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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

オオカミ
1975年 山形県
渡会弥三郎が主家再興のための修行からの帰途に狼に襲われ、けしかけた老婆の片腕を切り落とした。その老婆は主家再興の軍資あつめのため旅人をおどしていた弥三郎の母親であった。母親はそのことを告げると越後国弥彦山へ飛び去ったという。

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ヤマノババ,ヤサブロウハハ
1993年 福島県
昔、弥三郎母という鬼女がいた。片腕を切り落とされたため毎年12月8日に、人家に飛び込んで子供の腕を切り取っていく。これを防ぐため、家の入り口にザルを竿の先につけて吊るしておく。弥三郎母は2月8日に帰るので、その際も同じようにしておく。
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ヤサブロウバアサン,ロウバ
1984年 新潟県
昔、越後の弥彦村の弥三郎は、佐渡へ流され、東五十里の坑で働き、死んでしまうが、母親に骨を渡してもらいたいと死ぬ間際にいう。母親が訪ねてきて嘆き悲しむので、気の毒に思った名主のバンソウが子守にする。子ども好きの婆さんだったが、しまいに子どもを食う。代官所に突き出されると急に口が裂け、2本の角が生えて代官を襲うが、腕を切られ黒雲に乗って姿を消す。この日は9月13日で朝晴れていても必ず暴風雨になるという。これは弥三郎婆さんが腕を取り返しに来るのだという。
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オンリョウ
1974年
ある人の召使の女が、用意した飯椀の中に針が混入していたことを見咎められ、殺された。またその母も主家を呪っていると殺された。2人の怨霊は寺を建立して弔っても消えず、主家一族を取り殺した。
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キツネ,ムジナ
1955年 新潟県
佐渡のある老婆が木に登ろうとし、近所の人々も必死にけしかけていた。老婆は狐憑きで、木に登って婆さんが落ちれば狐が離れるのだという。結局木には登れず、2、3日後に肺炎がひどくなって亡くなってしまった。古狐が住んでいた藪を刈ったために狐が行き場に困り、老婆に憑いたのだという。狐ではなく、狢だとも言われる。
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ネコマタ
1931年 香川県
老婆がかわいがっていた猫が年を経て猫またになった。猫または老婆を食い殺し、自分が老婆に化けていた。猫または老婆の息子に斬り殺されると、元の姿に戻った。
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ヤサブロババ,ヤマンババ
1957年 新潟県
アリシマというところで男が木に登っていたらヤマンババが襲い掛かってきたので、鎌で片腕を切り落とした。家に帰ると母親が苦しんでいる。男は見当がついたので「珍しいものを見せてやる」とヤマンババの腕を出すと、母親は「俺の腕だ」と叫んで高窓から飛んで逃げた。以来その集落では家に高窓を作らない。
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ヤサブロウババ
1989年 新潟県
猟師が山にいると空中から手が出て首を締め付ける。切り落として家に持ち帰ると、老婆がその手を引ったくり逃げた。鬼婆が老婆に化けていたのだ。その後鬼婆は弥彦山に住み、子供を食べた。困った長老は子供を殺さないよう「妙多羅天」という神に祀りあげた。
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ヤサブロウバアサン,ヤサブロウノハハ,キジョ,ロウジョ
1984年 新潟県
駄栗毛左京が主人の命で使いに行く。沢根まで来ると急に空がかき曇って風が出、諏訪社の森近くまで来ると雷が来て、何者かが馬をつかんで動かさないので後ざまに切ると手ごたえがある。そこに1丈余りもある鬼女が現れて黒雲に乗って逃げる。あとに腕が残されていたが、ある雨の晩老女が訪ね、自分は越後弥彦在の農夫弥三郎の母だといって許しを請い、以降悪事を改めると誓いを立てたので、腕を返す。それ以来弥三郎婆さんは二度と佐渡には姿をみせなかった。
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キジョ
1940年 新潟県
怨死した弥三郎の祖母は、鬼女になっている。山が動くような風を起こしたり、地鳴りを響かせたりする。
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ダイジャ,マショウ
1991年 香川県
高清左衛門が20間余りもある大蛇を鉄砲で撃った。大蛇の逃げた先にいた老婆を大蛇の化身と考えた彼は、老婆を撃ち殺した。彼が老婆の家の家人や近所のものに殺されてしまうと、老婆に化けた魔性は正体を現した。
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(ババギツネ)
1979年
むかし、ある老婆が手拭を持たせて、老婆が声をかけると手拭が消えてしまった。大久保彦左衛門という人が、絶対取られないといいながら老婆に挑んだところ、老婆は、手拭を取る時にこの男は手を一緒に切ろうとしているので、取らないといった。
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コウボウサン
1975年 愛知県
足が木の老婆のところに旅人が来た。泊めて欲しいというので貧乏だから泊められないと言うと、車屋から食べられるだけ取ってこいと言われた。足が木なので跡が判ると言うと、旅人は雪を降らせてやると言った。老婆の木の足跡は見えなくなった。旅人は弘法さんだったという。
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ヒノタマ
1939年 新潟県
老婆が財産を人に貸していた。その老婆が突然亡くなると、毎晩その家のいちじくの木の根元から火の玉が上がったと言う。それは財産などが心配で成仏していない老婆の魂ではないか。
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キツネモチ
1919年 島根県
人孤は主家を保護する性質があり、主家に対し不利なことをするものがいれば、直ちに人孤はその加害者に憑依して狐憑となる。このような時には祈祷者が来てこれを叱責し、どこの家の狐でなぜ憑いたのかを自白させる。狐が返ると村で協議をしてその主の家に訴えて金品を出させて謝罪させる。
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ユウレイ,バアサン
1937年 大阪府
橋の上で牛車の牛が暴れたために、運悪く、梶棒の先が橋の近くで餅屋を営む老婆の腹を直撃した。老婆は悶絶して死んでしまい、その後老婆の幽霊が目撃されるようになった。
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ヤサブロウバアサン
1936年 新潟県
弥三郎婆さんは人食い婆さんで、人肉を好んでために生まれ故郷の佐渡五十里から越後におわれてそこで祀られている。毎年五十里祭の前夜に、黒雲に乗って風雨を起こして、故郷の五十里東野を訪れる。
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キジムナー
1973年 沖縄県
ある老婆が、川端を通っているときに、老木の上でフグイ(睾丸)の大きな子供が枝を枕に寝ているのを見た。老婆が竹竿で子供の睾丸をつついたところ、子供は飛び上がって姿を消した。老婆は驚いて家に帰ったが、夜通しキジムナーに襲われて身動きもできなかったという。
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オニババ
1975年 新潟県
山で道に迷った子供が老婆の住む、壊れた家に宿を乞う。老婆が鬼婆だと気付き神の助けもあり家から逃げた。追いかけてくる老婆に神から授かった櫛、手拭、鏡を投げつけることで助かった。
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オニ,ユウレイ
1979年 岐阜県
昔一人の僧が美濃の国、今須の村にさしかかり、一夜の宿を乞うたが、どこの家でも断られた。仕方なく村のはずれの、墓場の六体地蔵の影で一夜を過ごすことにした。夜になると鬼が5、6匹出てきて、妙という老婆の幽霊をいじめるのを目撃した。僧はどこかの家で成仏できない人がいるのではと考え、一軒一軒尋ねると庄屋の母親であることが分かった。その老婆は生前欲深く村人に恨まれていたため、成仏できないのだろうということになり、僧は供養の為にお寺を建てさせた。その後鬼や老婆の幽霊は出なくなったという。
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ジゾウ
2001年 徳島県
峠の地蔵堂の地蔵が化けて旅人をおどし、棒で殴られて首を落とされた。
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オイデキツネ
1975年 東京都
真崎稲荷の茶屋の老婆に馴れた狐がいる.老婆がおいでと呼ぶと必ず出てくることから御出狐という。
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