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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

クビヅカ,ケンゲキノコエ,オンナノサケビゴエ
1932年 島根県
尼子と毛利が争った頃、松山城主は毛利に敗れて戦死した。落城の際、城主は姫に城の名宝を託して落ち延びさせた。土地の豪族がこれを知り、姫を殺し名宝を奪って死骸を川に投じた。村の首塚は落城の際の武士の死骸を祀ったものだが、今でもそこを通ると、剣戟の声と女の叫び声が聞こえるという。

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アヤシイヒ,カミナリ
1921年 新潟県
越後の八石山城主毛利太萬之助と北條の城主北篠丹後守の間に争いが起こった。北條は毛利を自分の女の婿にし、毛利が湯に入っているところを蒸し殺した。それから八石山に怪しい火がでたり、雷が鳴ったりするという騒ぎになり、住職が雷休権現をたてて祀った。
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レイ,ボウコン
1929年 青森県
高館でも、ある城で水の手を切られて困ったことを隠さんが為に、馬に白米を注ぎかけて水で洗っているようにみせかけようとしたが、見抜かれて弱点をつかれ終に落城した。城主は馬で新法師という村に走り込んで戦死し、其の後作られた塚からは霊が祟り、落城の際に死んだ者の亡魂が現れた。
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オオウナギ,シロナマズ
1982年 島根県
せめくらの滝は尼子毛利の合戦の際、毛利の武将が自決した場所だという。昔この滝に耳のある大鰻がいた。武士の霊が渕の主になったといわれていた。旱魃の時に祭ると霊験があったが、いつの頃か大きい骨を残して死んでいた。また、鰻ではなく白鯰ともいう。
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ブンゴヌマ,タナバタ,ハタノオト
1956年 宮城県
落城の時、城主袋豊後守の姫が金の機とともに沼に入水した。七夕の夜。以来、機の音が聞こえるという。
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ツル,ヨウガイサン
1932年 島根県
戦国時代に尼子と毛利が戦った。毛利が若侍を集めて狩を行った時、1人の侍が要害山で鶴を見つけて射た。鶴は足に傷を受けたが、石金山の南に飛んで、無妙異という赤土を傷に塗り再び空に舞い上がった。すると要害山は見る間に石金山と同じ高さになった。尼子はこの山に築城し、毛利を悩ませた。
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キタムキジゾウ
1984年 長野県
落城の際に落ちのびた中に、姫がいた。姫も敵の手によって殺されたが、其れを哀れんで小さな地蔵を建てて供養した。この地蔵は、夜になると北の方角に顔を向けてしまう。
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ヘビ,キクヒメ
1973年 新潟県
雷山城の城主の娘菊姫が落城の時、東光院という名の淵に身を投げ、蛇になったという伝説がある。この淵に石を投げると雨が降るという。
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ダイジャ
1963年 愛知県
城主が昼寝をしていると飼い犬がうるさいので、首を切って殺した。犬の首は大蛇に噛みついて、城主の命を救った。城主はこの忠犬の首を祀って、犬頭霊神と呼び神社の祭神とした。
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ミサキ
1983年 岡山県
丘の上に祀ってあるミサキは、昔、この土地の豪族同士が争った際に、相手の家が見えるところに祀れと遺言されたことから設けられたものだという。
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クビナシウマ,ウブメ
1976年 愛媛県
昔、東野の奥の城の若殿と、松末の城の姫は恋仲となった。両家は元々仲が悪かった。そのうち松末の姫は身ごもり、怒った松末城主は若殿を馬と共に殺した。奥の城主は怒り、姫を斬り殺した。姫は竹やぶに入り、赤ん坊を生んだという。竹やぶでは今でも赤ん坊と産女の声が聞こえ、雨の降る夜には首無し馬が若殿を乗せて走るという。
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ヒメ,ヒメナグサ
1928年 新潟県
漂着した舟に美しい姫が乗っていた。村の若者達が姫に熱心になったため、村の娘達は姫を恨むようになった。姫は入水して死に、それからは川の水が濁った。河原には小さな草が生え、人々は姫の精だとして姫名草と名付けた。
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ヒノタマ,コザクラヒメ
1996年 愛知県
冨貴城主戸田孫右衛門の内室(あるいは側室とも)の小桜姫は、落城の際「アイノ山」で自害した。人々はそこに塚を造ったが、その後、雨の夜には火の玉が冨貴城跡に向かって飛んでいくようになった。姫の霊が主人に会いに行くのだという。現在は小桜神社が建てられている。恋愛や婦人病に霊験があり、ここの七草を煎じれば諸病に効くという。
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オシロイ
1989年 長野県
上久堅で一番大きい玉川は天竜川に注いでいる。神の峯城が落城した際、姫は助けを求めるためにおしろいを少しずつ川に流した。おしろいは玉になり流れ、これに気づいた家来が姫を助け出した。それで玉川という。
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ギンナン,シロヘビ,オンリョウ,タタリ
1990年 京都府
昔、殿様が糸織り姫を愛するのに嫉妬した者が、姫は他の男と約束を言い交わしたと言ったので、殿様が立腹して姫を殺した。この姫は松平家7代まで祟り、そのため子供が生まれなかった。姫が殺された日から銀杏の木に大きな白蛇が棲むようになったので、これは姫の怨霊が蛇になったものだといわれている。銀杏を食べると腹痛になるともいう。
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バケツバキ
1956年
越路村の旧家に、古府の城主から根分けしてもらったもので、城主がそこへ訪れると、喜んで踊りだした。
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キヌガサノベンテンサマ,(ゾクシン)
1965年 愛媛県
重茂山の城主・岡部十郎には聡明で美しい姫がいた。城が落ちるとき、姫は落ち延びて普請中だった自分の御殿を目指した。途中で被っていた菅笠のために追っ手に見つかった姫は自害した。後に村人が祠をたて、弁天様にお祭りしたのが「衣笠の弁天様」である。一生菅笠をかぶらないと誓って願うと、加護があるといわれている。
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ヒメヅカ
1979年 岐阜県
武田勝頼が攻めてきた際、お姫様が姫塚まで逃げてきて自殺した。石のかりとの中に姫の衣装と一緒に埋めてある塚がある。今は田になっているが、この田を持っていると悪いことがある。
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〔ミチイシ〕
1986年 大分県
富来城が落城して自刃した武士の魂が石に乗り移った。その石に触れると腹痛が起こる。
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クビナシウマ
1985年 愛媛県
昔イワガラ城という城があったが、その城主は戦で討ち死にした。その後毎年戦のあった頃になると、どこからともなくその城主が首のない馬に乗って通るので、通り道にある旧い垣根の一部が直しても直しても壊れたという。
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ウマ
1932年 島根県
毛利の大軍が攻めてきた時、城主は再挙をはかるべく単身城を脱した。その時駿馬に一鞭あてると、1里半の遠方である四日市阪に飛んだ。今でもその蹄の跡が残っている。
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ケヤキ
1990年 秋田県
昔落城のとき、敵の辱めから逃れるため、妊娠中の姫が生き埋めにされた。姫を弔うため墓標に槻の小枝を挿すと、それが大木となり「姫埋めの槻」となった。その形は根元が細く、末が太く、またそれをきると熱病にかかるという。
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