オトラギツネ 1916年 愛知県 おとら狐は長篠の合戦のとき、流弾で左の目を傷つけ、犀川で昼寝をしているとき、狙撃されて左の足を傷つけたので、取り憑かれた者は左眼から目脂を出し、左足が痛むという。
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キジムナー 1969年 沖縄県 キジムナーの捕った魚には左の目が無い、または左の目が取られている、という。
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イヌガミ 1939年 島根県 妻女とその家で飼っていた牛の右目が疼痛を起こし、みるみる腫れ上がった。祈祷師に占ってもらったところ、犬神に憑かれたことがわかった。牛は医者の治療により治ったが、妻女は右目を失明した。その後、その家では不祥事が続いた。
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スガメウオ 1975年 山形県 出羽国鳥海山の川の黄顙魚はみな一眼である。伝えるところによると、鎌倉権五郎が右目を射られた時に、この川で目を洗ったからであるという。
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リュウ 2001年 岡山県 八幡神社の、左甚五郎の彫刻の竜が田畑を荒らしたので、眼を潰した。
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ヤクシサマ 1990年 長野県 信濃の国司・源重之という人が眼が悪くて困っていた。そこで白糸温泉に入って眼を治そうとし、庵を建ててお薬師様にお参りしながら眼の治療のために毎日お湯へ通っていた。すると、眼が治ったので、お礼に五反歩ほどの広い土地を下金井に寄進したという。
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リュウ 2001年 神奈川県 米倉寺の、左甚五郎の彫刻の竜が川の水を飲んだので、眼を潰した。
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マナグタ 1975年 秋田県 眼田の説明。小作争議の際「眼をつぶしてやる」といった人の恨みのため、この田を持てば代々眼病にわずらわされたり、親類に眼の悪い火とが出たり、急に病気になったりするという。また、安く手放しても次々と不幸になるという。
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カワウソ 1967年 富山県 昔、カワウソが酒を飲んでいる人をよく困らせた。唇を舐めたり、魚をねだったりした。魚がもらえないと、朝までその人と相撲をとった。朝になると木と相撲を取らされていたことに気付く。カワウソはその間に持っていた食べ物を食べてしまっていた。
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キツネ 1938年 長野県 狐が体の中に入ったとき、口の所へ油揚げを持っていくと、狐が舌を出してそれを舐める。また、狐が寝ているとき、石を投げて起こすと狐に憑かれる。
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サル 2001年 京都府 岩清水八幡の、左甚五郎の彫刻の猿が悪戯したので、眼を釘で打ちつけた。
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ネコダンカ 2000年 青森県 人が死んだときの湯灌の水をネコが舐めると化けるという俗信がある。近所のおじいさんが死んだとき、嫁が湯灌の水を庭に捨てたのをネコが舐めて、化けて嫁のところに出たということが本当にあった。
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(ゾクシン) 1982年 新潟県 眼にゴミが入ったときの呪的療法。眼をあけてツバキを3回する。「俺の眼にはなんでもない。鳥の目にはゴミ一杯。仏様のクマンザレで掻き出しておくれ」と唱えながら目を拭くと出る、など。
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カモ 2001年 千葉県 東福寺の、左甚五郎の彫刻の鴨が田畑を荒らしたので、眼に釘を打ちつけた。
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カタメフナ,リュウジン 1984年 愛媛県 久妙寺にある池の鮒は、左甚五郎が彫ったという本堂の竜神が抜け出して眼を抜かれた。
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バケネコ 1980年 青森県 赤石一角という侍が隣村に行った帰り、化物に襲われ、眼を斬りつけて撃退した。帰宅すると親婆が眼を怪我していた。不審に思っていると、ある夜、親婆が大猫になって油を舐めているのを見つけ、格闘の末切り殺した。古猫が親婆を食い殺して化けていた。
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ハタノクサマ 1975年 愛媛県 婆さんが洗濯をしていたら平家の落人が逃げてきた。婆さんに決して行き先を教えないように頼んで逃げていったが、婆さんは追っ手に言わないものの唇で教えた。落人は殺され、今ハタノク様として祀られている。教えた婆さんの家は祟りで、家をつぐと唇が曲がるという。
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ミコシニュウドウ 1982年 群馬県 ミコシ入道は背が大きく、人の前に出て来て顔を舐める。
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オニ 1970年 岡山県 鬼が城に住んでいた鬼が、左眼を射られたにもかかわらず、岩に隠れたり川に潜んだりしながら反抗を続けた。
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メヒトツコゾウ 1933年 神奈川県 毎年12月8日の晩には、眼一ツ小僧が来ないように、家の屋根にめざるをのせる。ざるは眼が多いから眼一ツ小僧が驚いて逃げるからである。
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ノッペラボウ 1958年 香川県 日暮れに峠道を歩いていると、前方に坊さんが歩いている。声をかけると、目も鼻も唇もないノッペラボウであった。
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