(ノロイ) 1984年 新潟県 ある家のお婆さんが寝ていると、なくなったおじいさんが夢に出て「カヤを刈れ、カヤを刈れ」という。そこでお婆さんがカヤ原に行って刈ろうとしたら、生カヤの尾花で作った人形が転げてでた。また、それにはモチの木で作った釘が13本打ってあった。ミコにいわれたとおり、火で燃やすことにしたら、なかなか焼けなかった。ミコの指示により、灰は海に流したという。
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ヒトツマナコ 1977年 神奈川県 悪病が流行るのはヒトツマナコがそれを持ち込むからだだと言い、12月8日にはカヤの木を燃やし、目籠にカヤの木を入れて柱につるしておいた。
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テング 1957年 東京都 ある人がヒナタ峰の下を通ると、松の木から穴開き銭が落ちてきた。天狗の仕業と思い、「お守りにしたいので拾わせてくれ」と頼んで拾おうとしたが、どうしても拾うことができなかった。
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(ゾクシン) 1942年 不明 櫛を拾うときは、3度蹴って拾うと良い。
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ボウレイ 1975年 岡山県 南部の辺地を通行していると、海辺に米櫃や金銭が流されて来ているが誰も拾っていなかった。地元の人に聞けばそれは難破船から流出したものだから拾えば祟りがあるといった。
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ネバノカイカ 1987年 山口県 夜、漁に行くと根場のカヤが燃える。翌朝見てもなんでもない。
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タヌキ 1990年 愛知県 昔、切山の洲漏れ橋近くの竹やぶに古狸が住んでいた。狸は夜になると、「一升がしがし一升かすと二升になる。二升かすと三升になる。三升かすと四升になる。一升がしがし……」と言いながら人を化かし、村人は気味悪がっていた。
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キツネモチ 1922年 島根県 自分の村では狐持は昔は貧乏であったが、急に財産家になった者ばかりという。狐持ちが狐を捨てようと思えば、全財産を売ってお金に替え、そのままそっくり人の良く通る往来に捨てておくという。そうするとその家の狐はお金について逃げてしまう。その代わりそのお金を拾ったものが、狐持ちになり、財産家となる。
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シロヘビ 1977年 和歌山県 庄司家の娘が嫁入りしたとき、持っていった箪笥の中に白蛇が入って、嫁入り先であるます屋に行った。ます屋は大きく栄えたという。
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ヤマドリ 1976年 宮城県 ある男が炭焼小屋にいると、戸板にぶつかる音がする。隙間からのぞくと、生首が飛び込んできて小屋の中をぐるぐるまわった。男は首をかますの中に入れたが、次々と生首が入ってくるのでその都度かますに入れた。翌朝かますには山鳥が何羽も入っていた。
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キツネツキ 1982年 新潟県 昔はキツネツキの人が村に1人はきっといたもので、カヤ野によくもぐりこんでいた。そんなときには、1升マスの底をニシンでたたきながら、その人の名を大声でよんでさがした。
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ゾウリ 1956年 宮城県 死人の草履を拾って船の中で使うと大漁になるという。
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アズキイッショウコメイッショウ 1976年 京都府 宮の下に、小豆一升米一升という、ガシャガシャと音がするところがある。
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サンビ 1956年 宮城県 産火で食事をすると、船が難破したり、または不漁になるという。
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(ゾクシン) 1972年 長崎県 五月節句に関する俗信。菖蒲湯に入り、菖蒲を腰に巻いたり鉢巻きにしたりすると、頭や腰が痛くならないという。また、軒や屋根には菖蒲一本・フツ一本・カヤ一本をさすが、これは悪魔が入ってこないようにするためだという。
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コドモノテ 1993年 香川県 小さい子と一緒に夜寝ていたら、チャラチャラと鈴の音がした。不思議だなと思っていると、カヤの間から3才か4才くらいの子供の手が入ってきて、修行するように言った。それで修行し、拝み屋になった。
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トウビョウ 1922年 貧乏だった家に急に財産ができるとその家はトウビョウを飼っていると言われる。トウビョウは夜出て他の家に行き、何でも口にくわえて帰ったので財産家になるという。世間の人は大変嫌っている。トウビョウを捨てるには、お金をどのくらいか紙に包んで道の四辻においておくと他の人が拾っていき、トウビョウは拾った人の家に行く。
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イシ,エビス 1984年 鹿児島県 婆が蜷を拾いに行った帰りに籠が重いので見てみると中に石が入っていた。捨てても又入っているので何かいわくのある石だろうと持ち帰った。
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ダイジャ 1968年 奈良県 カヤの上から大蛇が首を出しているのを見て、弾丸を撃ち込んだら逃げていった。この人は帰ってから床につき、3日目に亡くなったという。
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テンゴサマ 1977年 富山県 酒を買いに来る人が一升徳利に二升・三升をいれてくれと言い、それが不思議に入った。店の外に出ると、姿が見えなくなった。天狗だったのだろう。天狗のいる蔵では、良い酒ができるといわれる。
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イナリサマ 1983年 岩手県 あるお婆さんが稲荷神社で、カヤで隠れていた穴を手で開けたらその手が腫れた。稲荷様の罰。
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