(マジナイ) 1957年 山梨県 うるしにかぶれたときは木のそばへ行き、酒をかけて自分で頼む。
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(マジナイ) 1957年 山梨県 うるしにかぶれたときは「カニ、カニ」と言いながらかぶれたところを撫でる。
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ケチヤマ,テング 1955年 静岡県 けち山のうる山(うるちこ山?)で猪を撃つと、何者かが木遣りを歌いながら上のほうへ持って行ってしまう。天狗かなにかの仕業だろうという。
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(ゾクシン),ウルシ,ヘビガミ,イヌガミ,ネコガミ 1935年 山口県 うるしの木の傍を通るとうるしが、蛇や犬や猫の死体の傍を通ると蛇神、犬神、猫神が憑く。なので「うるし(蛇神・犬神・猫神)うつんな親子じゃないぞ」と唱えて通る。
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キツネ(ゾクシン) 1923年 佐賀県 狐に騙されたと思ったとき、踵をしっかりとつけて歩くとなおる。
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テング 1930年 新潟県 天狗の爪をカゼのときに削って飲むとたちまちなおるという。
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タヌキ 1958年 徳島県 狸に化かされた際は、眉毛に唾をつけるとなおる。
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ヨナキノマジナイ,(ゾクシン) 1960年 愛媛県 夜泣きのまじないで、「橋の板を削ってたたいたらなおる」という。
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ヨナキノマジナイ,(ゾクシン) 1960年 愛媛県 夜泣きのまじないで、「太夫さんの烏帽子をかぶせるとなおる」という。
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ヤマダイケ 1928年 長野県 元治元年の春、両親を亡くした兄弟が初盆に花を摘みに行ったが、いい花がなかった。人から恐れられている山田池のあたりで水蓮を見つけた兄弟は喜んで摘もうとしたが、不思議なことに水蓮は池の中のほうへ流れていく。泳げない兄弟はそれを追ったが、3日後に亡骸が発見された。兄弟の死後3年目の盂蘭盆にも、花取りに行った少女が3人死んだといわれている。
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キツネ 1999年 宮崎県 水谷原の若者が、日置に芝居見物に行った帰り、夜中にうるし山のオステに化けた狐に化かされた。
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カワウソ 1985年 愛媛県 死んだ母や兄弟が前を歩いているので追いかけたが追いつけず、こちらが止まると向こうも止まる。やがて母や兄弟は空に消えた。その人はどこをどう歩いたのかわからなくなっていた。カワウソに化かされた。
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ダイジャ 1987年 徳島県 山を焼いてそばを作る兄弟がいた。あたりでは直径25センチもの大蛇が出るということで、兄弟以外はみな山を下りていた。ある日、ザーザーと山鳴りがして大蛇が兄弟の前に現れた。兄は逃げ帰ったが、力自慢の弟は退治しようと大蛇と闘った。皮が固く、仕留められないまま家に帰った。兄達は弟が食われたと思って提灯をつけて探し回っていた。
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タヌキ 1975年 高知県 春雨の降る眠たげな日に山仕事へ行くと、必ず意外な所で太鼓の鳴り出すことがあった。そのとき「誰やァ」と呼んで「うらじゃー」と答えたらそれは狸の仕業である。狸は人間のようにはっきり発音ができないからである。
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シンバツ 1976年 愛知県 天保9年頃、尾張の名古屋で、ある兄弟が僧と申し合わせて父親の遺体と共に熱田神社一の鳥居を通過した。神を畏れぬ所業と皆追放されたが、兄弟の家は没落し乞食になったと言う。
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イヌガミ 1951年 徳島県 犬神に憑かれた人が、おこもりすると、一時的になおることがある。しかし、気を強くもつことで、本当に犬神にはやられなくなるのである。
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サクガミサン,ショウカチイシ 1980年 新潟県 この神さまをサクガミサンと言っている人もある。ご神体は石で、月と太夫の形をしているが、ショウカチ石とよばれ、腰をかけるとショウカチになると言われている。また、この石にお参りするとなおるとも言われた。
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ユメ 1956年 宮城県 夢またはうつつでそこにいない親兄弟を見ると、たいてい自分の死が近いといわれる。
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ヒノタマ,カサイ 1974年 東京都 寛文元年、ある寺に夜盗が入り、住職を殺した。寺に残った財宝を住職の俗縁の兄弟が相続したところ、兄弟の家が燃えたり火の玉が現われたりした。住職を弔うとそのようなことはなくなった。
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ヘビ 1983年 東京都 娘と2人で畑に行くと、太い蛇がいたので土を投げた。そうすると蛇のたたりでおばあちゃんの目が痛くてあかなくなった。井戸に卵と酒をあげてお詫びするとなおったそうである。
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カエデ,オニ,ユウレイ,ダイジャ 1941年 朝鮮 大同郡金祭面院場里の村の背に森があり、楓の木がある。昔この木の下に大きな家があり、家の3人兄弟が祭りの酒に酔って再び起き上がらないということがあった。後に家も滅びると、楓の木は同じ太さの枝を出し、三ツ股に分かれて伸びていった。今でもその付近は恐いところとされ、時々鬼が出てきて仇をなすとか、三兄弟が宴会をしてる幽霊が出るということを聞く。2、3年前その木の根元を掘ると、中なら大蛇が3匹現れた。村人たちは三兄弟の木と呼んでいる。
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