シバマツリ,シバフネ 1975年 山形県 出羽国大沼村で毎年4月8日に芝祭がある。この地にある大きな池に向かって山伏が祈祷すると、近くの芝が4,5尺裂けて池に浮かんで漂流する。これを芝舟という。暫くするとこの芝は元の所に漂い帰って、そこに元のように付く。
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タヌキ 1930年 兵庫県 芝右衛門狸はよく洲本へ芝居を見に行く。そこで確かに銭を受け取るのだが、後で気をつけて見ると、芝の葉であることが度々あった。
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シバテン,シバテング,テング 1915年 高知県 川のあたりを通ると、3尺ぐらいの裸の子供が出てきて相撲を取ろうと言う。これが芝天、もしくは芝天狗である。その人は必ず求めに応じて相撲を取る。他の通行人が見ると、本人は芝天と相撲を取っているつもりでも、棒に抱きつき藁束を捻じ伏せているのだという。
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シバテン 1936年 高知県 芝天(しばてん)は淵猴(えんこう)に似ているが水盆は無く、川岸を通る人に相撲を挑む。これに応じると、いつの間にか相手がその辺の藁や石に変わっており、芝天の姿はどこにも見えない。
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シバテン 1919年 高知県 芝天(芝天狗)が通りかかる者と相撲を取った。必ず投げ飛ばされて人間が負けた。柴天に化けた人間もいて、相撲を取ろうと人を誘い楽しんでいた。明治になって鰌を生で食べる柴天を見て人々は驚いたという噂までが広まり、石地蔵が作られた。
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キツネ 1932年 兵庫県 男が山に芝刈りに行って、狐の穴の周りも刈ってしまった。季節は冬であり、その夜に狐が男の家にやって来て涼しくしてやると言い障子を開け放った。男は寒くて寝られなかった。
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タヌキ,シバエモン,キツネ 1922年 兵庫県 淡路に芝右衛門という狸がいて、阿波の狸合戦に来て働いたが、その後京都へ上って伏見の狐に遇った。京の狐は口ばかりで腕の程も知れぬから、1つ腕前を見せてくれといわれたので、芝右衛門は翌日に狸の大名行列を見せた。狸の仕業とは見えない盛大な大名行列で、狐は驚きこれは殺してしまわないといけないと思い、次の日におれも大名行列を見せるから稲荷の鳥居に来てくれといった。芝右衛門が約束どおり行くと文句の付けようのない大名行列だったので手を打ち「ヤレヤレ」といってほめたが、それは本物の大名行列で芝右衛門は撃ち殺された。
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ボウレイ 1980年 神奈川県 お盆に舟で荷物を運んでいると、突然、櫓が動かせなくなる。何とか荷物を送り届けて和尚に話をすると、運んでいた荷物の中にありがたい経文があり、それに海にいる亡霊が付いたのだろうと言う。
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シバカキ 1938年 夜、路傍で石を投げる妖怪で、芝を引っかくような音をさせると推察される。
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セイウヲアラカジメヨクイウモノ 1976年 晴雨をよく予言する者がいた。明日は雪が降ると言い、また風が激しいと言ったが、その日になっても雪は降らず風も吹かない。どういうことかというと、ここではなく他の場所で降ったり吹いたりしているのだという。はたして、その日は箱根の山で雪が降り、武蔵野の辺りで風が激しかったという。
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セコ 1985年 熊本県 冬は山にいて夏は川には入る。
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セコ 1985年 熊本県 日暮れに山へ登って行き、夜明けに山を下って来る。
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ユキサブロウ 1979年 岐阜県 雪が降る前、戸がばたばたと鳴ることがある。雪三郎が子どもを連れに来るのだ、と言っていた。
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テング 1988年 奈良県 神野山の天狗と伊賀の青葉山の天狗が喧嘩になった。青葉山の天狗は石や芝を投げてきたが、神野山の天狗は放っておいた。そのため伊賀の青葉山は岩も芝もない禿山になり、大和の神野山は山あり谷あり芝生ありのきれいなよい山になった。
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ヤマノカミ 1973年 富山県 やくびに山へ行くと怪我をする。おたまという娘が山神の日に山へ芝刈りに行って途中山神に会い、深い谷底へ投げ飛ばされた。
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シバテン,シバテング,エンコウ,ドウロウシン 1942年 高知県 土佐の山村に出る妖物を言う諺に「山で芝天狗、川では猿猴、道では道碌神」というものがある。
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ユキンバ 1928年 愛媛県 小さな雪塊の跡は、凹んでいる。伊予ではこれを雪が降る宵に幼児を呪っている雪婆の足跡だとしている。
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キツネ 1939年 秋田県 日暮れ時に赤い狐が集まって相撲をとるのを何遍も見た。親狐の前で必死に相撲をとる子狐は、一方が死ぬまで相撲をとる。
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タヌキ 1982年 東京都 月が出るはずのない日に、目の前に大きなお月様があった。狸が化けているのである。
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ユキゴジョウ 1976年 熊本県 ユキゴジョウは雪女のことで、雪が降り始めると、どこからかやってきて、吹雪の中をさまよっているのだという。
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ユキフリババア 1938年 長野県 雪の降ったときに出てくる女で、紐で縛って人を連れて行くと思われている。
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