ピシノシタ,カミサマ 1986年 沖縄県 来間の島民が神様によって連れ去られていなくなっていく。あるとき、信仰心の厚い女が潮干狩りにピシに出かけ、その下に連れ去られた人たちが家を建てて住んでいるのを見つける。女が「どうしてこんなところに連れてこられたのか」と尋ねると、「ヤーマス・ウガンを中断しているために神様が怒ったからだ」と答えたので、女は島に帰るとヤーマス・ウガンを再興した。
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ヤーマス・ウガン 1986年 沖縄県 けんかをして、「もう来年はヤーマスに来るな」と言い合った2人は、共に死亡し、次のヤーマス・ウガンには参加できなかった。また、酒が遅いと大声で文句をいっていた人が、ヤーマス・ウガンの直後に大怪我をした話などが伝えられている。
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イジョウニンシン,イジョウシュッサン 1986年 沖縄県 宮古島で異常妊娠、異常出産に関するいろいろな異文がある。卵生譚の典型として、12の方角の神様たちの出生を物語る「子方母天太(ネノバウマテダ」がある。この話では、3兄弟の来間島以前の来歴が詳しく語られている。
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カミサマ,ニーノクニ 1986年 沖縄県 ナガピシで神様との会見中に来間が大いに栄えて、下地島に分村したという話がある。滅亡の理由はヤーマス・ウガンの中断であった。神様が牛かカニガズのかたちをとって、島民を海の下の「ニーの国」へ連れ去ることで島は人が激減、もしくは無人化する。
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キツネ,(ツキモノ) 1989年 長野県 キツネが人に憑くことがあるという。憑かれた人は精神が異常になり、てんぷらや油類を異常に食べた。眼の色が変わり、食欲が異常になった。用もなく飛び歩いたり泣いたり笑ったりした。
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カニガズ,テンノコエ 1986年 沖縄県 天上からカニガズ(金属の鉤)がおりてきて、北の海岸近くで島民を一人ずつ連れ去っていく。3兄弟が力を合わせてカニガズを引張ると、「痛い痛い、なんとひどいことをする」という声が聞こえる。3人が、「なぜこんなことをするのか」と問いかけると、「ヤーマス・ウガン」を中止しているからだという答えが返ってくる。
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クロウシ,ウシノヨウナカイブツ,アカウシ 1986年 沖縄県 ヤーマス・ウガンの由来に関する説話では、赤牛ではなく、黒牛が出てくる話が採録されている。「牛のような怪物」という表現の頻度も高い。「天プトク地プトク根入リヤプトク主司」の説話では、赤牛が死ないし死後の世界にかかわる例がある。伊良部島の伝承では小さな赤牛が侵略者をひっかけてミルクガマへとつれ去る。
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オテングサマギツネ,(ツキモノ) 1989年 長野県 オテングサマギツネが人に憑くことがあるという。憑かれた人は、精神が異常になって、家人がどうにもできない難題を言う。出歩き、異常に食べ物を欲しがる。離すときは、行者に祈とうしてもらうという。
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キツネツキ 1937年 鳥取県 精神異常者を狐つきというものは少ない。
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(ゾクシン) 1986年 埼玉県 オーサキにたかられるとうわ言を言ったり、異常な行動をする。
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キツネ,(ツキモノ) 1989年 長野県 キツネが人に憑くことがあるという。老婆が二人、異常な行動を取ったことがあり、キツネツキだといった。
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シチニンミサキ 1965年 高知県 長宗我部元親の長男が島津征伐で戦死し、次男と三男が家督争いをして、次男と7人の家来が殺された。その7人が成仏せず、風になってさまよっているのが七人ミサキ。
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キツネ 1938年 鳥取県 精神異常の原因を呪詛や狐つき信じるものがいる。
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キツネ,(ツキモノ) 1989年 長野県 キツネが人に憑くことがあった。憑かれた人は精神状態が異常になった。祈とうして離してもらったという。
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ミケネコ 1939年 三毛猫の牡はシケを予知するので、船霊様の御使姫だという。牡に「姫」はおかしいので、ツカハシメの誤りかもしれない。
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バケモノ 1955年 青森県 3人兄弟が山仕事をしていると奥のほうから歌声が聞こえてくる。長男と次男は逃げたが、3男は我慢していた。すると化け物が近よってきて負ぶさってきた。そのまま家に連れ帰り上がりかまちに下ろすと、それは大金であり3男は大金持ちになった。
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カッパ 1936年 長崎県 昔、旱魃のとき、ある長者が湖の河童に、田にいっぱいの水を入れてくれたら娘を嫁にやると言った。河童は約束を果たしたが、長者の長女と次女は河童の嫁になることを断り、末娘が嫁に行くことになった。長者は糸瓜を作り、中身を空にして水に浮くようにして持たせた。河童は娘の荷物だからと糸瓜を沈めようとしたが沈まず、こんな荷物を持ってくる娘は嫁にいらないということになった。
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タマガイ 1970年 沖縄県 ヨウカビーには山の上に登って火の玉(タマガイ)が上がるかどうかを見た。火の玉があがった時は、あがった所の家に不幸が起こるとして、神人に申し入れ、魔よけのウガンをかけてもらった。ウガン日は10日から15日である。現在は行なわれていない。
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ロクロククビ,タタリ 1943年 愛知県 ある家の娘が嫁に行ったが、すぐに戻ってきた。それから2度と嫁に行くことはなかったが、それは娘がろくろく首であったからで、そうなったのは、娘の親がオシヤゴジの塚の上でせぶった(寝た)罰があたったからという。
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カエル,ヘビ,ロウバ 1941年 秋田県 百姓が蛇に食われかけた蛙を「娘を嫁にやるから」といって助けた。蛇は人間の男に化けて待っていたが、娘が千本の針でこれを殺した。その後、娘は山道で迷い、山小屋に住む老婆に助けられた。最後に娘は、長者の息子に一目ぼれされて、嫁となった。老婆の正体は百姓が助けた蛙だった。
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ツキモノ,キツネ 1986年 長野県 きつねが人に憑いたことがある。そうすると、急に精神異常になり、おかしな仕草をしたりする。祈とう師に頼んだり、お稲荷さんに願掛けして離してもらった。
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