レイ 1975年 京都府 嘉永7年に内裏が焼失した時、清涼殿の獅子狛犬を五位の殿上人という人が一条家に預けに来た。後日その人を探したが、そのような人はいなかった。獅子狛犬の霊だったのだろうという。
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キンノタマ 1989年 山梨県 7年か10年前に金の玉が盗まれたが、盗んで持って下りた人が持っていられなくて返してきた。
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ミサキ 1983年 岡山県 家に災難が続いた場合、それは何らかの祟りによるということがあるが、その祟るものをミサキとして祀ることもある。
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イナリ,(タタリ) 1989年 長野県 昔、ある家の先代が、災難が続くのに耐えかねて行者に易をみてもらった。すると、所有地の一隅にあるお宮に障りがあり、それが祟っているということだった。調べてみると、小作してもらっている家の稲荷社の祠の屋根に風で倒れた木が覆い被さっていた。それを取り除いて油揚げを持っていき礼拝すると、災難はなくなった。以後、その祠を祀るようになったという。
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キツネ 1973年 岩手県 人が狐に悪いことをしなければ狐は何もしない。なにかすると、鶏や兎を盗む。
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ヤマイヌ 1936年 岐阜県 人間の骨を喉に詰まらせ苦しんでいた山犬が八幡様にすがる。八幡様は今後村人に危害を加えないことと引き換えに助けてやる。それを聞いた村人たちは八幡様に山犬を狛犬として奉納した。
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コマジシ 1928年 京都府 石の高麗獅子に性が入って宙を飛び、町に行った。そこで獅子は悪さばかりして暴れまわった。浪人がその獅子の足を切ると、獅子は倒れたがすぐ立ち上がって逃げていった。翌朝見ると、高麗獅子の足が切れ、血がにじんでいた。
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キツネ 1973年 岩手県 狐は人を噛まないが、持ち物を盗むという。
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(ゾクシン) 1973年 香川県 作ったエビスさんは漁が当たらないといわれている。また、盗んできたエビスさんは漁が当たるから盗んでこいといわれていた。今祀ってあるエビスさんは明治22年に流れ着いたものだという。
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キツネ 1972年 千葉県 婚礼の帰り、祝い物をもって馬頭観音の前を通りかかったら、きれいな娘が声を掛けてきて同道した。歩いていると、祝い物をパッと盗んで消えた。狐は物を盗むとき、化けて一緒に歩いて盗む。
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カミサマ 1995年 愛知県 石作神社ができる前は獅子頭をもってお祭りをしていたが、塚の前で獅子が必ず転んだ。それで獅子は壊れてしまった。神様が騒がしいことが嫌いだということになり、馬に藁で飾りをした花馬だけで祭りをするようになった。
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キツネ 1990年 福島県 狐は宴会のお土産を盗む。
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ジゾウ 1964年 福島県 梨平の延命地蔵はしばられ地蔵、無尽地蔵ともいう。木像なので手足や首、あるいは丸ごと盗まれることがあるが、盗んだ者に必ず災いが起こり、戻って来る。
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タタリ 1930年 新潟県 昔、げんどうろくという人が、年貢の金を盗まれ、首をくくって死んだ。盗んだ人はその金で茶屋をはじめたが、代々その家からは片輪者が出たので、祟りだと怖れて、坊さんを呼び供養をした。
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ジシンサン 2001年 新潟県 六部さんが腹を病んである家で死んだ。その家の者が病気になったので、見てもらったら、地神さんにして祀れば許す、と言った。
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ヘビ 1956年 福島県 男がアサガ山で知り合った女と一緒になったが、女は蛇だった。女は赤子を産むと、これを舐めさせろと眼を抜いて渡し、池へ帰った。その玉が盗まれた。もう一つの眼も抜いたが、それも盗まれた。親子三人で死のう、ただ、盗んだ者は勘弁できない、と言って、池の栓を抜いてあたり一面を海にしてしまった。アサガ山の下辺りに、その村が見えるという。
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カンノンサン 1973年 鳥取県 中原集落の観音さんは、泥棒が盗んでいこうしたときに、重くなって動けなくした。後戻りしたら軽くなり、動けるようになった。
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シシ 1975年 静岡県 仁杉集落の向こうの獅子蹴橋は、昔、新田四郎が獅子を蹴り飛ばしたところだという。山梨県の笛吹川の獅子止橋は、蹴られた獅子が辿りついて死んだところだという。
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シロボウズ,テング 1993年 静岡県 白坊主や天狗を見た人には、災難が起こると言われている。
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アオジシ 1989年 長野県 京から仏師がやって来て、仏様を彫らせてくれと頼んだが、住職は信用せずに獅子舞の獅子を依頼した。仏師は滝に打たれて製作し、やがて獅子はできたが不出来だったので滝壺に投げ込んだ。すると獅子は真っ青になって浮き上がり、うなりをあげた。鍋が割れ、雷鳴がとどろいて豪雨になった。後、ここを鍋割といい、青獅子は雨乞い獅子になった。
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メスジシノネン 1964年 秋田県 権現様はAさんの内神。この内神の御神体はささら獅子の1つである雌獅子の念が移った石であるという。その獅子は八津ではささらを上演しないので堀之内に返すことになったが、どうしても行きたくないといって道端の石に腰を下ろしたときにその石に雌獅子の念が移ってしまった。
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