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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ナンテン(ゾクシン)
1938年 鳥取県
南天は不浄をよける木とされる。南天を朝見るとその日は災難をのがれる。南天が屋敷の軒に届くとその家は家運長久繁盛する。南天の生垣をすると貧乏神が入らぬ。金壺の植えてある所には南天がうえてある。

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ナンテンノキ,(ゾクシン)
1942年 富山県
南天の木が大きくなると、その家に死人が出るという。
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イドニカンスルゾクシン
1940年 神奈川県
井戸を屋内に設けると、病人が出るという。また、便所の側には南天を植える。卒倒した時に、南天に指先や着物の端がふれると命が助かるためだという。
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タタリ
1997年 長野県
兜石という塚の周りには大きな南天が繁り、触ると祟りがあると言われていた。若い人が酔った勢いで塚を掘ったが、2人が鍬で怪我をし、1人が南天に触れて体が震えた。家の人が塚をお祭りしたが、3日間起きられなかった。
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ジゾウ
1976年 福島県
夜になると地蔵遊びが行われる。素直な子を選び、目を瞑らせ南天の葉か小枝を握らせる。周りで14、5人が囃し言葉を繰り返し唱えると、地蔵が憑いて体を震わせる。そして南天を震わせると周りの子が質問をする。
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ジゾウ
1964年 福島県
若い衆が集まってひとりに南天の葉を持たせ、中に座らせて人々がそれをとりまき、地蔵様、地蔵様、と呼んで祈る。すると南天の葉がかさかさと動いて地蔵が出て、どこの地蔵かと聞くとどこそこの地蔵だと答えるという。
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(ゾクシン)
1958年 香川県
便所神は盲目である。また、井戸の神と夫婦である。便所の側に南天を植えておくと中風にならない。
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ジヌシコウジン
1965年 宮崎県
地主荒神は自分の家の中にある荒神様。さこにある榊や南天を折ったりすると、たたりがある。
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マジナイ
1957年 山梨県
流行性感冒のときは南天で槌と瓢箪を作り、帯につるす。
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コダマヌキ
1956年
百年以上の木を伐るときは、その古木の小さい枝を伐り、他の木にかけ渡して木霊抜きをする。また南天を植えて木のみたまを抜くこともある。
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(ゾクシン)
1976年 大分県
米水津村の俗信。カラスが元気がないようにガーガーと鳴くと、凶事があるという。星が月に近いときは、死人が出るといわれている。フグなどの中毒の時には、南天の汁に塩を入れて一滴飲むと良いといわれている、など。
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サイトマ
1943年 静岡県
舟に船玉と一緒に、柳又は南天で作った賽も入れる。これはマ(魔)に出会した場合、マは眼の多いものを恐れるからだという。
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ナンテンノキ
1939年 島根県
十五夜の晩に、人に見られないように茶碗に水を入れてその水に月を映し、その水で墨をすって自分が思いをかけている女性の名前を書いて、南天の木に結びつけておくと、その女性にその晩、その男の夢を見せることができるという。男性限定で、女性にはできないという。
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ジソウサマ,オカマサマ
1969年 福島県
正月に15歳より上の女だけが集まり、1人に南天と笹を持たせ周りで唱え言を繰り返すと地蔵様が憑く。オカマ様を憑けるにはヘラと杓子を持たせる。色々質問した後で休んでもらうと自然に地蔵様は抜けていくが、早く抜けてほしい時は箒に寝かせると良い。
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ゼンチョウ,アクム,キチム
1946年 岐阜県
悪夢を見たときには、朝早くに南天の木にその夢の話をすれば悪夢は消える。また、悪夢を見たときには午前8時までに誰かに話し、吉夢を見たときには他人に語らないのがよい。語ると夢が他人のもとへ行く。
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リュウグウサマ
1932年 熊本県
昔、むこが竜宮様にあげるために柴薪を海に投げ込んだら、竜宮様に感謝されお礼に金の糞をする猫をくれた。むこは金持ちになったが姑婆が猫を殺してしまった。むこが猫を埋めるとそこから黄金がなる南天が生えてきた。
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ナナフシギ
1916年 東京都
霊岸島の七不思議。応誉上人が雷を封じたため落雷がない。南天の木の実がつかない。円覚寺の薬師は8月12日ではなく7月11日が縁日である。米屋という蕎麦屋がある。糊屋という銭湯がある。金毘羅が10日ではなく9日を縁日にしている。花屋という材木屋がある。
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ジゾウサマ
1969年 福島県
大正初年ころ、7~13歳の子らが集まり、1人に南天と笹葉を持たせ、目隠しして座らせる。皆で周りを取り囲み唱え言を繰り返すと地蔵様が憑く。地蔵様には何を聞いても良い。ある時答えを聞いて笑ったところ暴れだし、大人が集まって竹箒を枕に寝かせたら元に戻った。
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ナナフシギ
1920年 東京都
霊岸島の七不思議。落雷なし・南天木実のつくことなし・川口町に花屋という材木屋にあり・白銀町に糊屋という銭湯あり・港町に米屋というそばやあり・箱崎町の金毘羅の縁日が9日で10日ではないこと・圓覚寺の薬師は7月11日が縁日であること。
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コウシンサマ
1980年 岐阜県
大きな草履や一厘銭を庚申様にさげると、災難をのがれるという。
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(ショクブツニカンスルゾクシン)
1940年 山口県
植物に関する俗信。枇杷の木はうめき声を好むから、屋敷内に植えると病人が絶えないという。屋敷にブドウを植えると、病人があるという。茶の木を新しく植えると、その年に家族中に死者があるという。孟宗竹を新しく植えると、家庭から死者が出るという。屋敷内に榊を植えると、家が栄えないという。屋敷内に、棟より高い大木があると、主人が若死にをするという、など。
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カツラ,テング
1938年 鳥取県
桂は天狗の住む木として屋敷に植えない。
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