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コマーシャル映像にみる物質文化と情報文化

研究の内容

 日本にテレビのコマーシャル映像が誕生してから50年が経とうとしている。この間、無数のコマーシャル映像が制作され、電波を通じて日本人の脳裏にさまざまなメッセージを絶え間なく伝えてきた。コマーシャル映像のメッセージは、イメージを伴って反復されるため強力に人間の心に残る。とくに幼少期からテレビになじんできた世代にとっては、コマーシャル映像自体がひとつの文化であり、古いコマーシャル作品は古典といえるまでになりつつある。
 コマーシャル映像は広告という本質を持っているため、その時代の物質文化が映像に反映されていることはいうまでもない。それに加えて、メッセージの伝え方にその時代の情報文化が反映され、同時にコマーシャル映像のメッセージと伝え方自体が情報文化を形作ってきたともいえる。コマーシャル映像は、こういった物質文化と情報文化の交差する地点にある文化資料として位置づけられる。
 これまでコマーシャル映像の研究利用は、マーケティングや世相評論的な観点に偏っていて、文化研究としての広がりを持たなかった。その理由のひとつに、コマーシャル映像のアーカイブが整備されていなかったことと、映像資料に特有な検索性・一覧性の悪さがあった。この研究会では、日文研に構築されたテレビコマーシャル動画像データベースを核にして、コマーシャル映像を多角的に利用した、あらたな文化研究の視点と方法を生み出すことを目的にする。

研究組織

代表者 山田 奨治 国際日本文化研究センター研究部・助教授
幹 事 佐藤 卓己 国際日本文化研究センター研究部・助教授
班 員 赤間  亮 立命館大学文学部・教授
落合恵美子 京都大学大学院文学研究科・助教授
高野 光平 東京大学大学院人文社会系研究科・博士課程
難波 功士 関西学院大学社会学部・助教授
濱崎 好治 川崎市市民ミュージアム・学芸員
井上 章一 国際日本文化研究センター研究部・教授
稲賀 繁美 国際日本文化研究センター研究部・助教授
白石 さや 東京大学大学院教育学研究科・教授/
国際日本文化研究センター研究部・客員教授

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