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古代東アジア交流の総合的研究

研究の内容

 古代東アジアは,地域間交流が特に盛んな時代であった。中でも中日の往来は,日本の国家制度・都市建設・宗教活動・交易活動にまで大きな変革をもたらすものであった。また中国の国家も,中編周辺諸地域の諸国やシルクロード交流を通じた西方諸国との交流を通じて,その社会を充実させていった。  このように古代東アジアは,国際交流が大きな社会変革を生んだモデルケースであり,そのさらなる解明は,時間空間をこえて人類史を考えるための重要な知見となるであろう。そしてこのような学問的課題は一つの研究方法で解明することは難しく,学際的な共同研究が特に有用であると考えられる。  このような立場から,下記のような研究目的と方法を設定した。

研究目的と方法

「古代東アジアの交流の総合的研究」

  1. 対象とする時代
     古代東アジア交流が最も盛んであった隋唐時代(ほぼ7世紀から9世紀)を中心としつつ,その前後の時期の国際交流の発展と変容の過程にも光をあてる。
  2. 対象とする地域
     中国と日本を中心としつつ,中国東北地方や朝鮮(韓)半島(渤海・統一新羅),東南アジア諸国,北方遊牧民,西域諸国などを含む当時の国際交流の全体を視野に入れる。
  3. 研究方法
     学際的な研究方法による。ここでは考古学,歴史学(日本史・東洋史),歴史地理学,思想史,情報学(衛星画像・GIS解析など)の協力によって研究を進める。
  4. 研究素材
     考古資料として,都市(首都としての都城および,その他の種々の都市),埋葬(墓の諸相,墓地の構成や配置),出土文物。日本史・東洋史資料として,古文書,木棺や墓誌などの文字資料。地理資料として,考古資料や文字資料から得られる空間データ,衛星画像,三次元地図(DEM),天文考古学など。

 以上の研究目的と方法とによって,古代東アジアの交流の実相を従来よりもはるかに詳細に描きだし,それがそれぞれの地域において,また東アジア全体においてもった歴史的意義を明らかにする。

研究組織

代表者 王 維坤 国際日本文化研究センター・外国人研究員
幹事 宇野 隆夫 国際日本文化研究センター・教授
班員 新宮 学 山形大学人文学部・教授
井上 和人 奈良文化財研究所企画調整部国際遺跡研究室・室長
井上 満郎 京都産業大学文化学部・教授
臼井 正 大阪産業大学・非常勤講師
小澤 毅 奈良文化財研究所埋蔵文化財センター遺跡・調査技術研究室・室長
川崎 保 長野県埋蔵文化財センター調査部調査第2課・調査研究員
気賀澤 保規 明治大学文学部 教授
肥塚 隆保 奈良文化財研究所埋蔵文化財センター保存修復科学研究室・室長
小嶋 芳孝 金沢学院大学美術文化学部・教授
菅谷 文則 滋賀県立大学人間文化学部・教授
妹尾 達彦 中央大学文学部・教授
関 清 富山県埋蔵文化財センター・所長
銭 静怡 一橋大学大学院経済学研究科・博士後期課程
高瀬 奈津子 札幌大学文化学部・准教授
田中 俊明 滋賀県立大学人間文化学部・教授
土屋 昌明 専修大学経済学部・教授
豊田 裕章 大阪府立豊中養護学校・教諭
中川 あや 奈良文化財研究所都城発掘調査部・研究員
橋本 義則 山口大学人文学部・教授
林部 均 奈良県立橿原考古学研究所・総括研究員
菱田 哲郎 京都府立大学文学部・准教授
宮原 健吾 京都市埋蔵文化財研究所・主任
門田 誠一 佛教大学文学部・教授
矢野 建一 専修大学文学部・教授
合庭 惇 国際日本文化研究センター・教授
千田 稔 国際日本文化研究センター・教授
山田 奨治 国際日本文化研究センター・准教授
中谷 正和 国際日本文化研究センター・機関研究員

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