(ナナヒャクネンマエノコメ) 1974年 東京都 江戸の玉川あたりで五郎左衛門という大農家があり、その蔵の一つに開かないものがある。ある年、この蔵を開いてみると中に、七百年前の年号である寛治元年という木札がついた籾俵があった。その米を植えると生えてきて、八束穂の稲となったという。
類似事例 |
|
イサマ,オシラサマ,イタコ 1997年 青森県 イタコの話者(1929年生)が16歳の時、イサマ(オシラ様)が「浜に打ち上げられているので、迎えに来てくれ」と呼ぶので、行ってみると本当にいた。
類似事例 |
|
スルメ,(イカ) 1979年 鰒の毒にあたったら、スルメ(イカ)を煮て食べれば治るという。ふぐの毒には柔魚(イカ)を食べると治るという医伝もある。
類似事例 |
|
キツネ 1993年 岩手県 魚を買って帰る途中、魚がうんと重たくなって持っていられず、投げ捨てた。するときつねが拾った。魚が欲しくてきつねが魚を重くしていた。
類似事例 |
|
ウミボウズ 1967年 石川県 一人でイカ釣りをしていたらトモから海坊主が上がってきて「もう帰ったほうがよいのではないか」と言った。その人は浜に着いたとたんに死んだ。
類似事例 |
|
クジラ,タタリ 1996年 宮崎県 身ごもっている鯨が浜に打ち上げられた。これを供養しないと、祟りのため不漁が続くと言われ、寺の境内に胎児を埋葬して石碑を建てた。
類似事例 |
|
キツネノヨメトリ 1967年 石川県 夜、イカ釣りをしていると道のないところに火が幾つか見える。狐の嫁取りという。
類似事例 |
|
ヒメ,ヒメナグサ 1928年 新潟県 漂着した舟に美しい姫が乗っていた。村の若者達が姫に熱心になったため、村の娘達は姫を恨むようになった。姫は入水して死に、それからは川の水が濁った。河原には小さな草が生え、人々は姫の精だとして姫名草と名付けた。
類似事例 |
|
ウリコヒメ,アマノジャク,ヤマンバ 2001年 石川県 ある日、婆ちゃんが川上から流れてきた瓜を拾って帰った瓜の中に姫がいた。瓜姫小女郎と名づけられた姫が機織をしていると、天の邪鬼がやってきて姫を連れ出し、木につるして自分が姫に化けた。天からの迎えが来たときに、正体が天の邪鬼であることがわかり、天車を持ってきた人は天の邪鬼をひきずり落として踏み殺し、本物の姫を乗せていった。
類似事例 |
|
キツネモチ,キツネノタマ 1922年 岡山県 狐持になるには路で狐の玉を拾う。それはまん丸の白い毛の玉という。それを拾うと何時来るとはなく狐が集まってくる。その大きさは鼬かそれより少し小さいという。その狐は玉を拾った人だけに見える。その狐を飼っていると貨幣などを集めてきてだんだん富み栄える。拾った玉を捨てれば狐も共に去るが、富も投げ出さねばならず、以前にまして貧乏になる。
類似事例 |
|
ケモノスジ 1954年 岡山県 ケモノスジというところが竹枝町大字大田にあり、夜魔物の通る所という。
類似事例 |
|
ベンテンサマ,ジャタイ 1965年 高知県 弁天島の弁天様と姫の井の高平神社は夫婦。弁天様が蛇体に現じて高平神社に通うという。
類似事例 |
|
キツネ 1973年 岩手県 魚を担いでいた人が、女に化けた狐に魚をとられた。
類似事例 |
|
キツネ 1982年 宮城県 ある男が、浜区と町区の間でいつも狐に化かされて魚を取られていたので、今度こそとられまいと魚を長い竿の先につけて歩いていたら警官が来た。警官が怖いので竿を倒して通り過ぎて、振り返ると警官などおらず、魚は取られていた。
類似事例 |
|
タラ 1982年 宮城県 夜、殿様の娘のもとに体の冷たい侍が通ってきて正体がわからないので、乳母が針を相手の袂に刺しておくように言った。そのとおりにすると大雨、大時化になり、翌朝浜に馬で5駄もある大きな鱈が死んで打ち上げられていた。鰭には針が刺さっていた。その浜をゴンダラと呼ぶ。
類似事例 |
|
キツネ 1983年 千葉県 夜遅くに魚をもって帰っていると、その匂いで狐が来てその人を化かし、その魚を食べてしまう。
類似事例 |
|
ヒメサマ,ホウジュノタマ 1977年 福島県 ある少年が、何もせず毎日魚を捕りに行っていると、きれいな姫が出てきて、何故毎日川に来るのかと尋ねた。体が弱いから魚を取りに来るのだと答えると、姫は一生困らないようにと金の宝珠の玉をくれた。少年が家族にそれを持って帰ると、皆に見せようという話になった。姫は子供にだけあげたのだから皆に見せるなら返せと言った。一番人のいない日はいつかと尋ねるので一番人が多い1月7日と8月30日だと答えた。姫は毎年取り返しに来るが、まだ取り返せていない。
類似事例 |
|
タクサンノカミサマ 1967年 千葉県 昔、たくさんの神様の乗っている舟が嵐にあって打ち上げられ、岩になった。以来そこを岩船という。
類似事例 |
|
キツネ 1982年 宮城県 ある人が酒を飲んで魚を買っての帰り、狐に足を掛けられて転び、魚を取られた。
類似事例 |
|
キツネ 1960年 岩手県 誰かを待ったり、迎えに行こうかと思っていると、狐がその人に化けてやって来る。
類似事例 |
|
ギンナン,シロヘビ,オンリョウ,タタリ 1990年 京都府 昔、殿様が糸織り姫を愛するのに嫉妬した者が、姫は他の男と約束を言い交わしたと言ったので、殿様が立腹して姫を殺した。この姫は松平家7代まで祟り、そのため子供が生まれなかった。姫が殺された日から銀杏の木に大きな白蛇が棲むようになったので、これは姫の怨霊が蛇になったものだといわれている。銀杏を食べると腹痛になるともいう。
類似事例 |
|