ツクモダニ,オニ,ヘビ 1984年 長野県 九十九谷がある。100以上あっても、100と数えてはいけない。もし100になりそうだったら2本指を一度に折り曲げて99としなくてはいけない。もし100と言うと、鬼や蛇などが出て村が踏み荒らされてしまう。
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ニンジン,コウシン 1960年 山形県 新入りの家で講をしている最中、主人が料理していた人参を赤坊と思って驚いた人々は10人中9人が帰ってしまった。主人は実は庚申で、人参1人分で1000年長生きするという。唯一残った東方朔は9人分食べて9000年生きた。
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コロヘータ 1983年 東京都 狼や狐が古くなって人を馬鹿にするようになったのをコロヘータという。こうなると1本の茅に1000匹かくれるというようなもので、やたらに人の目に触れない。
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ケンムン 1987年 鹿児島県 製糖時期の夜10時頃、山道でケンムンがついて来た。その人は怖くてまともに見られなかった。しかしその後1年もしないうちにその人は死んだ。
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カミカクシ 1930年 山梨県 男が芋を掘りに行き、神隠しにあって10日隠された。この間に金毘羅様へお詣りに行ったそうである。10日目に頭髪を乱して帰ってきた。
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ウマ 1996年 香川県 ウマセンバという所がある。夜中に馬が1000頭くらい走る音がしたという。その馬は全部片目だっただったという。戦争で死んだ馬を供養しなかったからだといわれている。
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フネ,ムカエ 1990年 高知県 人が死ぬときにはきれいな船が迎えにくる。20年ほど前、6歳ぐらいで子どもが死んだときの話である。30年程前、30あまりの男の人が死ぬ直前に「きれいな船が迎えにきた」といって息を引き取ったという話もある。
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サワノヌシ 1961年 岩手県 12メートル位の木を入れても全部沈んでしまう位深い底無し淵が昔あり、何を入れても埋まらないので、ぬしがいたのだろうという。20~30年前にざいが出て来たという。
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ワラニンギョウ 1983年 福島県 夫と父親が続いて病死した時、囲い木にワラ人形が打ち付けてあるのを見つけた。10年ほど前の話である。
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キツネ 1977年 丹波国で、ある百姓の屋敷の裏の岩屋に狐が人に化けて住んでいた。膏薬を作って生計を立てており、総髪で50歳程に見えるが、300年前のことでもよく知っていたので村人の助けとなった。ある時藤の森から使いが来て向こうで暮らさなければならないといって去った。
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オンバゴゼ 1943年 高知県 オンバゴゼ(トカゲ)の切れた尾が100回回れば、家のものが死ぬという。
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イニンビー 1975年 沖縄県 夫が妻を脅かそうと、痴漢のように襲った。そのときに妻は夫を殺してしまい、気付いた後で自殺した。それが遺念火の由来である。20時~22時ごろによく見たというが、50~60年前から見えなくなった。
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テングノスケ 1979年 東京都 江戸にいたときに、門人である佐藤寿八郎の紹介で、1日に70里(約280km)歩く人に会う。周囲からは「天狗の助」とあだ名されている。
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ニンギョ,コウシン 1960年 大分県 お庚申の祭りを始めた東方朔に2人の仲間ができた。その1人の家に招かれると赤坊を料理していて怖がって1人は帰ってしまった。家の主人は庚申で、料理したのは人魚で、食べると長生きできるという。東方朔は3人分食べて9000年生きたという。
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ヒトダマ 1959年 神奈川県 昭和30年7月17日午前0時20分に郵便局長の奥さんが亡くなったが、その前日の宵の口に東の空を何か光るものが飛んでいたのを複数の人に目撃された。ひとだまは人が死ぬより先に飛ぶというが、奥さんの死と関係が有るのだろうか。
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シシャ 1981年 和歌山県 人が死んで、遠くの親戚に知らせに行くときには、必ず2人1組で行く。1人で行くと死者にさらわれるという。
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キツネビ 1991年 60年ほど前には夕方近くになると、山の中腹に横一列に点々と狐火が並んで点滅していた。正体は分からないが、不思議である。10個ほどの灯りが点滅しながら、横に移動する。今では全く見られない。
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ヒトトリフチ 1991年 奈良県 人取り淵というものがあり、昔から子を取られたという伝説がある。今から70年ほど前、人取り淵に行くと、子取りが出るといって、よく脅かされた。
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コイ 1931年 長野県 500~600年前、百姓が用水池の主の鯉を捕らえてその尾を切り、池に捨てた。鯉は悲しみのあまり老松の下蔭で泣いた。その百姓の家には間もなく病気が襲い、死に絶えてしまった。今も鯉の泣き声が聞こえるという。
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キツネ 1985年 埼玉県 1人に目隠しをし幣神を持たせ中央に座らせる。周囲から子供たちが唱え言を言う。誰か1人に憑くとすぐ戻して別の人に憑けたが、10人に1人くらいしか憑かなかった。なかなか元に戻らず、御嶽の行者に祈ってもらったこともある。
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イワヤヤマ,センジュカンノンサマ 1973年 愛知県 知多郡豊浜町のある男性は、1200年前、海より岩屋の観音様を引き上げ奉った家柄もあって、特に岩屋寺の本尊千手観音は日頃から信仰していた。大正10年旧2月23日隣家から出火全焼したのだが、猛火の飛火も免れ垂木をこがしただけで済んだ。これもひとえに御利益のおかげであろう。
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