ヤカンノバケモノ 1922年 東京都 薬缶坂には昔ヤカンの化け物が出て通行人のいくてをさえぎった。立ち止まるとヤカンもじっと動かないが、ついにはヤカンに毛むくじゃらの手足を出して立ち上がって踊ったという。
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タカタカボウズ 1983年 愛媛県 人が見上げれば見上げるほど高くなる。上から見つめて順に見下げると小さくなって逃げる。
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オオニュウドウ 1978年 埼玉県 大入道が出て、足元から上へと見上げていくと、とても大きくなる。狐か狸に化かされたと気付いて頭の方から下へと見下ろすと、いなくなる。
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ヒヲピカピカヒカラスモノ 1975年 愛媛県 平爺がお伊勢宮の下へ、夜いそに行くと石を投げる者がいた。上を見ると木にぶら下がって火をぴかぴか光らすものがいた。
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タカンボ 1958年 香川県 夜道を歩いていると影のようなものが動く。見上げるとどんどん大きくなる。日が上がるとタカンボは見えなくなる。
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ミコシニュウドウ 1964年 群馬県 みこし入道とは石宮のこと。見上げるほど大きいものが出た。見ているとどんどん大きくなってこっちを見下ろしているのでこれを祀った。
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チョーチンギ 1991年 静岡県 夜、下を向いて木を伐っていると上からゴーゴーと音がする。見上げると提灯が一杯あるように見える。これをチョーチンギという。
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ニュウドウ,オオキイボウサン 1956年 福島県 山道を夜歩くと、入道(大きい坊さん)が目の前に立つことがある。
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ケンムン 1985年 鹿児島県 夜釣りに行っていると、ウフグルマというところのホーギ(アコウの木)の上からケンムンがさかんに石を投げる。ゴロゴロという音がして上のほうから石が落ちてくる。以前はあったが今はそんな現象はなくなっている。
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ムジナ 1978年 山梨県 1960年前後のこと。仲間たちと田植えを手伝いに行った帰り、雨のそぼ降る夜道を歩いていて、橋を渡ろうとしたら、大きな男がすうっと立っていて、見上げれば見上げるほど大きくなっていった。橋を渡りきってから仲間に言ったが誰も見ておらず、ムジナの仕業と思って、みな走って逃げた。
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ノビアガリ 1978年 愛媛県 土居のアカハゲという所の大木に人が花を見ようと行くと、化け物がいた。顔はつるつるで、始めは奇妙な丸い大石のような物で手と足はあるようでない。それを見つめるとだんだん細長く大きくなり、見上げれば見上げるほど大きくなる。誰言うとなくノビアガリといって恐れた。
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ウマ,ヤクシドウ 1981年 香川県 ある人が池の傍らの薬師堂で寝泊まりした。夜小便に起きると馬がいてだんだん大きくなり、見上げる位になると消え、また小さい馬が現れては大きくなり、怖くなって逃げたという。
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ムジナ 1962年 千葉県 道を歩いていると上から砂をかけられることがよくある。ムジナの仕業だという。
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ミアゲニュウドウ 2001年 新潟県 夜、鷲崎で見上げ入道が出た。ある小僧さんが、相手をどんどん大きくして、大きくなったぶん細くなった足を叩いたら、大きな音を出して倒れた。
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イタチ,アカチャガマ 1949年 新潟県 イタチは赤茶釜になって木の枝にぶら下がって人を驚かすことがある。これを見た婆さんが驚いて逃げ帰ったという話もある。
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クロニュウドウ 1938年 福井県 雨が降る夜に歩いていると、松の木の横から黒装束に白い草履を履いた黒入道が出てきて笑うという。恐ろしいので、下から見上げるとますます大きくなっていく。その正体は古狸といわれている。
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トリイド 1958年 東京都 一ノ宮のある田圃の中に大きな棒が立っていて、それをトリイドという。触れても祟るという。
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ムジナ 1972年 千葉県 ムジナは夜歩いている人に、上から砂を掛けてきた。昔の話。
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ヒトツメ 1989年 東京都 ある男が歩いていると背中を撫でられた。はっとして後を見ると、「1ツ目」がじっとこちらを見て立っていた。
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ヒノタマ 1938年 少年時代に火の玉を見た。夏の夕方、「火の玉が高い木の枝にぶら下がっている」と父母が教えてくれた。見に出ると、木から離れ長い尾を引いて飛んでいた。
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ツルベオトシ,テング 1937年 福井県 突然上から音をたてて落ちてくるものは、天狗である。古い木の上にいて、子供が悪さをすると突然転ばす。火が好きな天狗は、夜道を歩く人が火を見て近づくと、その人をだますという。
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