国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

ボウレイガタナ
1955年 岡山県
洞谷山雲居寺にお花観音があるが、その由来として次のような怪談がある。江戸時代家老大橋某が居たが、女中のお花を寵愛したが、奥方の嫉妬により殺され、その死体を井戸に投げ込んだといわれる。それ以来奥方はお花の亡霊に悩まされた。お花を殺したときに使った刀を手に入れるとその家の奥さんは必ず病気になったという。

類似事例(機械学習検索)

オハナカンノン
1967年 岡山県
新見の洞谷山雲居寺には、お花観音という等身大の千手観音がある。この観音は男女の悲しい願い事やしもの病気に霊験あるという。江戸時代、新見藩主関長治侯の時代、家老職の大橋某の屋敷にお花という女中が奉公していたが、家老の目にとまり寵愛を受けた。これを知り嫉妬に狂った奥方はお花を殺害し、古井戸に投げ込んだと言う。以来、障子お花の霊に悩まされ、奥方は病む身となった。その後大橋家では菩提寺である雲居寺に千手観音を建立しお花を供養したという。またお花殺害に使った刀を手にしたものは必ずその奥さんが病気になったという。
類似事例

カイイ
1974年
日記に金花銀花が生えたという怪異を多く見たので、金花銀花について人に尋ねたところ、それはくさびらの花のことである聞かされた。しかし観応二年六月天井にはえたものを陰陽師に鑑定させたところ、銀花ではなく蟷螂だと答えたこともあった。
類似事例

ソーレンバナ
1939年 鳥取県
曼珠沙花をソーレン花と呼ぶが、長病の者が寂滅するのはこの花が咲く頃だといわれている。
類似事例

(ゾクシン)
1975年 愛媛県
木地では、盆花はシキビである。仏さんに色花を立てると、家が栄えないといわれている。
類似事例

(ゾクシン)
1982年 新潟県
花に関する俗信。桐の花が咲くとイカがとれる。アヅキの花が咲くとマスがとれるなど。
類似事例

カッパ
1981年 和歌山県
カッパは川を、花に化けて流れる。
類似事例

イワシバナ,ホドゲ
1941年 秋田県
植物に関する俗信。いわし花は、仏様が嫌う花であるという。ほどげ(桜草)は魔除けになるといい、家の庭によく植えてあるという。
類似事例

キツネノハナ,キツネ
1938年 長野県
夕方、狐の花をとるとその晩狐に化かされると言われている。
類似事例

キツネノレイ
1942年 愛知県
花という娘が、確かに死んだはずなのだが、また呼吸して、生活もするようになった。キツネがついているという評判になったので、勝之助という男がキツネを追い出すことになった。花についていたのは、鉄砲で撃ち殺されたキツネであった。白い布に包んだ管で花の身体のあちこちを押さえると、身体中に玉ができ、芋の揚げ物を五ついっぺんに食べた後、出ていった。キツネが出て行った途端、花は死骸に戻った。
類似事例

タイマサン
1956年 宮城県
御崎の北の丘。美しい花の咲く桃が多い。神があまりに花を惜しむので、実が落ちて育たないという。
類似事例

エンノギョウジャ
1928年 奈良県
弟子たちが仏菩薩を供養したとき、冬だったので供える花がなかった。それをみた行者が枯れ木を取って加持を加えると、紅白の艶のある花が咲いたという。
類似事例

リュウジン
1934年 鹿児島県
ある日、花売りの男がネインヤの神様に捧げようと、波原めがけて花を投げ込んだところ、一人の男が出てきて、礼をしたいから一緒に来てくれと言った。男は貴重な犬をもらったが、後に兄に犬を殺されてしまった。しかし、兄は犬を殺した報いを受けて死んだ。
類似事例

レンゲ
1980年 和歌山県
白いレンゲの花を持っていると、狐に騙される。
類似事例

ダイジャ
1982年 山形県
百子沢の長者が女中のお花に振られたのを怨んで家宝の皿を洗わせ一枚隠して罪を着せた。お花は沼に投身し大蛇となり、長者屋敷は沼になってしまった。
類似事例

(ゾクシン)
1982年 群馬県
植物に関する予知の俗信一束。桜の季節外れの花は変事の前触れ、竹の花が咲くと凶事、など。
類似事例

アズキアライ
2002年 香川県
花折には、シャキシャキという洗う音をさせるアズキアライが出たという。
類似事例

(ゾクシン),ウドンゲノハナ
1935年 栃木県
うどんげの花が咲くと、人が死ぬという。
類似事例

カッパ,アマゴゼンサマ
1935年 福岡県
大積の天疫神社は、平家の大将能登守教経の奥方が壇ノ浦の戦いのときに波間に投じ、ここの海場に流れ着いたのを里人が祀ったという。この女が神となって、海御前様と呼ばれ河童の総元締めになった。5月節句に河童を集めて、「蕎麦の花の咲かぬうちにもどれ(蕎麦の花は源氏の白旗のように白いので)、敵方にあらざる人畜の命は無暗にとってはならぬ」と厳命して解散するという。それから彼らは思い思いに遊びまわり、秋口蕎麦の花の咲くころに山に引き上げるのだという。
類似事例

ジョセイ,ウメノハナ
1928年
戦国時代に埴科文次が開善寺の梅花を見にやってきた。その美しさに見とれていると、見慣れない女性が女童と共に現れた。文次と女は白梅の歌を詠み交わした。翌日文次が目を覚ますと、そこには女も女童の姿もなかった。女を忘れがたい文次は、梅の花の歌を一首詠み、その次の日に戦場で果てた。それ以来、この梅は花を咲かせなくなった。
類似事例

ネコ
1931年 鹿児島県
昔、狩が好きな武士がいた。その家には猫がいて、奥方によくなついていた。ある日、主人が山に狩に行くと、奥方の使いという女中がやってきて、家に帰るように告げた。女中がひとりできたことを怪しんだ主人は、化け物に違いないと思って女中を鉄砲で撃ってしまった。死体は見つからず、家に帰ると胸を撃たれた猫が血まみれで倒れていた。
類似事例

キツネ
1974年 神奈川県
昔、篠窪村のやすうえ門が、買い出しの帰りに「かんざしの松」と呼ばれる松のところで休んでいると、道に迷った美しい花女郎(娘)さんに助けを求められた。狐であることを見抜いたやすうえ門は、花女郎を縄で縛って家まで連れて行き、お仕置きをした。花女郎は無言で帰っていき、以後、かんざしの松のところには花女郎が出なくなったという。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内