合った。最後の一枚で知恵者は命が救われた。魔物は白い血を流しながら逃げたが翌朝見てみると大きな蜘蛛が死んでいた。
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ダイズ
1928年 長崎県
旅僧が村を巡錫しているとき立ち寄ったある家では継母が継子をいじめた挙句、釜の中で煮ていた。僧が「逸れは何か」と聞くと「味噌豆を煮ている」と答えたので、一椀の布施を乞うたが、「まだ煮えていないから」と断られた。少し経ってから再び布施を乞うたときも、悪事を隠すために「まだ煮えていない」と断った。それ以来、富津には大豆が実らなくなったという。
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カジ,アカイカミ
1983年 東京都
貧しい身なりの旅人が泊めてくれというのを断ると、旅人は村はずれで赤い紙をヒラヒラと飛ばした。その紙は先程の家の屋根に落ちて、火事になった。何軒も家が焼け、村半分が焼ける大火事になったという。
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コンジンザワリ
1972年 長崎県
クドの上に鍋以外の金物を置いたり、断りもなく土地を開いたり、家を建てたり泥を持ってきたりすると、体が痛むといい、これをコンジザワリという。
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ヤクビョウガミ
1982年 新潟県
2月8日と12月8日は厄神が家に入ると鍋・釜・下駄の歯にまで化けるといって、屋根のグシに上ってみると、火事・災難の家がわかるという。
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フシンノマメ
1946年 三重県
落成祝いのときに出す酒飯に2、3粒入っている豆が自分の飯の中に入っていたら食べずに持ち帰り、これを神棚に上げる。そうすると家が繁盛するといわれている。
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キンキ,クチブエ
1981年 山形県
家の中で口笛を吹くと貧乏になるといわれている。
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ザシキワラシ
1974年 岩手県
火事が起きた時、おかっぱ姿の子どもが腹が空いたと言って食べ物をねだって家を訪ね歩いた。火事に気を取られて断った家は焼けてしまったが、食べさせてやった家は火元からの距離は同じだったが焼けなかった。お不動様が火事を避けて歩き回ったのだという。
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アカンボウノシ
1942年 三重県
生まれた赤ん坊が死んでいたら、鍋の蓋であおぐと生き返る。
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ムジナ
1975年 新潟県
山仕事の帰り、家のないところに家があり、囲炉裏の鍋には栗が煮えていて、家の者や飼い猫までいた。キセルに火をつけようとしてもつかないので、初めてムジナに化かされたと気づいた。火打石を叩くと家は消え、水たまりのほとりに裸で座っていた。
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エンノギョウジャ
1934年 千葉県
州の崎明神の別当だった養老寺のそばに独鈷水という泉があり日照りにもかれない。それは役の行者が大島から遊びに来て、まじないをしたら湧き出たという。
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