ヤブガミ 1990年 山口県 山口県の角島東部の元山では、神事で用いた的と矢を捨てる神社近くの藪をヤブガミ(藪神)と呼ぶ。元山の里では、山の中の古墳や竹藪をヤブガミと呼び、恐い神として恐れる。西部の尾山では、田の中の、耕作されずに小さな杜のようになっている場所をヤブガミと呼び、ヤブガミのある田を神様田と呼ぶ。ヤブガミは田に引く水の神とも考えられている。
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カミ 1930年 熊本県 サクラゴサマと呼ばれるサクラの木がある。疱瘡に対して霊験あらたかであり、祈願をすると葉がブツブツになる。
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(ゾクシン) 2003年 沖縄県 屋敷木に関する俗信。屋敷木でも、特に古い木には拝みをするという。屋敷内の木をむやみに伐ると、キリキザワイがあり、病気・怪我などのもとになるが、死ぬこともあるという。木は屋敷神が大切に守り育てたものなので、伐ると祟りがあるという。
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キノセイ 1985年 沖縄県 木の精が人妻になり子供を産んだ。住居である木を切られることを嫌った。材木を切ろうとしてもできず、その子がやるとできた。
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ヤブガミコウジン,イエノマモリガミ,コウジン 1983年 岡山県 玉野市石島の草分けの旧家では、屋敷の西南隅にヤブガミ荒神を祀っており、それを家の守り神としている。同地のもう1つの旧家には、西隅に荒神が祀られている。昔、この荒神の祠のそばにはまゆみの木があったのだが、これを家の者意外が伐ると祟ったといい、荒神は意地の悪い神であるとされていた。
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テング,ヤマノカミ 1963年 大分県 2本の木が交差してできる木や屋根などのすばらしい木、珍しい木等を天狗の木または山の神のおしみ木と言って伐ってはならない。伐ろうとすると怪我などをする。
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カシノキノタタリ 1992年 奈良県 大きな古い樫の木があり、そこに稲荷さんが祀ってある。昔、その樫の木を切ったら血が出た。祟りにあい、木を切ることができなかったので、稲荷さんを祀ったのだという。
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キ 2000年 大阪府 南の木と呼ばれる木の周りの木を切ったら腰が立たなくなった。オガミヤサンに木を大事にしろと言われた。
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ヤマノタタリ,カミノアソビギ 1966年 群馬県 神のまれ木、おぼしめし木、神の遊び木というような木を切る場合は、神にその木を下さいとお祈りしてからでないと罰があたる。三又の木を切って死んだ人がいたが、その前ぶれとして、風もないのに家がゆるがされたり、クー!という音がして頭を蹴るような勢いで吹いてきたりもしたという。
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ヤマノカミ 1975年 徳島県 山の神を祀った木は切ってはいけない。
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テング 1992年 岡山県 木によって天狗の休場という枝がある。こういう木を切れば、必ず祟りがある。ただし神さんを拝んでから切れば良いともいう。今では気にされていない。
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ヤマノカミノヤスミギ 1952年 神奈川県 木の上が三股になっているのは山の神の休み木で、切ると体が悪くなる。
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ヤマノカミノキ 1942年 三重県 木を切っているときに、山の神の木にあてると、病気になる。
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キヲキッテチガデタトイウコト 1926年 木を切って血が出たということが不思議といわれているが、これは樹液の多い木を切ると切り口から出る駅に細菌が発生し、紅色を呈するものである。
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テングサマノキ 1995年 埼玉県 天狗様の木を切ったら木から血が流れた。
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カミキ 1958年 香川県 神屋敷にある木はカミ木なので切ってはいけない。切る時はお伺いをたててから切る。手斧を木の根元に打ち込み、切ってもよい時はそのまま根元に打ち込まれたままになっている。斧が一夜のうちにはずれていると切ってはいけない。切った後は必ず杉一本、檜一本を植えることを約束する。
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ヤマノカミノキ 1942年 高知県 縁木(エンギ)とは、1本の木に、異種の木の寄生したものを山の神の木という。
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クビキリノキ 1999年 栃木県 中学校の焼却炉で自殺した人がいたという。また、首吊りの木があり、その木に近づくと気分が悪くなるので、先生が木を切ったという。
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ヤシキガミ 1983年 岡山県 新見市西方では、屋敷内の椿の下などに屋敷神の小祠がある。この屋敷神はその屋敷が移転しても動かせないものだとされている。
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ヤマンカンサア,カンサアンキ 1956年 鹿児島県 カンサアン木(神様の木)があり、山仕事をする人は恐れている。その木は天狗松と言われ、その山の木を三本切ったときには祟りを恐れて御祓いをしてもらった。
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タヌキ 1973年 岩手県 狸は夜、鋸で木を切る音をさせる。倒れる音はしない。木を切る仕事をしていたおじいさんから聞いた話。
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