ヘビムコ,カエルノオンガエシ 1968年 愛媛県 爺さんが山に行く途中で蛇から蛙を助ける。爺さんには美人の娘がおり、蛇が男に化けて娘のところへ来る。娘は男に惚れたが病気になった。遍路がきて、大杉の木のてっぺんにある鷲の卵を食べさせろと教える。娘が男に頼むと、男は蛇体で木に登ったが、巣にかかろうとするところで鷲に食い殺されたという。
類似事例 |
|
オバケタマゴ 1984年 長野県 お祭りの時、ある男が木に登って鳥の卵を取ってきた。この卵を食べようとして鍋で煮ていると、次々と増えていく。神様の卵を取って来てしまったことに気づき、急いでお祓いをして神様の怒りを鎮めてもらった。
類似事例 |
|
ヘビ 1941年 秋田県 蛇との約束に従い、蛇を娘の婿にすることを承知すると、蛇は男になってやってきた。その後、旦那の病気を治すために男は鷲の卵をとりに行くが、戦いに敗れ、蛇の姿に戻って木から叩き落された。
類似事例 |
|
ミズチ 1978年 蛟は水の害を引き起こす。また、蛟は卵から生まれるが、その卵がある所は夏は草が生えず、冬は雪が積もらない。卵がかえる前には、蝉の鳴声のような音が聞こえる。卵を掘り出して不潔なもので押さえて切り裂けば退治できる。また卵は食べるとおいしい。
類似事例 |
|
(アオダイショウノタタリ) 1957年 新潟県 ある家で、青大将が毎日鶏の卵を飲んでしまうので、卵に金釘を入れておいた。青大将はその卵を飲んでしまって、それからは出てこなくなったが、まもなく金釘を卵に仕込んだ人が祟られて、病気になってしまった。長野の戸隠神社にお参りしたら治った。戸隠権現は蛇体だ。
類似事例 |
|
ホトトギス,ホトトギス 1980年 ほととぎすは鶯の母鳥が居なくなるのを見計らい、6個ほどある鶯の卵を全部飲み込んで、1つの卵をその巣に産んで飛び去る。ほととぎすの卵は鶯の卵を1つにしたものだという。
類似事例 |
|
〔ミズチ〕 1977年 蛟の卵は土中に生じて、数年を経てかえる。卵が破れると、産まれた蛟は天に昇る。この時には、山崩れや洪水などが起こる。これを防ぐには、まず卵を探す。卵のある場所には草木が生えない。かえる時には、かならず地面が鳴動するので、それをうかがって、卵を掘り出し、割ってしまうと災害は起きないという。これを撲蛟の術という。
類似事例 |
|
サケ,ロウジン 1921年 岩手県 美しい娘が鷲にさらわれて淵に落とされたが、淵の中から老人が出てきて娘を家に送った。老人は娘に結婚を申し込み夫婦になった。この老人は実は鮭であったので、その子孫は今でも鮭を食べない。
類似事例 |
|
クイナ 1959年 千葉県 クイナについて、獲ると婦女が病む、卵をとると産が重くなる、卵を食べると口から子が生まれるなどの禁忌が千葉県下に伝えられている。
類似事例 |
|
キンノタマゴ 1979年 鳥取県 牛と交換で金の卵を産む雄鶏を手に入れていた男が、さらに欲をだしてさらに一匹金の卵を産む雄鶏をもらうためあらたに牛を買ったところ、夢枕に観音さまがあらわれ、ここまで欲の皮がはっては先が見えた、と言った。目を覚ますと金の卵は瀬戸物になってしまった。
類似事例 |
|
オオワシ 1983年 秋田県 明治9年ある小学生が鷲に襟元をつかまれ天へ舞い上がった。見ていた子供たちが騒いだので林の上で落として飛び去った。この鷲は奈曽の滝付近に巣くっていたもので、銃殺されたが、翼を広げると2メートル50くらいもあった。
類似事例 |
|
コノハテング 1919年 静岡県 大井川に、夜中になると鷲のような羽のまわりが6尺ばかりある大鳥のようなものがたくさん飛んでくる。木の葉天狗の類らしい。
類似事例 |
|
タマゴ 1989年 長野県 ある時、山仕事に行った男が鳥の巣から卵をとってきた。その日の晩に近隣の者8人で集まってこの鳥の卵を煮て食べたところ、8人がいくら食べても食べてもどんどん増える。8人は「神様の卵だ、罰が当たった」と驚いて、お宮でお日待ちをしたという。
類似事例 |
|
セキレイ 1959年 島根県 セキレイの巣にさわったり卵を取ったりすると火事になる。
類似事例 |
|
セキギョ 1976年 長崎県 地の中から湯が湧き出る所があり、その湯の中で赤い魚が泳いでいる。
類似事例 |
|
ヘビ 1990年 長野県 糸を通した木綿針を着物袖につけて後をつけていった時以来若者は通ってこなくなり、娘は身ごもって子供を産んだが皆蛇の子で、産後まもなく娘は死んだ。
類似事例 |
|
カッパ 1963年 福島県 妊娠中に卵を食べると紫雲が出て子どもが河童に食われる。
類似事例 |
|
ヘビ 1982年 福島県 五月の節供に菖蒲湯に入らなかった娘の元を、夜な夜な男が訪ねてきた。ある夜、男が帰ったあとをたどると裏の蛇の穴に入っていた。その夜娘の腹が痛くなり、はんぞを持って来て産ませたところ、蛇の卵を産んだ。
類似事例 |
|
ヤマノカミサマ 1977年 青森県 夫が山に木を伐りに行って昼になっても帰らないので妻が心配して見に行くと、美しい女の人が、木の上で作業をする夫を支えている。妻が声をかけたら女は消え、夫は木から落ちて死んでしまった。女は山の神だった。
類似事例 |
|
ヤマノカミサマ 1977年 青森県 夫が山に木を伐りに行って帰らないので妻が心配して見に行くと、美しい女の人が、木の上で作業をする夫を支えている。妻が声をかけたら女は消え、夫は木から落ちて死んでしまった。女は山の神だった。
類似事例 |
|
タマゴウリババ,ダイジャ 1941年 秋田県 長者の家のキカン坊が卵売りの婆に乱暴した。婆の捨て台詞通り、娘が大蛇にさらわれたが、長者の機転で大蛇は煮殺された。卵売婆大蛇の化けたものだった。
類似事例 |
|